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2022/12/26

復興税の次は防衛税かあ

防衛力強化のための財源確保ということで、防衛増税の話しが出ていましたが、その方向で進めることになったようですね。「2024年以降の適切な時期」()というあたりが微妙ですけど。

 

まあ、何をするにもお金は必要なので、増税したいという話しはわからなくもないですし、霞が関(財務省)もそういう考えだと思うのですが、もともと防衛費というのは一般会計予算なので、

 

予算の優先順位といった話しはあっても、防衛費の財源が必要という話しではないと思うので、防衛増税という話しはどうなのかなあという気はしますけどね。

 

また、増税の中身もどうでしょう。法人税率は今のままで、そこに4%くらいの付加税を上乗せするというのが、一番大きい話しのようですが、法人税が高いと、

 

企業が海外に出て行ってしまうという話しもありますし、東日本大震災の復興財源である復興特別所得税の一部を転用するといった話しも、微妙と言えば微妙ですよね。

 

もちろん、お金に色がついているわけではないので、復興税だろうが何だろうが、必要なところに使うというのはわからなくもないですが、「震災復興のため」と言って徴収し始めたものですからね…

 

といったことを考えると、一部にあった、防衛費の増額分は国債でまかなうという話しのほうが、個人的にはしっくりくるかなあという気がします。

 

まあ、国債でまかなうにしても、建設国債にするのか、赤字国債(特例国債)にするのかといった話しはあると思いますけどね。防衛費が公共事業費ということなら建設国債でしょうし、

 

そうでないということなら赤字国債なのでしょうけど、海上保安庁の施設の建設は建設国債で、防衛省の施設の建設は赤字国債といった前例もあるらしいので、

 

この前例に従うなら、防衛費の増額は赤字国債ですね。(憲法9条を守る国が、防衛関係に建設国債を使うなんて怪しからんといった理屈からそうなったという話しもあるようです)

 

ただ、赤字国債はむやみに発行してはいけないということになっているはずなので、こうしたこともあって、国債ではなく増税でということになったのかもしれませんが。

 

でも、復興税の次は防衛税といった感じで、税金が増えていくのはどうかなあという気もします。税金だけでなく、社会保険料も増え続けていますからねえ。

 

まあ、社会保険料も税金みたいなものですけど、お給料が増えないのに、こんな感じで税金ばかりが増えていくのは、サラリーマンにとっては辛いですよ。

 

それに、千年に一度と言われた東日本大震災もそうなのですが、防衛費というのも、長い年月の中で起こるかもしれない戦争に備えるものですからね。

 

こんな感じで、起こる確率が低いものに対しては、増税で対応するのではなく、国債を発行して、長い期間をかけて少しずつ償還していくというほうが良いのではないかと思います。

 

まあ、その国債の償還にも、60年償還ルールというのがあって、それが今では曖昧になっているようなので、そのあたりは見直していく必要があると思いますけどね…

 

といった防衛増税の話しなのですが、それとは別に、岸田さんは大丈夫なのかなあという気がします。内閣支持率も低迷していますし、党内の求心力も微妙な感じがしますし。

 

何となくですが、主体性がないというか、こういうことをやりたいという意思が感じられないというか、もしかしたら、これがやりたいということが無いのかなあという気もして、

 

どういう方向に進むべきか、迷っているような印象があるのですよね。たぶん、ご本人なりに考えに考えて動いているのだろうとは思うのですが、

 

何でしょうね、動けば動くほど、ますます悪い方向に行ってしまうという悪循環に陥っているような気がしますし、今のままでは、岸田降ろしが始まってしまうような気もします。

 

まあ、自民党ですので、そのあたりは、各派閥の親分の考え方次第なのでしょうし、岸田さんもそれはわかっていると思うので、重鎮の皆さんとお話しはしているのでしょうけどね。

 

ただ、重鎮に頼るということは、重鎮たちの意見を…というか要求を受け入れざるを得なくなってしまうと思うので、それはそれで大変だと思いますが。

 

総理大臣であり、自民党総裁でありと、トップに立っているように見えて、実は中間管理職のような辛さがあったりするのが、今の岸田さんかもしれません。

 

また、そう考えると、安倍さんはすごい人だったんだなあと思いますね。一時期、安倍一強みたいな言われ方をされていましたけど、本当に強かったと思います。

 

あれだけマスコミに叩かれ続けても倒れなかったのは、それだけ党内基盤がしっかりしていたということなのでしょうし、その意味で、真の実力者だったのだろうと思います。

 

そして、そういう人を失ったことは本当に残念ですよ。やりたいこともあったと思いますし、再度、総理の座に…ということがあってもおかしくなかったと思うのですけどね。

 

しかも、なぜか加害者に同情が集まり、被害者が貶められるという状況でしたからね。亡くなった人のことを悪く言うのは、良くないと思いますよ。

 

 

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