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2023/03/28

政府の危機管理なのかマスコミの報道姿勢なのか

WBCの話題のほうが大きく扱われていましたが、先週、岸田首相のウクライナ訪問がようやく実現しましたね。G7議長国で唯一ウクライナ訪問を果たせていなかった日本にとって、

 

これはかなり大きなニュースだったと思いますが、WBSのニュースの陰に隠れたような扱いになってしまったのは、こういうことへの日本人の関心の低さもあると思いますが、

 

政府の情報発信力や、マスコミの報道姿勢にも問題があるような気がしますね。まあ、それだけ日本という国が、長い間平和であったということなのかもしれませんが…

 

ただ、そういう国だからこそ、政府の危機管理能力であるとか、マスコミの報道姿勢といったものが大事なのではないかと思います。今回の首相のウクライナ訪問でも、

 

極秘訪問とか電撃訪問といった言葉が使われているわりには、情報がダダ洩れというか、少なくとも極秘訪問という言い方はおかしいのではないかと思いましたし…

 

まず、日本政府の発表ですが、あれだけ岸田首相の身の安全を心配してウクライナ訪問には慎重だったはずなのに、首相のウクライナ訪問を発表したのが、

 

首相がウクライナに到着する前の21日の午後0時15分でしたからね。首相の身の安全が大事なら、こういう話しは、首相が帰国してから公表すべきだろうと思いますし、

 

一刻も早く公表したいということであっても、せめて首相がウクライナを離れてから公表するものではないかと思います。身の安全を確保するのに最も有効なのは、

 

居場所を明らかにしないということでしょうからね。これからどこそこに行きますとか、今どこそこにいますなんて公表したら、やってしまおうと思っている人たちに狙われちゃうし…

 

で、当然ながら、このことは岸田首相だけの話しではなくて、ゼレンスキー大統領にとっても同じことなんですよね。居場所の明らかな人と会談するわけですから…

 

まあ、報道してもらいたくて早めに公表したんじゃないか説もあるようなので何とも言えませんが、命を危険にさらしてまですることではないと思います…というか、したらダメですよ。

 

また、ウクライナに移動している途中の岸田首相の姿を、リアルタイムに近い感じで報道していた日本テレビの報道姿勢にも、問題があったと思いますね。

 

スクープ映像と言えばそうなのですが、首相の命を危険にさらす行為であるのは間違いないので、首相が帰国してからか、せめてウクライナを離れてから報道すべきだったと思います。

 

あと、日本テレビは、首相のウクライナ訪問の政府発表から取材の準備を始めたとしたら、とても間に合わなかったであろうという映像も撮れているみたいですね。

 

まあ、政府関係者が事前に日本テレビに伝えていた説があるらしいので、それでなのかもしれませんが、もしそうだとすると、政府の情報管理の問題だろうと思います…

 

というか、少し前から続いている総務省の行政文書の話しもそうですが、こんな感じで毎度のように情報が漏れる日本政府って、大丈夫なのかと思ってしまいますし、

 

ちょっと(というよりは、だいぶ?)緩すぎるんじゃないかと思います。外国からみたら、こんな国と重要情報を共有したら危ないのではないかと思われてしまいそう…

 

朝鮮半島有事もそうですし台湾有事もそうですが、これからますます関係各国と緊密に情報共有をしていかなければいけないという事情を抱えているときに、

 

すみません情報漏れでした…なんていうことが起こったらいけないと思うのですけどね。こういうのも平和ボケの一つなのかもしれませんが、そろそろ目を覚まさないと、

 

日本は安心して攻撃できる国という扱いになってしまうかもしれませんし(もうなっているかもしれませんけど)、いつか本当に攻撃されてしまうかもしれませんよね。

 

 

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