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2019/06/01

50代の容疑者は孤独な独身男性だったのだろう

川崎市で発生した無差別殺傷事件ですが、関係者の話しなどは伝わってくるものの、今のところ犯行の動機に結びつくような話しは出てきていないようですね。

 

現時点で報道されている内容を箇条書きにしてみると、容疑者は、

 

・パソコンやスマートフォンを所持していなかった。

・ポイントカードや会員証といったものも所持していなかった。

・テレビやゲーム機は所持していた。

・長期間にわたって就労していなかった。

・同居していた高齢の伯父夫婦とはほとんど会話がなかった。

・出歩くのは人けのない夜間や朝方。

・交友関係もほとんどうかがえない。

 

・犯行前に長めの髪を丸刈りにしていた。

・犯行前にあらかじめ凶器を購入していた。

・犯行当日は、自宅から事件現場まで、どこにも立ち寄らずに移動していた。

 

といった感じだと思いますが、ここからわかることは、「容疑者は50代の孤独な独身男性だった」ということと、「無差別殺傷は計画的な犯行だった」ということですかね?

 

しかしまあ、今の社会は昔に比べて人間関係が希薄だと言われていますが、それにしても、ここまで人間関係が希薄というのは珍しいのではないかな…と思います。(人付き合いが苦手というレベルではないと思う)

 

また、今のところ犯行の動機はわかっていないわけですが、これらの状況からすると、容疑者は自分自身のことを「社会から孤立した被害者」だと思い、それへの反撃や復讐のために犯行に及んだ可能性が高そうですよね。

 

犯行の計画性といったことも含め、このあたりのこと(犯人が孤独な独身男性であったこと)は、秋葉原通り魔事件などの他の通り魔事件と共通しているところではないかな…と思います。

 

そして、無差別殺傷事件とは言うものの、明らかに「力の弱い人間や無抵抗な人間を狙って凶行に及んだ」といったことも、他の通り魔事件と共通していますよね…。

 

さて、そんな川崎・登戸の無差別殺傷事件ですが、ネットの中やマスメディアでは、容疑者に対して「死ぬなら一人で死ね」といった意見が多く出ているようですね。また、そうした意見についての賛否両論も見受けられます。

 

自分の場合、どちらかと言えばその意見に「賛成」ですが…。

 

 

確かに、容疑者の「孤独」については同情するところも無くは無いのですが、容疑者とは何の関係もない20人近くの、しかも無抵抗な人たちに刃物を向けて殺傷するような犯罪者に優しく接するのもどうかと思うのですよね。

 

もちろん、他人の事情に対して同情する優しさや、実際に苦しんでいる人に手を差し伸べる優しさは必要だとは思います。

 

でも、そうした善意が通用しない人がいるのも事実だろうと思いますし、それどころか、そうした善意をいいことに、自分の身勝手さを正当化する人がいるのも事実だろうと思うのですよ。

 

今回の容疑者も、犯行の動機は不明とは言うものの、容疑者の身勝手な犯行であったことは間違いないですからね。いくら事情があったとしても、「悪いものは悪い」としか言いようがないです。

 

ただ、その一方、今の日本という国が「死んではいけない国」であるのも事実だろうと思うのですよね。

 

医療については財政を圧迫するほどに充実していますし、安楽死も認められていませんし、自治体などが「こころといのちのホットライン」を設けていることからもわかる通り、自ら命を絶ってはいけないわけです。

 

もし仮に、今回の容疑者が無差別殺傷事件という犯行に至ることなく、自ら死を選択していたとしたら、恐らくは、「自ら死を選択せざるを得なかった社会に問題がある」となったのではないかな…と思います。

 

また、そうだとすれば、「死ぬなら一人で死ね」ではなく、「誰も死ぬな、誰も殺すな」だろうと思うのですよね。

 

犯罪という事象について、その犯人を恨むというのは自然なことですし、特に犯罪の被害者やそのご家族にしてみれば、そうした気持ちになるのは当然のことだと思います。

 

そして、今回のような犯罪であれば、幼い子どもさんを持つ親であれば当然のこととも言えるかもしれません。

 

ただ、「社会に関わる問題」や「人の命に関わる問題」というのは複雑で、そう簡単に「これが答えだ」にはならないと思うのですよ。特に、今回のような特異な事件については、冷静に考えることが必要ではないかな…と思いますね。

 

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