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2023/03/08

政治家の質は国民の質?

ニュースサイトを見ていると、たまに国会の話題が出てきますが、あまり良い話しは無いですね。よく、政治家の質は国民の質などと言いますが、そういうことなのかなあ…

 

例えば、国会議員に当選してから一度も国会に出てこないことで懲罰の対象になった方がいますが、この方については、こういう結果になるかもしれないと想像できたと思うので、

 

それで当選したということは、投票した国民の責任でもあると思うのですよね。まあ、国会に来ないことが懲罰の対象というのであれば、この方以外にも該当する国会議員はいますので、

 

公平さという点では、そういう国会議員も懲罰の対象にしないといけないと思いますし、同様に、それは投票した国民の責任でもあると理解することも必要だろうと思います。

 

また、これ以外にも、林外相が国会を優先してG20の会合を欠席したといった話題もありましたが、こうしたことも、最終的には国民の責任ということになるのでしょうね。

 

まあ、この件の直接的な原因は、自民党の内部の問題のような気がしますので、そういう話しまで国民の責任と言われると、さすがにどうかとは思いますし、

 

そういうことくらいは、選ばれた側の責任としてやってほしいとは思いますけどね。自民党内のまとまりの無さなのか、あるいは、変な方向でまとまりつつあるのかはわかりませんが、

 

そういう事情で国益が損なわれたのは大きな問題だと思いますし、こういう話しを、調整不足の一言で終わらせてしまう国会議員も、どうかと思います。

 

また、こういう話しにならないように、国会のやり方も変えたほうが良いと思いますね。慣例だからというのもわからなくはないですが、委員会に大臣が座っていないといけないというのは、

 

そろそろ見直したほうが良いと思います。林外相の件については、1日中座っていて、発言したのは1分たらず(53秒だったかな?)といった批判がありましたが、

 

1分たらずでも発言していればマシなほうだと思いますよ。委員会にもよりますが、大臣が一言も発言することなく一日の予定が終わることもありますからね。

 

もう随分前の話しになりますが、森友問題のときには、そういうことが多かったような気がします。質問すると言って大臣を呼んでおきながら、森友の話しばかりして、

 

時間切れで質疑が終わるということもわりとありましたし、その森友の話しも、同じような質問の繰り返しが多かったと思いますので、本当に時間の無駄だったと思います。

 

あと、最近の国会関連の話題で気になるのは、内部文書なのか怪文書なのかはよくわかりませんが、とある文書をめぐる立憲の小西議員と高市大臣とのやり取りですね。

 

森友問題のときの「総理の御意向」文書もそうでしたが、こういう話しで辞任を迫るとか、逆に、問題があったら辞任しますと言うのは良くないと思うのですよ。

 

森友問題のときも、安倍首相(当時)がそういった発言をしなければ、あそこまで大きな問題にはならなかったような気がするのですけどね。まあ、安倍晋三回顧録によれば、

 

財務省が…といった話しもあったようですが、仮にそういう話しがあったとしても、大臣の立場でそういう発言をしてしまったことが一番の問題だったような気がします…

 

と、それはそれとして、今回問題になっている文書は、大臣レクの資料(大臣への説明資料?)と打ち合わせメモということらしいですが、これが怪文書でないとしたら、

 

霞が関のお役人が職務上作成したものなのでしょうし、そもそも役所の外に出てはいけないものだと思うので、まず最初に、そこを問題にするべきだと思いますけどね。

 

情報漏洩ということでしょうから、国家公務員法違反になるような気がしますし、大臣を追及している国会議員も、共犯ということになるかもしれませんので、

 

その文書がどのように保管されていたのかとか、それを誰が持ち出して国会議員に渡したのかなど、文書が公表されるに至った経緯の確認が必要だろうと思います。

 

また、この文書が怪文書ということであっても、それはそれで問題だと思います。過去にも怪文書問題(当時は永田メール事件とか堀江メール問題と言われていました)がありましたが、

 

このときは、怪文書問題を取り上げて追及した国会議員(当時)が逆に追い込まれて辞職し、結局、その国会議員が所属していた政党の代表も交代することになりましたからね。

 

今回の文書も、出所がはっきりしない上に、打ち合わせメモには日時不明という言葉もあるということなので、そういう文書をもとに大臣を追及するのはどうかと思いますよ…

 

ということで、自分も(小西議員が公開した)問題の文書を見てみたのですが、何となく本物なのかなあという気はしました。まあ、明らかに偽物とわかる怪文書は無いと思うので、

 

仮に怪文書だったとしても、そう見えるでしょうけどね。ただ、そこに書かれていた内容自体は、大した話しではないというか、大臣に辞任を迫るような話しとは思えませんでした。

 

これが深刻な話しであれば、立憲以外の野党も騒ぎだすと思いますし、マスコミも、もっと大きく報道すると思うのですが、今のところ、そういった動きは無さそうですので、

 

このまま話しが進むと、追及している小西議員のほうが逆に追及されて終わるような気もしますね。まあ、他人を追及した以上、自分が追及されても仕方がないとは思いますが…

 

などと書いていたら、松本総務相が公文書であることを認めたようですね。まあ、なんだかよくわかりませんが、高市大臣に対する風当たりは強くなりそうです。

 

ただ、公文書だから内容が正しいということではないと思うので、高市大臣に問題があるというのであれば、立証責任があるのは小西議員のほうでしょう。

 

また、官邸の総理執務室での会話が、秘書官経由で総務省に漏れていたということなら、それはそれで問題だと思います。もっと大事な話しも漏れていたのかもしれませんからね。

 

 

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