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2022/08/31

10年経ってようやく賛否が逆転

少し前の読売新聞に、「原発再稼働 賛成58%・反対39% 初めて賛否が逆転」という記事がでていましたが、福島原発事故から10年して、ようやく世論が動いたといった感じがしますね。

 

また、こうした世論の変化があったからか、先日行われた政府のGX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議では、原発の新増設や運転期間延長の検討、

 

停止中の原発の再稼働といった、一歩踏み込んだ方針が示されたそうなので、今後は、電力の安定供給に向けた議論が活発化するのだろうと思いますが、

 

その一方、朝日新聞などは、「電力危機あおり政治決断、福島事故の教訓どこへ」といった記事を出していますので、こうした記事で世論が改めて原発反対に傾くようなことになると、

 

GX実行会議のほうも、一歩踏み込んだだけで、結局は検討して終わりとか、方針を示して終わりといったことになってしまうかもしれませんね。

 

ただ、日経新聞の記事にもあるように、すでに外国では、電気料金やガス料金が大幅に引き上げられている(イギリスの標準世帯の光熱費は約57万円/年)ので、

 

日本も早めに対策しないと、大変なことになってしまうような気がします…というか、日本でも電気料金やガス料金はそこそこ値上がりしていますからね。

 

今のところは上限価格が設定されているので、海外の値上がりに比べれば、かなり恵まれた状況ではあるものの、それが無くなってしまうと、

 

海外と同水準か、それ以上の電気料金やガス料金になってしまうかもしれませんので、少なくとものんびり構えている場合ではないと思いますし、

 

読売新聞の記事によれば、燃料価格の上昇で経営が悪化してしまった新電力会社と契約していた自治体のいくつかが、公共施設への電気の供給を止められてしまったようですからね。

 

電力の小売りを自由化したら供給が不安定になってしまったという時点で、そもそも制度としてどうなのかという話しもあるとは思いますが、

 

起こってしまったことは仕方がないので、制度を見直しつつ、燃料価格の上昇に影響を受けにくい電力の供給体制を作っていくしかないと思います…

 

ということで、資源のない日本が取り得る選択肢としては、原発しかないと思いますし、その意味で、GX実行会議の方向性は正しいと思いますね。

 

まあ、原発に反対している皆さんの気持ちも理解できなくはないですが、今の政界情勢や資源価格の上昇といったことからすれば、背に腹は代えられないですよ。

 

再生可能エネルギーという話しも、夢があっていいなあとは思いますけど、国民1人当たり約25,000円/年の再エネ賦課金をとってまでやることではないと思いますし、

 

それ以外にも、原発を再稼働させないことで生じる化石燃料代が約3兆円/年(国民1人当たり約24,000円/年)という話しもありますからね。

 

いくら日本が経済的に豊かだとはいっても、こういうお金を支出し続けるのは、さすがに厳しいと思いますし、いつか限界が来るような気がしますし…

 

といったGX実行会議関連の話しですが、それ以前の話しとして、なぜこうまで日本で原発アレルギー(原発ヒステリーとも言えるかもしれませんが)が広まってしまったのかなあという気もします。

 

もちろん、マスコミの影響が大きかったとは思うのですが、それにしてもなあと思うくらい、一つの方向に向かって世論が動いてしまったと思うのですよね。

 

マスコミによって反原発というある種の空気が作られ、何となく原発賛成という意見を言いづらい状況が生まれ、そうこうしているうちに、反原発一色になってしまったという感じでしょうか?

 

まあ、一言で言えば同調圧力ということかもしれませんし、日本人らしいところとも言えるかもしれませんが、そういうのが極端に出てしまうのは、あまり良くないような気がしますね。

 

もちろん、「つい周囲の人の意見に流されてしまう」とか、「他人から言われると受け流しづらい」とか、「目上の人に言われると反論できない」とか、

 

「強く言われると押し切られてしまう」といったことは、多くの日本人にあることだと思いますので、結果的に、日本人は同調圧力に屈しやすいというのもあるとは思うのですよね。

 

ただ、十人十色という言葉もあるように、人によって言うことがまったく違うというのが現実だろうと思いますので、いい顔をするというか、安易に迎合するもの良くないような気がします。

 

世の中には、自分の価値観だけで判断して、自分の意見や考えを好き勝手に言うだけでなく、それを他人に押し付けてくるような人もいるわけですし、

 

そういう人に限って何一つ責任は取らないというか、その人の言う通りに行動して失敗しても、当の本人は知らん顔というのもありますからね。

 

まあ、マスコミがその典型だと思いますが、そういうものに迎合しても良いことはないと思いますので、日頃から気をつけておいたほうが良いような気がします。

 

例えば、会社の中で自分だけ意見が違っていたりすると、上司から「空気を読め」みたいなことを言われることもあると思いますが、そういう場合、

 

それは空気というよりは同調圧力ですからね。もちろん、会社という共同体の中にいる以上、そうしたものを完全に無視するわけにもいかないわけですが、

 

逆に、そうしたものに完全に飲み込まれてしまう必要もないわけで、どう対応するかは自分自身の判断ですからね。少なくとも、思考停止みたいなことは避けた方が良いと思います。

 

 

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