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2020/04/20

新規感染者数の移動平均線で趨勢を見てみると…

毎日報道される新規感染者数に一喜一憂するのもどうかと思ったので、厚生労働省の報道資料に出ている数値を使って移動平均を計算し、それでグラフを作成してみました。

 

移動平均を使うと、日々の不規則な数値の変化を取り除くことができるので、数値の変化が滑らかに見えるようになるのですよね。

 

これにより、全体の傾向が読み取りやすくなるので、データを俯瞰することができます…

 

ということで、まずは新規感染者数とその移動平均をグラフにしてみました。また、移動平均は、過去5日間の新規感染者数の平均値としました。

 

どのくらいの期間の平均値を使うか迷ったのですが、あまり長い期間の平均値を使うと傾向が掴みづらくなることもあるので、とりあえず5日にしてみました。

 

新規感染者数とその移動平均

 

また、データは3月1日から4月17日までのものを使いましたが、この期間の新規感染者数のピークは、4月12日の743人で、移動平均のピークは、4月13日の599.6人でした。

 

そして、移動平均のほうは、4月13日にピークを迎えてからは右肩下がりの状態なのですよね。

 

これからすると、今は必ずしも悪い傾向にあるわけではないと言えそうです。

 

潜伏期間などを考えると、今は小池都知事の緊急記者会見などの影響による右肩下がりだと思うので、このあとは緊急事態宣言の影響で、さらに下がるのではないかと思いますし…。

 

もちろん、この先また右肩上がりになる可能性もゼロではないと思うので、油断はしないほうが良いのだろうとは思いますが…。(このまま右肩下がりが続いてほしい)

 

さて、次はPCR検査人数とその移動平均のグラフです。これも新規感染者数のグラフと同様、データは3月1日から4月17日までで、移動平均も過去5日間のPCR検査人数の平均値です。

 

PCR検査人数とその移動平均

 

ちなみに、このグラフでは、3月19日が-453人で3月25日は-909人と、PCR検査人数がマイナスになっているところがありますが、これは恐らく、過去の集計間違いの訂正ではないかと思います。

 

厚生労働省の報道資料では、「PCR検査数」ではなく「PCR検査人数」になっているので、もしかしたら、「件数」と「人数」を取り違えたりしたことがあったのかもしれませんね。

 

また、あくまでも「人数」なので、例えば1人の人に数回のPCR検査を実施したとしても、カウントは1人になっているような気がします。そうでないと、日々の数値の開きが大きすぎると思うので…

 

といったことも含めてグラフを見てみると、4月以降はPCR検査数が増加しているように感じますね。

 

以前から、「なぜ検査しないんだ」といった不満の声がありましたが、少しずつ検査は増やしているのでしょう…というか、検査体制が整ってきつつあるのではないかな…。

 

 

そして次のグラフは、新規感染者数の移動平均と、PCR検査人数の移動平均を重ねたグラフです。

 

新規感染者数・PCR検査人数の移動平均

 

このグラフからすると、PCR検査人数の増加に従って新規感染者数も増えているように見えますね。検査数を増やしたことで、捕捉できなかった感染者が捕捉できるようになった…といった感じでしょうか。

 

また、このグラフを単純に見ると、新規感染者数の移動平均がピークを迎えたときのPCR検査人数の移動平均の下落が不自然に見えるので、ズルでもしたのかな?と思われてしまいそう…。(そんなことは無いと思いますが…)

 

まあ、いづれにしても、PCR検査人数は増加傾向で新規感染者数は減少傾向となってくれたら良いと思います。そうでないと、いつまでも外出の自粛を続けないといけなくなってしまいそうですので…。

 

これは、日本人の良いところでもあり悪いところでもあると思うのですが、日本人って、動き始めるまでは時間がかかるけど、いったん動き始めたら止められないみたいなところがありますからね。

 

それからすると、今回の緊急事態宣言による外出の自粛要請も、ズルズルと延びてしまうような気がする…。

 

できれば今のうちに、どこまで新規感染者が減少したら(あるいは重篤患者数が減少したら)自粛を緩和するのか…といった基準は決めておいたほうが良いと思うのですけどね。

 

そうでないと、その時その時の国民感情によって結果が変わってしまうような気がするので…。

 

また、PCR検査を増やしていくという話しも、「検査を受けたい人が誰でも受けられる」という方向には進まないほうが良いと思いますね。

 

まあ、これは素人考えですが、検査を増やすのであれば、院内感染や介護施設での集団感染を防止するための検査を増やした方が良いと思うのですよ。

 

院内感染が増えれば医療崩壊につながりますし、介護施設のように高齢者の方が多い場所で集団感染が起これば、結果的に重篤患者が増えて、やはり医療崩壊につながりますからね。

 

あと、個人的に気になっているのは、感染経路が不明の新規感染者が増えていることかな…。

 

今までは、小規模な感染集団を追跡して、その感染経路を断つという「クラスター対策」が有効だったらしいですが、肝心の感染経路が不明では、何ともし難いでしょうからね。

 

この状態で、どうやって感染の拡大を防ぐのだろう…と思います。

 

もちろん、そのための外出の自粛要請であり、三つの密(密閉、密集、密接)を避けてくださいという要請なのでしょうけど…。

 

でも、通勤電車に乗っても、スーパーに日用品を買いに行っても、人と接しないということはないですし、特に通勤電車は、人が少なくなったとはいっても、それなりに人は乗っていますからね。

 

ソーシャルディスタンシング(社会的距離の保持)でしたっけ?最低でも2メートルくらいは離れましょう…みたいな話しがありますが、いくら空いてきたとはいっても、通勤電車で2メートルは離れられないです。

 

また、特に根拠があるわけではないのですが、感染経路が不明の人って、通勤電車で感染しているのではないだろうか…と思ってしまう…。

 

まあ、そうは言っても、できることと言えば、引き続き外出を自粛しつつ小まめに石鹸で手洗いをすることくらいなので、それは続けていこうと思っていますけどね。

 

ということで、最後に、東京都の新規感染者数とその移動平均のグラフです。

 

東京都の新規感染者数とその移動平均

 

これまでのものと同様に、データは3月1日から4月17日までで、移動平均は過去5日間の新規感染者数の平均値ですが、移動平均は、4月12日がピークで右肩下がりになったものの、再度少しだけ右肩上がりになっています。ちょっと心配ですね。

 

 

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