« 「白票を水増しした」ではなく「候補者の票を抜き取った」が正解では? | トップページ | 平成の終わりに平成という時代を振り返ってみる… »

2019/04/26

「一億総中流」が「○金・○ビ」を経て「上級国民・一般国民」に?

19日の午後のことですが、東京の池袋(東京都豊島区東池袋)で交通事故があったそうで、自転車で横断歩道を渡っていた母娘が、87歳の男性が運転する乗用車にはねられ、お二人とも亡くなったようですね。

 

また、運転していた男性と同乗していた男性の妻や、付近を歩行中だった数名の方も怪我をされたらしく、中には、骨折などの重傷を負った方もいらっしゃったということで、かなり大きな交通事故だったようです。

 

報道によれば、乗用車は赤信号も無視して相当なスピードで走行していたらしく、そうしたこともあって、多数の方が巻き込まれるという大きな事故になってしまったのかもしれませんね。

 

ちなみに、運転していた男性には持病もなく、運転免許も2017年に更新していたということですが、運転は控えるべきだったのではないかな…という気がします。

 

まあ、個人差もあると思いますので、何歳までなら大丈夫…といったことは言えないと思いますが、少なくとも80歳を超えて交通量の多い都内、特に23区内を走行するのは危険ですよね?

 

また、現在でも、前期高齢者(65歳~74歳)のうち70歳以上の人の運転免許更新には高齢者講習が。後期高齢者(75歳以上)の場合は、それに加えて認知機能検査が義務付けられているわけですからね。

 

こうした制度をもう一歩進めて、例えば高齢者講習が必要な70歳以上の人の運転には、衝突防止装置(衝突軽減装置?)付きの乗用車の利用を義務付ける…といったことくらいはしても良いのではないかな…と思います。

 

そのくらいしないと、こういった事故は無くならないどころか、逆に増えていくような気がしますね。

 

さて、そんな池袋の交通事故ですが、ネット上では、この事故が違った角度から話題になっているようです。

 

というのも、事故を起こした男性(87歳)には、

 

・元官僚で大手企業の役員経験もある叙勲受章者

 

といった経歴があり、また、今回の事件では、

 

・死亡事故であるにも関わらず現行犯逮捕されていない

・「○○さん」と敬称で報道されている

 

といった扱いになっているため、「上級国民だから逮捕されないのではないか」といった疑問の声…というよりは反発の声?が上がっているようです。

 

まあ、死亡事故ですからね。逮捕されないということについて「納得感がない」というのはわかります。でも、現行犯逮捕されなかった理由は、男性が「上級国民」だからではないと思いますよ。

 

それに、上級国民といった表現もどうかと思いますね。ストレスが多い社会ではありますが、こういった言葉を使うことでストレスを発散しているかのようで、ちょっと嫌な感じがします。

 

 

■ 逮捕するかどうかの判断は?

 

事件には、容疑者の身柄を拘束しないまま手続きをすすめる「在宅事件」と、被疑者の身柄を拘束(逮捕・勾留)して手続きをすすめる「身柄事件」の二種類がありますが、このどちらの手続きにするかは、

 

(1) 犯罪の重大性・悪質性

(2) 逃亡のおそれの有無

(3) 証拠隠滅のおそれの有無

 

などの事情を総合的に判断して決めることになっているそうです。

 

今回の交通事故の場合は、「犯罪の重大性・悪質性」のうち、少なくとも「重大性」という条件には当てはまりそうですが、逆に、それ以外の「逃亡のおそれ」や「証拠隠滅のおそれ」には当てはまらないような気がします。

 

ただ、今回はそれ以上に、高齢の男性を逮捕して留置場や拘置所で身柄を拘束することは避けたかったのではないかと思いますね。身柄を拘束しているときに体調不良などが起これば、それはそれで問題視されてしまいますので…。

 

そして、これも男性が高齢であるということですが、高齢者については、認知症予防の観点から、生活環境を変えないほうが良いということもあると思うのですよ。

 

環境の変化は認知機能に影響する…というか、家の外をさまよい歩く(徘徊)とか、お金を盗まれたのではないかと不安になる(妄想)といったことは、環境の変化で引き起こされたりしますからね。

 

■ 「さん」付けで報道するかどうかの判断は?

 

逮捕もされていない人については、「○○さん」と敬称を付けたり、「○○社長」といったように役職をつけるのが一般的だろうと思います。

 

「さん」付けで報道するかどうかの判断基準は、

 

犯罪の被疑者(または他の事件の被告)に逮捕状が出てから指名手配、逮捕、送検(書類送致・身柄送致)までは「容疑者」と報道する。

 

軽微な事件・事故、表現の自由に関わる事件、労働・公安事件などで摘発に政治的色彩の濃い場合などは「肩書」や「敬称」を使うか、匿名で報道する。

 

といった感じではないでしょうか。

 

■ そもそも上級国民とは?

 

ネットに出ていた話しによると、上級国民という言葉は、2015年に起きた「2020年東京オリンピックエンブレム騒動」がきっかけで使われるようになったそうです。

 

五輪組織委員会が騒動の経緯を説明する際に、「デザイナーではない一般の皆さん」という意味合いで「一般国民」と表現したことが、「特権階級」や「上流階級」との対比で「一般国民」と表現したと誤解されたようですね。

 

まあ、何となく意図的な誤解だったような気もしますが…。

 

でも、自分が子どもの頃には、「一億総中流」と言っていたのですけどね。それが変わったのは、「○金(マル金)」「○ビ(マルビ)」といった言葉が流行ったあたりからかな…。そして今は、「上級国民」「一般国民」なのですね。

 

 

« 「白票を水増しした」ではなく「候補者の票を抜き取った」が正解では? | トップページ | 平成の終わりに平成という時代を振り返ってみる… »

日記」カテゴリの記事