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2018/12/13

いきなり電話をするのは失礼?電話をかける前に連絡するべき?

 

ネット上でたまに見かける「電話は時間泥棒」的な話題ですが、最近の若い人たちの中には、「電話をかける前に連絡をする」のが常識だと思っている人もいるそうですね。

 

そういった人たちは、「電話は相手の時間を一方的に奪うものだから、電話をする前に、相手に電話をかけて良いか確認して許可を得るべき」だと思っているようです。

 

これも時代の流れですかね?

 

自分が若い頃は、「いきなり訪問するのは失礼だから、事前に電話で確認するように」といった感じでしたが、それが今は、「いきなり電話をするのは失礼だから、事前に連絡して確認するように」といった感じに変わったのでしょう。

 

また、それは同時に、メールやSNSなどの、電話以外の連絡手段が一般的になったということでもあると思います。自分が若い頃は、連絡手段といえば電話でしたし、その電話も無いという世帯もあったのですよね。

 

今はもう無いと思いますが、昔は個人情報を記載する書類の電話番号欄に「呼」「呼出」という文字がありました。そこに記入された(本人のものではない)電話番号に電話をかけて、本人を呼び出してもらう…という意味の「呼出」です。

 

これは、昭和から平成の始め頃までの話し(携帯電話が普及する前の話し)ですが、今となっては懐かしい話しですね。

 

さて、こんな感じで、

電話 → (確認) → 訪問

という流れが、

連絡 → (確認) → 電話

という流れに変わったわけですが、よそに訪問する場合、

a. 連絡 → (確認) → 訪問

といった流れに変わったのか、あるいは、

b. 連絡 → (確認) → 電話 → (確認) → 訪問

といった流れに変わったのかは少し気になりますね。

 

ふつうに考えれば「a」だと思いますが、世の中にはいろいろな考えの人がいますので、「訪問しても良いかどうかまでメールやSNSで確認するのは失礼にあたる」などと言い出す人もいるような気がしました…

 

と、こんな感じの電話論争ですが、若い人たちの中には、(事前に連絡せずに)「いきなり電話をかけるのが当たり前の世代は何歳以上なのか」を知りたいという人もいるようです。

 

まあ、今後のために…というか、オヤジ世代との無用なトラブルを避けるために…ということなのでしょう。若い人たちがオヤジ世代に鬱陶しさを感じるというのは、今も昔も同じなのだろうと思います。

 

ということで、電話に代わる連絡ツールである電子メールが一般的になったのはいつ頃だったのか。また、電話や電子メール以外の連絡ツールである、TwitterやLINEが一般的になったのはいつ頃だったのかを調べてみることにしました。

 

 

まず、電子メールについてですが、電子メールの送受信にはインターネットのようなネットワークが必要ですので、最初にインターネットの歴史を見てみることにしました。

 

すると、アメリカ国防総省が、今のインターネットの前身にあたるARPANET(アーパネット・Advanced Research Projects Agency Network)を構築したのが1969年だったことわかりました。

 

次に電子メールについてですが、ARPANETに接続された2台のコンピューターの間で電子メールの送受信に成功したのが1972年だったということもわかりました。(メールアドレスに@マークが入っているのは、このときの名残だそうです)

 

そして、これを機会に電子メールが普及し始めたようなのですが、日本でも1970年代後半には、大学や一部の企業などの限られた環境の中で電子メールが使われ始めたようですね。

 

また、電子メールが一般の人たちに普及し始めたのは、1986年からサービスが開始されたPC-VANや、1987年からサービスが開始されたNIFTY-Serveといった、いわゆるパソコン通信の誕生以降だったようです。

 

ただ、一般の人たちに普及し始めたとはいっても、パソコン通信の利用者は限られていましたので、この当時の電子メールを「一般的な連絡ツール」と呼ぶのは微妙ではないかと思います。

 

恐らく、電子メールが一般的なものになったのは1990年代後半。インターネットや携帯電話(特にNTT Docomoのiモード)が普及し始めた頃からでしょうね。自分が仕事で電子メールを使うようになったのも、このくらいの時期からでした。

 

ただ、当時は「電話と電子メールの使い分け」といった話しもありましたからね。何でも電子メールで済まそうとするのはマナー違反…みたいな時代だったと思います。

 

そして、Twitterが2006年7月(日本語版は2008年4月)に提供され、iPhoneが2007年6月に販売され、LINEが2011年6月に提供され…といった感じで、今のようなSNS時代に至っています。

 

恐らく、今のような電話論争がスタートしたのは、このあたり(2010年前後)ではないかと思いますね。

 

その当時のメディアの報道の中にも、「若い世代では、人と直接会って話すより、メールでやり取りする方が気楽だと答えた割合が高い」といった記事がありましたし…。

 

 

また、86世代(はちろくせだい・1986年生まれ)でしたか、パソコンよりも先に携帯電話に触ったと言われている世代の人たちが学校を卒業して社会に出てきたのも、ちょうどこのくらいの時期でしたよね。

 

「電話をする前に連絡」というからには、ある程度の頻度で「連絡を確認している」ことが必要だと思いますが、この86世代のように、携帯電話に馴染みのある世代であれば、それが可能なのだろうと思います。

 

そして、そういった世代の人たちが、「いきなり電話すること」への疑問を持っている…ということではないでしょうか。

 

また、そう考えると、「いきなり電話をかけるのが当たり前の世代」は、それより上の40代以降の世代という感じがしますね。

 

ただ、こういった話しについては、世代(年齢)というよりも連絡の内容で判断したほうが良いような気もします。例えば、「個人的な連絡」なのか「仕事上の連絡」なのかとか、「緊急性のある連絡」なのかとか…。

 

やはり、電話というのは早くて確実な連絡手段ですし、口調でニュアンスを伝えられるといったメリットもありますからね。そういったメリットが必要な場合には、電話を使うほうが良いと思います。

 

ただ、当然のことながら、メリットの裏にはデメリットがあるわけで、例えば、「仕事中に割り込む」ようなことはしたくない。また、「記録が残らないのは困る」といった場合には、事前に連絡をしたほうが良いのではないでしょうか。

 

いづれにしても、今のように価値観も多様で連絡手段がいくつもある時代に、何か一つを「これが常識」と決めつけるのは良くありませんので、相手の様子を見て臨機応変に対応するのが良いのだろうと思います。

 

さて、最後にもう一つ。若い人たちにとっての携帯電話は「電話」ではないのかもしれませんね…という話しです。

 

通話ができないデータ通信専用の契約があるというのもそうですが、何より、今の若い人たちが携帯電話に触れている時間は相当なもので、生活の一部と言えば聞こえは良いですが、悪く言えば中毒ではないかと思うのですよね。

 

こうした状況を携帯依存症というかスマホ依存症というかは別にしても、その意味では、携帯電話やスマートフォンは「電話」ではなく「依存の対象」です。

 

何となくですが、「電話の前に連絡をするべき」という話しも、「相手の時間を奪うから」(相手が嫌がるから)は表向きの理由で、その裏側には、「自分も時間を奪われたくないから」(自分も嫌だから)という真の理由があるような気がしますね。

 

 

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