スロースリップが観測されたら地震活動の推移に注意したほうが良い
同僚から「このところ千葉県で地震が多く発生しているらしい」という話しを聞いたのでネットで調べてみたところ、千葉県の東方沖で「スロースリップ」と呼ばれる現象が観測されているそうですね。
この「スロースリップ」という現象は、海のプレート(岩板)と陸のプレート(岩板)の境界がゆっくりと滑る現象だそうで、これが原因で地震が発生することもあるようです。
政府の地震調査委員会は、「今後の地震活動の推移に注意が必要」とコメントしているそうで、気象庁の地震予知情報課も、「今後の地震活動に十分注意してほしい」とコメントしているようですね。
ちなみに、今月の12日に発生した震度3(千葉県勝浦市など)の地震と、14日に発生した震度3(千葉県いすみ市など)の地震は、この「スロースリップ」が原因だったらしいです。
ただ、専門家の話しでは、「スロースリップ」が観測されている千葉県東方沖の周辺の地震活動が活発になる現象は、5年から6年おきに観測されているそうなので、今回が特別という話しでもないようです。
まあ、日本は地震大国ですからね。何が原因はともかくとして、地震は頻繁に発生しているわけですから、日頃から「防災対策はしっかりやっておきましょう」ということでしょう。
以下は、今月に入ってから千葉県で発生した地震に関する情報です。発生日時、震源、地震の強さ(マグニチュード)、最大震度の順序で記載しています。
■ 2018年6月に千葉県で発生した地震(6月17日6時現在)
03日 02時20分頃 千葉県北西部 M3.6 震度2
03日 19時33分頃 千葉県東方沖 M2.7 震度1 ※
06日 15時07分頃 千葉県北西部 M3.6 震度1
12日 05時09分頃 千葉県東方沖 M4.9 震度3 ※
14日 07時14分頃 千葉県北西部 M3.8 震度2
14日 12時07分頃 千葉県南東沖 M3.2 震度2
14日 17時49分頃 千葉県東方沖 M3.2 震度1 ※
14日 19時04分頃 千葉県南部 M4.1 震度3
14日 19時31分頃 千葉県南部 M2.7 震度1
16日 11時09分頃 千葉県南部 M4.5 震度4
16日 11時16分頃 千葉県南部 M3.4 震度2
16日 11時22分頃 千葉県南部 M4.3 震度3
16日 11時50分頃 千葉県南部 M3.2 震度2
16日 14時34分頃 千葉県東方沖 M3.2 震度1 ※
16日 15時45分頃 千葉県南部 M3.0 震度2
(これらの地震の情報は日本気象協会の資料から引用しました)
このうち、震源が「千葉県東方沖」となっている地震が、「スロースリップ」による地震なのでしょうね。※マークのついている地震です。
また、16日は「千葉県南部」を震源とする地震が多く発生しています。
地図で見ると、「千葉県東方沖」の震源と「千葉県南部」の震源の位置が近いので、ひょっとすると、「千葉県南部」の地震も「スロースリップ」と関係しているのかもしれませんね。
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