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2018/01/21

年賀はがきの総発行枚数の推移をグラフにしてみました

年賀状をやり取りする方が減少しているのか、あるいは、一人あたりがやり取りする年賀状の枚数が減少しているのか、ここ数年、年賀はがきの総発行枚数も減少傾向にあるようですね。

 

そこで、年賀はがきの発売が開始された昭和24年から現在(令和3年)までの総発行枚数の推移をグラフにしてみました。

 

なお、グラフ作成に使用した総発行枚数の数値データは、日本郵便のプレスリリースなどから引用しましたが、枚数の単位は「千枚」です。(枚数は、100の位で四捨五入しています。また、下のほうにグラフ作成に使用した数値データの一覧があります。)

 

Nenga2021

 

■ グラフで特徴的なところ

 

年賀はがきの総発行枚数の推移をグラフにしてみると、その中にいくつか特徴的なところ(それまでの発行枚数の傾向からズレている部分)があるのがわかります。

 

Nenga_2018b

 

例えば、赤い矢印をつけたところです。それぞれ、前年と比較して発行枚数が落ち込んでいますが、これはどれも、郵便はがきの料金が値上げされたときの落ち込みです。

 

赤A … 昭和52年用 (昭和51年に郵便はがきの料金が10円から20円になる)

赤B … 昭和57年用 (昭和56年に郵便はがきの料金が20円から30円になる)

赤C … 平成 7年用 (平成 6年に郵便はがきの料金が41円から50円になる)

 

また、青い四角で囲んだところも、総発行枚数に変化のあるところですが、これらの時期には、以下のようなことが起こっています。

 

青A … 昭和48~50年用 (昭和48年…オイルショック。団塊の世代が就職した頃)

青B … 平成14~16年用 (平成15年…個人情報保護法成立)

青C … 平成18~20年用 (団塊の世代が還暦を迎えた頃)

 

値上げをすれば一時的に年賀状の需要は減るでしょうし、それ以外でも、需要に影響しそう場合には総発行枚数を調整するのでしょうね。

 

また、平成21年以降(青Cの後)の減少は、「若者の年賀状離れ」ということもあるとは思いますが、それ以上に、団塊の世代がやり取りする年賀状の減少が影響しているように感じます。

 

■ 年賀状といえば「プリントゴッコ」だった時代

 

さて、年賀状と聞くと「プリントゴッコ」を思い出す方もいらっしゃるのではないかと思いますがどうでしょうか。プリントゴッコ(Print Gocco)は、昭和52年(1977年)に理想科学工業から発売された個人向けの小型印刷機です。

 

この製品は、平成20年(2008年)まで販売され続け(消耗品は4年後の平成24年まで販売)、累計販売台数は平成8年の時点で1,000万台を超えていたといわれるほどのヒット商品でした。(平成5年には年間売上額が153億円だったそうです)

 

Print_gokko_2018
江戸東京博物館に展示されている「プリントゴッコ」

 

また、プリントゴッコという独特のネーミングは、当時の理想科学工業社長だった羽山昇氏によるものだそうです。「ごっこ遊びこそ知育の源泉である」という考えから、この名称に決めたようですね。

 

自分も、発売された当時からパソコンを使うようになるまでプリントゴッコで年賀状を作っていました。昭和の終わりから平成のはじめ頃です。

 

当時は、年末になると、文具売り場にプリントゴッコの特設コーナーができるくらいの人気で、プリントゴッコで年賀状を作ることが「国民行事」と言われていましたからね。懐かしい…。

 

■ 年賀はがきの面白いところ

 

年賀はがきに関連する話題としては、年賀はがきの切手にあたる部分の図柄にストーリーがある…という話しもありますね。ちょっとした遊び心…ということでしょうか、

 

Nenga_hagaki_2018

 

12年がかりでマフラーを完成させたヒツジ。12年後に子どもができたサル…ですね。ちなみに、平成17年(2005年)の図柄はニワトリそのものでしたが、平成29年(2017年)は(ニワトリの)卵になっていましたね。ひょっとしたら12年後はヒヨコ?

 

 

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※ グラフ作成に使用した総発行枚数の数値データは以下の通りです

 

昭和24年 (25年用)   180,000千枚

  25  (26  )   400,000

  26  (27  )   350,000

  27  (28  )   450,000

  28  (29  )   500,000

  29  (30  )   580,000

 

昭和30年 (31年用)   620,000千枚

  31  (32  )   715,000

  32  (33  )   700,000

  33  (34  )   770,000

  34  (35  )   830,000

  35  (36  )   850,000

  36  (37  )   870,000

  37  (38  )   870,000

  38  (39  )   940,000

  39  (40  )  1,085,000

 

昭和40年 (41年用)  1,210,000千枚

  41  (42  )  1,300,000

  42  (43  )  1,450,000

  43  (44  )  1,500,000

  44  (45  )  1,600,000

  45  (46  )  1,680,000

  46  (47  )  1,780,000

  47  (48  )  1,960,000

  48  (49  )  2,300,000

  49  (50  )  2,700,000

 

昭和50年 (51年用)  2,800,000千枚

  51  (52  )  2,500,000

  52  (53  )  2,650,000

  53  (54  )  2,750,000

  54  (55  )  2,750,000

  55  (56  )  2,880,000

  56  (57  )  2,710,000

  57  (58  )  2,990,000

  58  (59  )  3,075,000

  59  (60  )  3,160,000

 

昭和60年 (61年用)  3,235,000千枚

  61  (62  )  3,335,000

  62  (63  )  3,526,000

  63  (64  )  3,430,000

 

平成元年 (02年用)  3,902,000千枚

  02  (03  )  3,800,000

  03  (04  )  3,800,000

  04  (05  )  3,850,000

  05  (06  )  3,910,000

  06  (07  )  3,796,000

  07  (08  )  3,925,000

  08  (09  )  4,087,420

  09  (10  )  4,176,800

 

平成10年 (11年用)  4,235,000千枚

  11  (12  )  4,250,000

  12  (13  )  4,225,000

  13  (14  )  4,021,748

  14  (15  )  3,902,360

  15  (16  )  4,459,360

  16  (17  )  4,367,740

  17  (18  )  4,085,000

  18  (19  )  3,799,787

  19  (20  )  4,021,050

 

平成20年 (21年用)  4,136,844千枚

  21  (22  )  3,897,769

  22  (23  )  3,820,245

  23  (24  )  3,665,776

  24  (25  )  3,587,303

  25  (26  )  3,415,960

  26  (27  )  3,301,732

  27  (28  )  3,201,672

  28  (29  )  3,142,077

  29  (30  )  2,965,266

 

平成30年 (31年用)  2,559,296千枚

 

令和元年 ( 2年用)  2,440,901千枚

   2年 ( 3年用)  2,134,433

 

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