将来は会社員になりたい
小学生の「なりたい職業」ランキングの第一位が会社員だったというニュースがあったそうで、同僚たちとその話題になったのですが、現実的だという意見もあれば、
夢がないといった意見もあるなど、雑談の話題としてはわりと盛り上がりました。まあ、現実的という意見は確かにその通りだと思いますね。毎月決まって日に、
決まった額の収入があるというのはありがたいですし、安定的と言えばその通りだと思います。また、夢がないと言い切ってしまうのはどうかという気がしますが、
当たらずとも遠からじではないかなあとは思いますね。業界の第一線で活躍しているという人ならともかく、多くの人は周囲から注目されるようなことはないわけですし、
その意味で、華やかさのようなものがあるわけではないですからね。まあ、平凡な人生ということだろうとは思いますが、それが夢だと言う人は少ないでしょうし…
といった「なりたい職業」ランキングの話しですが、もともとは、第一生命が全国の小中高校生にアンケートをした結果(PDF)ということで、アンケートの対象人数は、
3,000人ということなので、信頼できる結果と考えて良いのではないかと思います…ということで、その結果を見てみたのですが、雑談の話題になった会社員が第一位というのは、
小学生男子の結果で、小学生女子の第一位はパティシエでした。ただ、小学生女子でも会社員は第三位なので、男子に限った話しということでもなさそうです。
また、これが中学生や高校生になると、男女ともに第一位が会社員なのですよね。そして、女子の場合、年齢とともにパティシエの順位が下がっています。
まあ、アンケート結果全体を見た感じでは、現実的な子どもが多いということなのかなあという気はしました。でも、こんなものではないかなあという気もしますけどね。
例えば、会社員を選択した子どもの割合を見てみると、小学生男子で10.5%、小学生女子で6.7%。中学生男子で17.8%、中学生女子で13.8%。
高校生男子で27.3%、高校生女子で15.7%で、割合が偏っているということでもないですし、むしろ、このくらいの割合になるのがふつうなのかなあという気もします。
また、会社員を選択した理由を見てみると、科学技術や「ものづくり」に関係する仕事をしてみたいと考えている子どもがいたり、高校生くらいになると、
商社に入って先々は起業したいと考えている子どももいるようなので、これからすると、夢が無いということではなさそうですし、むしろ、夢があるような気もします。
あと、このアンケートでは、「あなたの憧れの人」は誰かという質問もあったようで、その結果をみると、自分の父親・母親と回答した子どもがそこそこいるのですよね。
まあ、たぶんですが、アンケートに回答した子どもの多くは、会社員を親に持つ子どもではないかと思うので、親の働き方や生き方を通して、会社員に関心を持ったり、
自分も会社員になってみたいと考えた子どももそこそこいるのかもしれません。特にここ最近であれば、リモートワークといった働き方をする親を見てきた子どももいると思うので、
そういうことも影響したのではないかという気がしますね。もしかしたら、多様な働き方といったことに関心を持っている子どもも、それなりにいるのかもしれません。
ちなみに、自分も小学生の頃には、たぶんサラリーマンになるんだろうなあと思っていました。何か考えがあったということではなく、漠然とそう思っていたという感じですけどね。
たぶん、だいたいの人がサラリーマンになるという話しを聞いていたからではないかなあと思うのですが、こういうのを夢のない子どもというのではないですかね?
まあ、違った言い方をすると、何の考えもない子どもかなあ。自分の親がどう思っていたかはわかりませんが、もしかしたら、がっかりしていたかもしれません。
でも、そんな子どもでも、そこそこ健康で、ある程度真面目にやっていれば生活できる日本って、良い国だなあと思いますし、日本に生まれてよかったと思います。