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2021/09/08

文句ばかり言われて心が折れちゃったのかなあ

少し前まで総裁選に出馬すると言っていた菅さんですが、数日の間にいろいろとあったのか、結局、総裁選には出馬しないということになりましたね。

 

ネット上には、「文句ばかり言う日本人に愛想をつかした」というのが出馬断念の理由ではないかといった話しも出ていましたが、まあ、確かにそういったこともあったのかもしれません。

 

感染対策もしていないイベントに出かけて感染してくるような人を除けば、感染した人に責任はないと思いますし、同様に、感染は菅首相のせいでもないと思うのですが、

 

なぜか国民からは文句を言われ続け、テレビ番組でも、感染したタレントから「早く辞めてほしかった」みたいな感じで言われてしまうわけですから、そりゃ愛想も尽きますよね。

 

ただ、出馬断念の一番の理由は、党内の人事の話しも微妙だし、解散できるタイミングでもないし…といったあたりで、心が折れてしまったからではないですかね?

 

それに、もともと菅さんの任期は次の衆院選まででしたし、ここで総裁選に出馬しなければ、任期満了で辞任ということになりますので、身を引くタイミングとしても良いと考えたのかもしれませんし、

 

野党やマスコミは、「仕事を放りだした」とか「無責任だ」とか言っていますが、任期満了まで仕事を続けて、任期満了とともに仕事をやめるということであれば何ら問題はなく、

 

限られた時間(短い任期)の中で、最後まで(任期満了まで)責任をもって仕事をするのが自分に与えられた使命と考え、不出馬を決めたのかもしれません。

 

ただ、これはマスコミの伝え方の問題だと思いますが、これまでの菅首相の仕事ぶりや成果などが、まったくと言ってよいくらい伝わってこないので、この点は、もう少し何とかならないのかなあと思います。

 

菅首相って、仕事はしっかりやるタイプの人だと思いますし、その仕事も、面倒なことや困難なことを選んでやっているような気もするのですけどね。

 

例えば、菅さんが首相になって間もない頃に、学術会議の任命拒否問題というのがありましたけど、これなどは、あえて面倒なことに手をつけましたという話しではないかと思います。

 

というのも、この時に任命拒否された方々は、公安調査庁が破防法に基づく調査対象団体に指定している某政党と関係のあった方々で、

 

その中には、実質的にこの某政党の影響下にあったと言われていた某団体に所属していた方もいらっしゃったようですからね。たぶん、結構面倒な話しだったと思いますよ。

 

もちろん、学者の方がどのような思想信条をお持ちであっても構わないと思うのですが、学術会議というのは、多額の税金が使われている組織で、かつ、

 

学問全般にも影響力があるということなので、そういったところに政治色を持ち込まれないようにメスを入れるのは必要なことだったと思いますし、それを菅さんがやったということなのだと思います。

 

また、面倒なことと言えば、福島原発の処理水をどうするかという話しもありましたが、これも、菅首相になって海洋放流することに決まりましたからね。

 

そして、これ以外にも、

 

自衛隊の基地や原子力発電所の周辺、国境、離島などの土地の利用を規制する土地規制法の成立

 

法案の提出から3年も議論が進まなかった憲法改正の手続きを定める改正国民投票法の成立

 

(高価な果物の海外流出を防止するために)植物の種子を知的財産として保護する仕組みを強化する改正種苗法の成立

 

日米豪印4か国(クアッド)の推進

 

防衛白書に「台湾情勢の安定重要」を初めて明記

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催

 

といったことをやっていますが、こういったところは、もう少し評価されても良いと思いますけどね。

 

ここにきてマスコミは、「菅さんはアピール力が足りない」といったことを言い始めましたけど、そもそもの話し、マスコミがしっかり取り上げないから評価されていないのだと思いますよ。

 

また、もっとも評価されるべきは、ワクチンのことではないかと思いますね。

 

ワクチンについては、うまくいっていないところがあるのも事実ですが、日本は早い時期にワクチンを確保できていますし、他国に比べても、接種が進んでいるほうだと思います。

 

また、3回目の接種用ということだと思いますが、ノババックス製ワクチン(武田薬品が製造する日本製)も、1億5千万回分を確保しているということですからね。(年内承認で来年から製造?)

 

このワクチンは、ファイザーやモデルナのワクチンとは違って、冷凍庫ではなく冷蔵庫で保管できるらしいので、その扱いやすさから、より柔軟な接種が可能になるのではないかと思います。

 

あと、(民間の企業に口出ししたことについて)個人的にはどうかと思っているのですが、やると言っていた携帯電話料金の値下げも実現していますよね。

 

これによって、大手の携帯電話会社では1,000億円単位の減収になってしまったようですが、その分、国民の可処分所得が増えたのだと思いますし、

 

もしかしたら、2%相当の消費減税と同じくらいの効果が出ているかもしれないので、仮にそうであったとしたら、もっと評価されても良いのではないかと思います。

 

また、その一方、社会保障改革や経済対策については今一つだったと思いますし、脱炭素社会といったエネルギー政策も微妙と言えば微妙かなあと思いますね。

 

一定の所得がある75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げても、効果は限定的だと思いますし、脱炭素も、メリットよりもデメリットのほうが大きそうですし…。

 

でも、逆風の中でよく頑張った首相であるのは間違いないと思いますので、菅さんには、感謝と敬意をもって「お疲れ様でした」というべきではないかと思います。

 

 

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