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2022/01/21

年賀はがきの発行枚数の推移

もう何年もの間、減少し続けている日本郵便のお年玉つき年賀はがきの発行枚数ですが、今年(令和4年用)の年賀はがきの発行枚数も、昨年比で10.6%のマイナスだったようですね。

 

年賀はがきは、以前から虚礼廃止の対象になりやすいものでしたが、最近は、環境に配慮するという名目で(いわゆるSDGsですね)廃止に踏み切る企業もあるそうなので、

 

発行枚数の減少傾向は今後も続くのだろうと思いますし、また、減少幅も大きくなっていくような気がしますね。まあ、これも時代の流れなのかもしれません…

 

ということで、日本郵便のプレスリリースなどにあった資料などから、お年玉つき年賀はがきの発行枚数のデータをピックアップして、その推移をグラフにしてみたのですが、

 

多少の増減を繰り返しながら、全体の傾向としては、きれいな山型になっていまして、また、発行枚数のピークは、平成16年用の4,459,360千枚でした。

 

日本郵便(当時は郵政省)が、初めてお年玉つき年賀はがきを発売したのは昭和24年(昭和25年用)で、その時の発行枚数は180,000千枚だったので、

 

半世紀で約25倍の発行枚数になったということですね。日本人の人口を1億2,000万人とすると、ピーク時は、国民1人あたり約37枚の年賀はがきが使われていたという計算になります。

 

また、同じ方法で、今年(令和4年用)の数値を計算してみると、国民1人あたり約16枚でした。まあ、大雑把に言えば半減ですが、感覚的にもそんな感じかなあという気はします。

 

◆ 発行枚数の推移をグラフ化

 

年賀はがき発行枚数の推移のグラフ

※ ピークは平成16年用の4,459,360,000枚

※ 令和4年用の発行枚数は1,908,600,500枚

 

◆ グラフで特徴的なところ

 

年賀はがきの発行枚数の推移をグラフにしてみると、その中にいくつか特徴的なところ(発行枚数が大きく増加しているところや、逆に減少しているところ)がありますね。

 

例えば、赤い矢印をつけたところは、前年と比較して発行枚数が落ち込んでいますが、これはどれも、郵便はがきの料金が値上げされたときでした。

 

赤A … 昭和52年用 (昭和51年に郵便はがきが10円から20円になる)

赤B … 昭和57年用 (昭和56年に郵便はがきが20円から30円になる)

赤C … 平成 7年用 (平成 6年に郵便はがきが41円から50円になる)

赤D … 平成30年用 (平成29年に郵便はがきの料金が52円から62円になる)

 

また、青い四角で囲んだところも、発行枚数の変化が比較的大きいところですが、これらの時期には、以下のようなことが起こっていました。

 

青A … 昭和48~50年用 (団塊の世代が就職した頃)

青B … 平成14~16年用 (個人情報保護法が成立した頃)

青C … 平成18~20年用 (団塊の世代が還暦を迎えた頃)

 

そして、平成22年用からは、今日に至るまで、ずっと減少傾向にあるのですよね。また、特に元号が令和になった以降は、減少幅が大きくなっているようです。

 

 

◆ 年賀はがきといえば「プリントゴッコ」だった時代

 

さて、そんな年賀はがきの発行枚数の推移ですが、年賀はがきと聞くと「プリントゴッコ」という製品を思い出す方もいらっしゃるのではないかと思いますがどうでしょうか。

 

プリントゴッコ(Print Gocco)は、昭和52年(1977年)に理想科学工業から発売された個人向けの小型の印刷機の名称ですが、この製品は、

 

平成20年(2008年)まで販売され続け(消耗品は4年後の平成24年まで販売)、累計販売台数は平成8年の時点で1,000万台を超えていたといわれていたほどのヒット商品だったのですよね。

 

ちなみに、ヒット商品ということで結構な売上もあったようで、理想科学工業によれば、平成5年のプリントゴッコの年間売上額は、153億円だったそうです。

 

プリントゴッコ
※ 江戸東京博物館に展示されていた「プリントゴッコ」

 

また、プリントゴッコという独特のネーミングは、当時、理想科学工業の社長だった羽山昇氏によるものだそうです。「ごっこ遊びこそ知育の源泉である」という考えから、この名称に決めたそうです。

 

自分も、発売された当時からパソコンを使うようになるまで、ずっとプリントゴッコで年賀はがきの印刷をしていましたね。(昭和の終わりから平成のはじめ頃です)

 

当時は、年末になると、文具売り場にプリントゴッコの特設コーナーができるくらいの人気ぶりで、プリントゴッコで年賀はがきの印刷をすることが「国民行事」とまで言われていましたからね。

 

まあ、この「国民行事」という言葉は、理想科学工業がプリントゴッコの宣伝用に使った言葉だと思いますが、当時は、社会に浸透した言葉の一つになっていたような気がします。

 

◆ 年賀はがきの面白いところ

 

また、年賀はがきに関連する話題としては、年賀はがきの切手にあたる部分の図柄にストーリーがあるといった話しもありますね。担当者のちょっとした遊び心ということでしょうか。

 

年賀はがき図柄

 

写真は、12年がかりでマフラーを完成させたヒツジと、12年後に子どもができたサルですが、よく考えられているなあと思いますし、こういった発想ができる人って、すごいなあと思いますね。

 

ちなみに、平成17年の図柄はニワトリそのものでしたが、12年後の平成29年には、タマゴになっていましたね。こんな感じですと、もしかしらた12年後の図柄は、ヒヨコかもしれません。

 

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