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2020/06/27

内閣不支持の理由が総理の人柄って…

産経新聞の世論調査で不正があったという報道を見て以降、改めてマスコミ各社の世論調査を見直してみたのですが、やはり、これはどうなのかな…と感じるようなものがありますね。

 

例えば、毎日新聞が実施した「東京都知事にふさわしいと思う人を選んでもらった」という世論調査も、タイミング的に、ちょっとどうかな…という気がします。

 

公職選挙法では、選挙に関する人気投票の公表が禁止されているのに、毎日新聞は、都知事選の最中であるにも関わらず、具体的な数字を出して報道していますからね。

 

もちろん、マスコミの世論調査は、投票方式ではなく質問回答方式で行われるから、公職選挙法のいう人気投票には当たらないという理屈もわからなくはないです。

 

ただ、この制度の趣旨(選挙の公正さの確保)から言えば、このタイミングで「都知事にふさわしいと思う人」という世論調査の結果を公表するのは適当でないと思いますけどね。

 

毎日新聞は記事の中で、「あくまで全国調査の結果であり、都知事選の情勢には直結しない」と言い訳していますが、言い訳をするくらいならやらないほうが良かったと思う…。

 

それに、世論調査をするにもコストがかかるわけで、それからしても、毎日新聞は何かしらの意図があって世論調査をやったのだろうと思いますけどね。

 

毎日新聞が言うように、確かに「都知事選の情勢には直結しない」のだろうと思いますが、多少なりとも「都知事選の情勢に影響する」と思いますよ。

 

また、これとは別に、NHKが実施した世論調査も、ちょっとどうかな…というか、これはひどいな…と思いました。正直、これで公共放送を名乗るのはどうかと思う…

 

というのも、NHKの世論調査の中に、内閣支持率を調査したものがあったのですが、「支持しない」とする理由の中に、「総理の人柄が信頼できない」という選択肢があるのですよね。

 

恐らく、世論調査の回答者のほぼ全員が、総理と直接会ったこともない人だと思いますが、そういう人たちに、人柄を聞く意味はあるのでしょうか?

 

一般の人が感じる総理の人柄なんて、マスコミが作り上げた人柄でしかないと思いますけどね。たぶん、一般の人が芸能人に対して抱く感覚と大差ないと思います。

 

芸能ニュースでたまにありますが、奥さん思いの夫だと評判だった男性タレントに女性関係があったとか、マスコミ経由で感じる他人の人柄なんて、そんな程度のものだと思いますよ。

 

それを内閣支持率の調査で回答者に聞くなんて、どうかしているとしか言いようがないですね。これも、何かしらの意図があってやったのではないかな…と思います。

 

また、時事通信が実施した「憲法に関する世論調査」についても、意図的なものを感じますね。

 

というのも、この世論調査では、憲法9条の改正について質問しているのですが、「改正しない方がよい」と回答した人が69%もいたそうなのですよ。

 

でも、この数字はちょっと高過ぎではないですかね?

 

 

憲法9条については、自衛隊の存在を明確に位置付けるべきだとして、総理が改憲への意欲を示しているのは以前からの通りですが、それに反対する人が過半数というのはおかしいと思います。

 

例えば、昨年末の日経新聞の世論調査(「数字で見るリアル世論」)では、「憲法への自衛隊の明記」について賛成の人が65%で、反対の人は30%でしたからね。

 

これが一年もしないうちに、反対が69%にまで増えるとは、とても思えないですよ。

 

以前からある尖閣諸島の問題にしても、最近は、過去にはなかったほどの長期間に渡って(70日連続で)、周辺海域で中国当局の船が確認されているわけですからね。

 

また、その間には、中国の公船(中国海警局の船)が、(尖閣諸島周辺の領海内で)操業中の日本の漁船に接近したり、追尾したりする事件も起こっていますし…。

 

そして、最近はこれ以外にも、複数の中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入した…という事件も起こっていますので…。

 

しかも、台湾の防空識別圏に進入してきた中国軍機の中には、爆撃機もあったということですからね。日本の周辺では、明らかに異常なことが起こっているわけです。

 

また、これも最近の出来事ですが、鹿児島県・奄美大島の北東の接続水域内を、中国籍と推定される潜水艦が潜航していますからね。

 

領海侵犯はなかったということですが、東シナ海や南シナ海などで中国の活動が活発化している中での出来事ですから、警戒したほうが良いのは間違いないでしょう…

 

という状況の中で、自衛隊の存在を明確にする憲法改正は不要と考えている人が過半数なの?

 

あと、これはいつものこと…といった感じですが、朝日新聞の世論調査も微妙ですね…というか、意図的ですね。

 

朝日新聞は、最近実施した世論調査で、「安倍晋三首相の自民党総裁4選」を尋ねたということですが、反対が69%だったそうなのですよ。

 

ただ、朝日新聞は記事の中で、「党の決まりを変えて4期目も続けることについて『反対』が69%(2月調査は60%)」と書いているのですよね。

 

まあ、朝日新聞にしては正直な書き方をしているなあ…と思いましたが、質問の頭に「党の決まりを変えて4期目も続ける」という言葉を入れて聞くのはどうかと思います。

 

恐らく、これを読んだ人の中には、「党の決まりを変えてまで」と解釈した人も多いと思いますよ。

 

たぶん、朝日新聞の世論調査では、こうやって世論を誘導するようなことが行われているのではないですかね?

 

それと、同じ世論調査で、次の自民党総裁に誰がふさわしいと思うかも尋ねたようで、その結果は、石破茂氏が31%で1位、小泉進次郎氏が15%で2位だったそうですが、これもねえ…。

 

まあ、お二人とも有名な方ではありますが、政治家として評価されたような話しは、特に無いと思うのですけどね。

 

何となくですが、世論調査というよりは、ただの人気投票のような感じにしか見えないですし、新聞社がそういうことをする意味ってあるのかな…という気がします。

 

また、そう考えると、やはりマスコミの世論調査はあまりあてにならないですね。

 

 

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