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2021/03/07

延長は民意ということでもあるのでしょうけど…

一都三県の宣言は、21日まで延長することになったそうで…。

 

まあ、日経新聞の記事によれば、都民の7割が感染対策の継続を支持しているらしいので、延長は民意ということでもあるのでしょうけど、その一方で、宣言によって苦しんでいる方もいらっしゃいますからね。

 

正直、本当にそれで良いのかなあ…と思います。

 

いくら生活困窮者向けの支援策がありますとはいっても、100点満点の制度はないわけですし、実際に生活が厳しいという方がいらっしゃるところで延長したら、より多くの方が苦しむことになると思うのですが…。

 

また、少し前の日経新聞に、「東京の重症病床、基準見直しで使用率大幅減」という記事が出ていましたが、この記事によれば、宣言を解除する基準の一つである東京都の重症使用率※の値が間違っていたそうですからね。

 

※重症使用率(%)=重症患者数÷重症病床数×100

 

感染対策の継続を支持している7割の都民のすべてがそうだと言うつもりはないのですが、ある程度の割合の都民が、間違った重症使用率を信じて(病床がひっ迫していると信じて)感染対策の継続を支持した可能性もあるわけで、

 

いくら民意が大切だとは言っても、こうした状況の中で生じた民意で政策を決定したのだとすれば、それはちょっとどうかなあという気がします…というか、そういう決め方をしたらダメだと思いますよ。

 

でも、この日経新聞の記事はすごく気になりますね。

 

この記事によれば、

 

「都は、重症患者数については国の基準に沿って厚労省に報告する一方で、確保病床数については都の独自基準に沿って報告していた」

 

「都の担当者は分母と分子の基準が異なっていたことについて『国から了解は得ていた。特に問題視されなかった』と話す」

 

「これまで国の基準で確保病床数を確認してこなかった点も『患者の対応に追われる医療機関の負担を増やすことはできなかった』と釈明」

 

とのことですが、本当にそうなのでしょうか?

 

何しろ東京都は、国に延長をお願いしておきながら、延長が決まったとたんに国が決めたことですので…と言い出す老獪な小池都知事がリーダーの自治体ですからね。

 

そういうリーダーが率いる都庁という組織の言うことを無条件に信用するのはどうかなあ…という気もします。

 

小池都知事がその気になれば、重症使用率を大きく見せることで、重症患者があふれて医療崩壊していると誤解させることも、宣言延長の必要性を訴えることもできるわけですし、

 

また、そうすることで、都民や国民に対して政府の無策や対応の遅れを印象づけ、そうした悪い政府と戦う正義の東京都知事を演じることもできるわけですからね。

 

そして、これが一番大きなところだと思いますが、その結果として選挙を有利に戦うことができるわけですから、それからすれば、小池都知事が事情を知りながら嘘をついていた可能性もゼロではないと思うのですよ。

 

それに、記事では「国から了解は得ていた。特に問題視されなかった」となっていますが、ネット上には、厚労省の担当者が、以前から東京都に対して国の基準で報告するように求めていた…といった話しも出ていますからね。

 

もちろん、ネット上の話しなので、それが事実なのかどうかはわからないのですが、それでも、何となくそうなのかなあ…という気はします…

 

というのも、確かNHKの報道だったと思うのですが、東京都の重症使用率が100%を超えた値になっていたのを見た記憶があるので…。

 

 

どういう話しかというと、厚労省の基準では、

 

重症使用率(%)=重症患者数÷重症病床数×100

 

という計算式のうち、分子の重症患者数は、

 

・ECMOなどの人工呼吸器を装着した患者数

・ICUで管理する患者数

 

の合計ということになっているのですが、どちらも病床が必要な患者なのですから、100%を超えた重症使用率になることはないはずなのですよ。

 

にもかかわらず、重症使用率が100%を超える数字になったということは、分母となる重症病床数が間違っている以外に理由はないと思いますし、

 

いくら厚労省が多忙だからといっても、この状況で東京都に対して何も指摘しないということはないと思いますし、そういった経緯があったからこそ、日経新聞が記事にしたのだと思うのですよね…

 

ということなので、自分は今回の延長には反対ですし、総理も(延長については)「率直に申し訳なく思っている」と陳謝するくらいなら、延長しなければよかったのに…と思いました。

 

まあ、この問題については、何を言ってもマスコミに叩かれますし、少しでも隙を見せると小池都知事につけ込まれますからね。総理と言えども、陳謝する以外に選択肢がなかったということかもしれないですが…。

 

でも、そう考えると、マスコミと小池都知事の責任は重いですよね。

 

恐怖を煽って人々を不安に陥れるマスコミと、その不安を取り除くふりをして自分をアピールする小池都知事に振り回される庶民といった状況から抜け出せない限り、いつまで経っても前に進めないわけですし…。

 

あっ、そうそう。この問題への対応が素晴らしいと絶賛されていたアメリカのニューヨーク知事ですが、死者数をごまかしていたそうで、今は責められる立場になっているみたいですね。

 

まあ、数字をごまかしていたわけですから、責められて当然だとは思いますが、それからすれば、小池都知事もニューヨーク知事のように責められる立場になってもよいはずなんだけどなあ…といった気がしました。

 

■追記

 

産経新聞の記事によると、神奈川県知事が7日のテレビ番組で、小池都知事が事実とは異なる説明に基づき、政府に対する延長要請を取りまとめようとしたことを明らかにしたようです。

 

この記事によれば、小池都知事は、

 

小池都知事:神奈川も賛成です(嘘)

森田県知事:東京と神奈川が賛成ということなので千葉も賛成します

 

小池都知事:神奈川と千葉が賛成です(嘘)

大野県知事:東京・神奈川・千葉が賛成ということなので埼玉も賛成します

 

といったことをやっていたみたいですが、これが事実なら詐欺ですよね?

 

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