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2019/01/05

韓国海軍レーダー照射事件で「悪いのは日本」とまさかの謝罪要求

 

昨年末に発生した韓国海軍による自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射事件ですが、韓国側の説明は二転三転しているものの、今のところ、「自分たちは悪くない」という立場は崩していないようですね。

 

これがテレビドラマであれば、「被告は一貫して無罪を主張している」といったところでしょうか…

 

20190105
※ 写真は自衛隊が公開した映像の一コマ

 

ということで、改めて今回の事件に関する日韓双方の報道(□=日本側・■=韓国側)を時系列で見てみることにしました。

 

□ 防衛省(12月21日)

「12月20日(木)午後3時頃、能登半島沖において、韓国海軍『クァンゲト・デワン』級駆逐艦から、海上自衛隊第4航空群所属P-1(厚木)が、火器管制レーダーを照射された」

 

□ 防衛省(12月22日)

「20日(木)のレーダー照射事案の発生後、海自哨戒機の機材が収集したデータについて、慎重かつ詳細な分析を行い、当該照射が火器管制レーダーによるものと判断しています」

「火器管制レーダーの照射は、不測の事態を招きかねない危険な行為であり、(中略)韓国も採択しているCUES(洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準)において、火器管制レーダーの照射は、船舶又は航空機に遭遇した場合には控えるべき動作として挙げられています」

 

■ 聯合ニュース(12月22日)

「(韓国海軍の)駆逐艦は遭難した北の船舶を迅速に見つけるため火器管制レーダーを含むすべてのレーダーを稼働し、この際、近くの上空を飛行していた日本の海上哨戒機に照射された」

 

■ 中央日報(12月22日)

「(韓国海軍の駆逐艦は)正常な作戦活動中にレーダーを運用したが、日本海上哨戒機を追跡する目的で運用した事実はない」

 

■ ハンギョレ新聞(12月23日)

「射撃統制システムのうち、広範囲な探索をする3次元レーダーを稼働しただけで、射撃のために標的にビームを撃ち距離を計算する追跡レーダーは稼働させていない」

 

■ 中央日報(12月24日)

「日本の哨戒機の特異な行動に対し、遭難船舶探索のために運用していた追跡レーダーに付着する光学カメラを稼働して日本哨戒機を監視することになり、その過程で一切の電波放射はなかった」

 

□ 防衛省(12月25日)

「海自P-1が、火器管制レーダー特有の電波を、一定時間継続して複数回照射されたことを確認しております」

「海自P-1は、国際法や国内関連法令を遵守し、当該駆逐艦から一定の高度と距離をとって飛行しており、当該駆逐艦の上空を低空で飛行した事実はありません」

「海自P-1は、国際VHF(156.8MHz)と緊急周波数(121.5MHz及び243MHz)の計3つの周波数を用いて、「韓国海軍艦艇、艦番号971(KOREA SOUTH NAVAL SHIP, HULL NUMBER 971)」と英語で計3回呼びかけ、レーダー照射の意図の確認を試みました」

 

□ 防衛省(12月28日)

「P-1において撮影した動画を防衛省ウェブサイトで公表しました」(日本語版英語版)

 

 

さて、12月中の日韓双方の報道についてはこんな感じですが、ここで何より気になるのは、「言葉」が統一されていないところですよね。

 

日本側(防衛省)は「火器管制レーダー」という言葉で統一されているものの、韓国側(メディアの報道)は、「火器管制レーダー」「レーダー」「3次元レーダー」「追跡レーダー」といった感じで言葉が一定していません。

 

もしかしたら、韓国側の主張が二転三転しているという話しも、こういったことが原因になっているところもあるのではないかな…と思いますね。

 

もちろん、ここに引用した記事は韓国語の記事を日本語に訳したものですので、その時点で言葉がズレた可能性もあるとは思いますが…。

 

ちなみに、自分の考えでは、

(日本側)「火器管制レーダー」 = 「追跡レーダー」(韓国側)

ではないかと思うのですが、どうでしょう?

