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2021/04/13

誰であろうが合理的な配慮は必要

ネットで「JRで車いすは乗車拒否されました」というブログが話題になっていたので読んでみましたが、合理的配慮の必要性は感じるものの、この話しには共感できないなあ…というのが正直な感想でした。

 

また、このブログには「シェアしてほしい」とありましたし、ブログの内容に触れる以上、本来はこのブログにリンクするべきなのだろうとは思うのですが、今回はしないことにしました。(google)

 

以下は、「JRで車いすは乗車拒否されました」というブログの概要などです。

 

■「JRで車いすは乗車拒否されました」の記事の概要

 

電動車いすを利用している障がい者の女性が、JRで「小田原駅→(東海道本線)→熱海駅→(伊東線)→来宮駅」の経路で移動しようとしたところ、乗車拒否されたというのが今回の話しです。

 

なお、来宮駅というのは数年前から無人駅とのことで、利用者も少なく、バリアフリー法の対象にはなっていない駅のようで、JRは当初、それを理由に熱海駅までの乗車を提案したということなので、

 

それを乗車拒否と言ってよいかは迷いますし、実際のところ、最終的にはこの女性の希望通り来宮駅まで乗車できているので、それを乗車拒否と表現するのはどうかと思いました。

 

以下、経緯のあらましと、それに対して、この女性がどのように感じたのかなどについて、「JRで車いすは乗車拒否されました」の記事を引用しながら書きます。

 

     *

 

4月の初め、熱海の来宮に旅行に行った。

 

小田原駅の改札で「来宮までお願いします」と伝えたところ、「案内は15分前にするので、そのころにいらしてください」と言われた。

 

時間になったので再度窓口で「お願いします」と伝えると、「来宮駅は階段しかないのでご案内ができません。熱海まででいいですか?」と言われた。

 

「どうにかお願いします。レストランもホテルももう予約しているので、この電車で行きたいです」と伝えると、「階段しかないので、ご案内できません。熱海まででいいですか?」と言われた。

 

「どうしてもこの電車に乗っていきたいです。駅員さん3,4人集めてもらい、階段を持ち上げてください」「バリアフリー法がありますよね。車いす対応をお願いします」と伝えると、「利用者3000人以下の駅は対象ではありません」と言われたので、

 

「障害者差別解消法があり、エレベーターがない駅は、合理的配慮としてほかの手段で対応していただく法律があります。エレベーターを作ってほしいと言っているわけではなく、エレベーターがないならば、それ以外方法で対応する義務があります」と伝えた。

 

このやり取りを、合計1時間繰り返し、また、やりとりは記録のため携帯で撮影しつつ、その合間に、新聞社数件に電話をした。

 

その後、電車に乗車して熱海駅に到着すると、駅員4人が待っていた。

 

駅員4人と来宮駅まで乗車し、駅員に車いすを持ってもらい、階段を運んでもらった。自分はヘルパーに抱っこしてもらって移動した。

 

移動が終わり、「次はどうすれば良いか」と聞いたところ、駅員から「事前に連絡してほしい」と言われたので、「いつまでに」と聞いたところ、「事前に」と言われた。

 

 

女性は、

 

・小田原駅と熱海駅が言うことまったく違ったところ。

 

・どうして急に熱海駅の対応が変わったのか。

 

・車いすを運んでくれた駅員さんは丁寧だったが、車いすへの対応をしたことがないようで、まったくわかっておらず、私が質問したら、それを調べ、対応してくれる形だった。

 

・車いすユーザーは利用者に入っていないのか。

 

といったことを疑問に感じ、

 

せっかくの旅行がクタクタで本当に疲れたが、声を上げ続け、味方を増やし、一緒に考えてもらい、たくさんの人で動いていかないと変わらない。

 

車いすユーザーは確実にこれから増えるし、高齢者やベビーカーユーザーにとっても同じ困りごとがあるので、一人でも多くの人に知ってもらい、誰でも安心して使える公共交通機関になってほしい。

 

といった言葉でブログを締めくくった。

 

■共感できなかった理由は…

 

全体的な印象として、旅行という事情でホテルやレストランなどを予約しているのに、JRでの移動については、その場で駅員さん4人での対応をお願いしたようで、その点に不自然さを感じました。

 

また、小田原駅でのやり取りについては、最初に対応した駅員さんが、その場で来宮駅の事情を説明したほうが良かったとは思うものの、そこでの女性の行動は、一方的すぎるように感じました。

 

