もしかしたら長期政権になったりして
欧米で首脳会談を重ねたことで多少注目された岸田さんでしたが、それでも内閣支持率は上昇せず、最新の調査でも30%台と低調だったようですね。
ただ、岸田さんの次がいないということなのか、ここまで支持率が落ち込んでも「岸田降ろし」が始まらないのが、現在の自民党ということなのかもしれません。
先日も、岸田さんと距離をとっていると言われている菅前総理が、岸田さんに苦言を呈したというニュースがありましたが、これも岸田降ろしの動きにはつながらなかったようですからね。
また、岸田さんも岸田さんで、数字は悪くても岸田降ろしが無ければ良いと思っているような気もするので、もしかすると、今は党内のバランスがとれた状態ということなのかもしれません…
といった岸田政権ですが、安全保障の話しや原発再稼働の話しが進んだのは良かったと思います。どちらも、今の日本にとっては重要なテーマですからね。
先日の日経新聞にも、「外交の有力専門家の半数近くが2033年までにロシアが破綻または崩壊すると予想し、大多数が中国は武力で台湾統一に動くと考えている」
という記事が出ていましたが、この話しの通りになるとすると、この先の10年は、日本にとっても重要な…というか、正念場の10年になるかもしれませんし…
というか、台湾有事が台湾有事だけで終わるかどうかは、実際に起こってみないとわからないと思いますし、それだけに、最悪のシナリオも考えておく必要があると思うのですよね。
先日の日英防衛協定でも、イギリスからは、「イギリスはインド太平洋の安全保障と安定にコミットしている」といった趣旨の発言があったようですが、
この発言の裏には、「イギリスは日本が攻撃される可能性を想定している」という隠れた意味もあるような気がしますし、そうでなければ、協定締結も無かったような気がするので。
また、原発も再稼働を進めないとダメだと思います。電力が不足していると言いながら、発電できる設備を止めたままにしておくなんておかしいと思いますし、
それとあわせて、古い原発の建て替えや、新しい原発の建設であるとか、無尽蔵の国産エネルギーと言われている海水ウランの技術開発なども進めたほうが良いと思います。
別に太陽光発電や風力発電が悪いというつもりはないのですが、天候に左右される電力に頼り過ぎると、電力不足になったり、電力供給が不安定になったりしますし、
それを補うために原油や天然ガスを使った火力発電を使うと、今度はCO2の問題が出てきますので、結局、原発に頼るしかないと思うのですよ。
それに、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーも、原油や天然ガスを使った火力発電も、電気料金が高騰する原因になっていますので、原発を使うしかないと思います…
とはいうものの、今はまだ、汚染水という言葉を使っていたマスコミが、ようやく処理水という言葉を使うようになり始めた段階ですので、前途多難ではありますけどね。
それに、処理水という言葉は使っても、海洋放出には反対だというマスコミもいますし、たぶん、一部の野党の皆さんも同様に処理水の海洋放出には反対だと思うので、
岸田さんも、聞く力を発揮してしまって思うようには進められないかもしれませんが、そのあたりは、受け流す力で何とかしてほしいと思いますし、
岸田さんがこうした課題をうまく処理できたとしたら、短命と酷評されたこともあった岸田政権も、もしかすると長期政権になるかもしれませんからね。岸田さんには頑張ってほしいと思います。