« 政府案で十分だと思う | トップページ | 東京都でお米の配給があるらしい »

2022/12/12

定年後に涙する男性の話し

とある雑誌に、「定年後に涙する男性の人生相談」といった感じの記事が出ていたので読んでみたのですが、まあ、そういうこともあるのだろうなあという気がしました。

 

自分がまだ学生の頃、確か衣類用の防虫剤のテレビコマーシャルだったと思うのですが、「亭主元気で留守がいい」(「亭主達者で留守がいい」ということわざが語源)という言葉が使われていて、

 

子ども心に(といってもそこそこの年齢でしたけど)、そういうものなのかなあと思って聞いていたのですが、もしかしたら、こういう感覚が一般的なのかもしれませんね。

 

まあ、奥さんとしては、旦那さんが家でゴロゴロしていると、掃除ができないとか、食事の準備が面倒だとか、そんな事情からの「亭主元気で留守がいい」なのかなあという気がします…

 

ということで雑誌の記事の話しに戻りますが、定年後に涙する男性としては、定年で仕事からも解放されて時間もできたので、これからは、

 

顔を合わせる機会の少なかった兄弟と食事をしたり、あるいは、奥さんと旅行に行ったりと、そういったことに時間を使おうと考えていたようなのですよね。

 

ところが、いざ兄弟を食事に誘ってみると、何となく鬱陶しがられたり、奥さんを誘ってみても、あまり乗る気ではないといった感じだったようで、自分が疎まれていると感じたそうです。

 

そして、そうした中、兄弟の一人が、「男性の上から目線が嫌で、他の兄弟は、前々から男性に対してあまり良い感情を持っていなかった」といった話しをしてきたそうで、

 

そこで初めて、これまでの自分の態度に問題があったと気づいたようなのですよね。男性としては、相手のことを思って意見してきたつもりだったのに、

 

実は、無意識に自分の考えを相手に押しつけていたのだと気づいたそうで、また、それと同時に、心を割って話せる友人がいないことにも気づいたそうです。

 

まあ、ここにきて、急に孤独を感じてしまったといった感じだったのかなあと思いますね。また、何となくですが、この男性は、仕事一筋できた人なのかなあという気もしましたし、

 

そういう人生だったからこそ、相手に対して無意識に上から目線になっていたのかもしれません。たぶん、これまでずっと仕事一筋でやってきて、

 

そこそこの立場(管理職)まで上がって定年を迎えたのではないかなあという気がしますし、これまで頑張ってきたからそういう立場まで上がったという自負もあったのではないかなあと思います。

 

ただ、そういう話しは、自分が勤めてきた会社でしか通用しないと思うのですよね。仕事を頑張る人ほど、公私の区別が難しくなると思うのですが、

 

やはり、公私は別ですので、仕事のときの感覚が私的なときに出てしまうのは良くないと思います。(本人に出しているという自覚はないのだろうと思いますが)

 

また、仕事に対する価値観も人それぞれですからね。例えば、最近は少ないみたいですが、出世したいと思う人もいるでしょうし、出世なんてまっぴらごめんという人もいるでしょうし、

 

仕事はそこそこにして、趣味に力を入れたいという人もいるでしょうからね。よく、十人十色と言いますが、本当に人それぞれなのだろうと思います。

 

自分も、仕事より趣味ということはないですが、仕事を頑張って出世したいといった気持ちはないですね。食べていかれたら、それで満足です…

 

ということで、この男性の人生相談に対する回答なのですが、「仲良くすることは、いったん、あきらめる」という、ちょっと自分の予想とは異なるものでした。

 

ただ、その回答の後に、「これまでのことを謝ってみたところで、相手は受け止めてくれないだろう」といったことが書かれていて、まあ、確かにそうだよなあとは思いました。

 

また、これはその通りだなあと思ったのですが、ネットを利用して趣味のサークルなどを探して、そこに参加することで友人を探してみてはどうかというアドバイスもありました。

 

そして、この男性にとって、これが一番大事なことではないかと思うのですが、「対等な人間関係を学びましょう」というアドバイスもあり、そのポイントは、

 

「いくら良かれと思っても、決して自分から相手にアドバイスはしないこと」とのことでした。言いたくなったときに我慢できないと、あなたを疎んでいる兄弟と同じ関係になってしまうと。

 

また、奥さんに対しても、「無意識に自分の価値観を押しつけるようなことはしない」ほうが良いし、「家族のために頑張ってきた」という意識も捨てたほうが良いし、

 

ある程度の距離を置いて、それぞれのプライベートな時間を大切にしようとか、「ありがとう」という感謝の気持ちを持って、相手にそれをしっかり伝えようといったアドバイスもありました。

 

まあ、夫婦といっても、もとは他人ですからね。それぞれの価値観もあるわけですし、何より、パートナーというのは、対等の関係であるべきなのだろうと思いますので、

 

お互いを尊重し、適度な距離感を保ちつつ、何かしてもらったら感謝をし…といった関係性を保つことが、円満な関係が長続きする秘訣ということなのかもしれません。

 

 

« 政府案で十分だと思う | トップページ | 東京都でお米の配給があるらしい »