例えば、携帯電話で撮影しながら合計1時間にわたる押し問答をしつつ、その合間にマスコミへ連絡もしたとのことですが、それをされた駅員さんたちが気の毒ですし、そこまでする必要性もなかったと思います。

 

そして、これは個人的な経験からなのですが、小田原駅の説明と違う対応になったことについて疑問に感じたという点についても、疑問に感じました。

 

仕事でクレーム対応をしたことがある方なら、経験したり話しを聞いたりしたことがあると思うのですが、クレームをつけることで希望通りの例外対応を受けたことについてさらにクレームをつけるというのは、

 

いわゆるクレーマーと呼ばれる人たちの常とう手段なんですよね。この女性がそうだったということではないと思いますが、そう感じる人がいても不思議ではないと思いますし、実際、自分はそう感じました。

 

また、来宮駅での「事前に」というお願いに対して、「いつまでに」と質問したことについても、あまり良い印象を感じませんでしたね。

 

障がい者の方に対して、障がいの状況の事前告知を要求することはできないですから、「事前に」としか答えられないと思うのですよ。法律にも詳しい女性が、それを知らずに聞くというのは不自然ですし、

 

やり取りを携帯電話で撮影するくらいの方ですから、もしかしたら、駅員さんが口を滑らすのを待っていたのでは?といったことを考えてしまうわけです。(考えすぎかもしれませんが…)

 

■合理的配慮は必要だと思うけど…

 

障がい者の方でも自由に移動できる社会になったほうが良いとは思いますが、何をするにも予算やコストの問題がありますので、そう簡単にできるような話しでもないと思います。

 

また、そうである以上、困ったときの合理的配慮は必要だと思うのですが、この合理的配慮は、少なくともサービスを提供する側に対して一方的に要求するような性質の話しではないと思うのですよね。

 

障がい者差別をなくそう…といった話しは、違った言い方をすれば、誰に対しても同じことが要求されますよ…ということだと思いますので、それからすれば、障がい者の方も合理的な範囲で配慮をするべきだろうと思います。

 

公共交通機関と言えども私企業ですので、余計な人員を配置することが難しいわけですから、4人もの駅員さんが必要になるということなら、事前に連絡するといった合理的な配慮がないと対応は難しいと思いますよ?

 

また、電動車いすというのは100Kg前後の重さがあるわけですから、いくら大人が4人で持ち上げるといっても、持っている人にとっても、その周囲にいる人にとっても危険だと思うのですけどね。

 

そんな危険を冒すことを要求できることが合理的配慮なのでしょうか?

 

こんな状態の公共交通機関が、「誰でも安心して使える公共交通機関」なのでしょうか?

 

少なくとも自分は、安心して使えないですけどね。階段でこんな状況を目撃したら、申し訳ないですが危険を感じて避けると思いますし、そこまでする必要はないと感じると思います。

 

■おかしいと言える社会であってほしい…

 

障がい者の方も含め、社会的弱者の方には配慮すべきだとは思いますが、それを過度に求めたことで、そういった方に対して意見をすること自体が良くないことであるかのようになっているような気がします。

 

たとえ相手が障がい者の方であっても、おかしな行為については批判や反論ができる社会であってほしいと思いますし、過度な要求はお断りできる社会であってほしいと思いますね。

 

 

■追記 社会運動なのかもしれないけど…

 

この女性が「ひとりを笑うな。」がキャッチコピーの政党の役員をしている…といった話しもあるようですね。事実関係はわかりませんが、もしそうであれば、

 

今回の出来事は、一人の障がい者の女性が経験した出来事というよりは、障がい者の方の社会進出を促進するなどの目的で行われた社会運動の一つだったのかもしれません。

 

ただ、最近は、社会や他人の負担になるような社会運動は敬遠される傾向にあるように感じますので、もしそうだったとしたら、運動の方法そのものから考え直したほうが良いのではないかと思いました。

 

たとえ正しい主張であっても、適切な手段で主張しないと、問題解決は難しくなる一方だと思いますし、場合によっては、関係する方たちの間に溝を作ってしまうことになるかもしれません。

 

■追記 当然のことだから…

 

障がい者の方に対して合理的配慮をするのは当然のことだから、配慮されてもお礼を言う必要はないという意見もあるのですね。ちょっとびっくりです。

 

駅を利用していると、ごく稀にですが、乗降の介助をした駅員さんに対して無言で立ち去る車いすの方を見かけることがありますが、こういう理由だったのかあ…。

 

他人に何かしてもらったらお礼を言うというのも、合理的な範囲での配慮の一つのような気がしますけどね…というか、そうするのが人として当然ではないかという気もします。

 

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