 

また、24日の中央日報にある「特異な行動」という部分ですが、これは「他国の軍艦の上空を哨戒機が通過するのは異例」という意味のようで、この点について韓国は、日本に対して謝罪を要求しているようです。

 

□ 時事通信(1月2日)

「韓国国防省報道官室は2日、声明を出し、哨戒機が『人道的な救助活動中だったわが国の艦艇に対し、威嚇的な低空飛行をした』として、謝罪を要求、実務協議の開催を呼び掛けた」

 

まあ、このあたりは韓国らしいところだと思いますが、そもそも、今回のレーダー照射事件が発生した場所は、日本の排他的経済水域(EEZ)の中ですからね。

 

その中にいる他国の軍艦の上空を日本の哨戒機が飛行しても何ら問題はないと思いますし、防衛省が公開した映像を見る限り、韓国側が主張しているような威嚇的な飛行はしていないと思うのですが…。

 

それに、仮にそのような状況であったのなら、自衛隊の哨戒機が行ったように、無線を使って飛行の意図を確認すればよかったのではないでしょうか。あるいは、防衛省のように当時の映像を公開するとか…。

 

韓国の方には申し訳ないですが、今になってそのようなことを言い出すのは、ただの難癖にしか思えないですよね。そんなことをしても、信用を無くすだけだと思います。(すでに無くしているような気がしなくもないですが…)

 

 

さて、最後に1月3日の聯合ニュースの記事を引用します。

 

■ 聯合ニュース(1月3日)

「韓国軍は当時、海上自衛隊の哨戒機が接近したため、これを識別する目的で敵味方識別装置と光学追跡装備を哨戒機の方向に向けた」

「熱感知方式で映像を撮影できる光学装備は追跡レーダーと連動しており、稼働させると追跡レーダーも一緒に作動するようになっている」

 

この記事にも「追跡レーダー」(火器管制レーダー)という言葉が出てくるわけですが、この書き方からすると、「哨戒機に向けた追跡レーダーは稼働していた」ということではないですかね?

 

まさか、「レーダーは稼働していた」けれども「レーダーは照射していない」とでも言うのかな?

 

まあ、「日本が相手なら何を言っても大丈夫」くらいには思っていそうですけどね。今回の火器管制レーダー照射事件も、そんな考えがあってのことではないかと思いますし…。

 

ただ、だからといって実際にやって良いか…と言われれば、答えは「NO」ですよ。韓国も採択している「海上衝突回避規範(CUES)」(キューズ:Code for Unplanned Encounters at Sea)違反ですからね。

 

何となくですが、韓国軍は軍隊として統制が取れていないのではないでしょうか。今回のレーダー照射も、現場の勝手な判断の結果であって、当初は正しい情報すら報告されていなかったのではないかと思います。

 

また、韓国政府は韓国政府で、相手が日本だから「せいぜい外交問題になるくらいで終わるだろう」くらいに考えていたような気がしますね。韓国にとって日本は格下の国らしいですから…。

 

でも、そう考えると、防衛省が事実を公表したのは良かったと思いますし、当時の映像を公開したのも良かったと思います。うやむやに終わらせたら、相手の思う壺ですよ。

 

慰安婦問題や、いわゆる徴用工問題についても、早い段階で今回と同じような対応をしていれば、随分と違った結果になっただろうと思いますね。

 

※ 追記

 

韓国が「日本の主張に反論するために作成した映像を公開した」そうです。

 

ただ、公開された映像のかなりの部分は「日本の哨戒機が撮影した映像の流用」らしいので、見なくても良いかな…という気もしますね。

 

また、韓国語版と英語版で映像が違っているという指摘もあるようですよ。まさかとは思いますが、自分たちに都合の良いように「作成」してしまったとか?(事実なら証拠の捏造ですね)

 

 

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