« フランス・パリ中心部で暴動?凱旋門周辺で炎上騒ぎ | トップページ | 外国人労働者の受け入れ問題 在留管理と健康保険は大丈夫? »

2018/11/28

カルロス・ゴーン容疑者が無罪になる可能性もある?

 

19日に金融商品取引法違反容疑で逮捕された日産自動車のカルロス・ゴーン前会長ですが、朝日新聞の報道によると、逮捕容疑については否認しているようですね。

 

今回の逮捕容疑は、「価証券報告書に役員報酬を少なく記載した」というものですが、これに対してゴーン前会長は、「退任後に受け取る約束をした報酬については記載しなかった」といった趣旨の説明をしているようです。

 

報道を見た感じですと、

・実際の役員報酬 … 約20億円/年間

・有価証券報告書に記載した役員報酬 … 約10億円/年間

で、その差額(約10億円)については、「(役員報酬とは)別の名目で毎年蓄積していた」「退任後の受領を明記した文書を作成していた」ということのようですね。

 

そして、このことについて、

・東京地検特捜部の見解 … 受領を先送りした報酬にも記載義務あり

・ゴーン前会長の見解 … 退任後に支払われる報酬に記載義務なし

といった感じで、互いの主張に食い違いがあるということのようです。

 

また、「別の名目で毎年蓄積」という部分も気になりますね。役員慰労金(退職金)の積み立てということなのか、あるいは、顧問料といった名目で受け取る約束をしていた報酬の積み立てということなのか…。

 

まあ、実際のところはよくわかりませんが、「多額の金銭を受け取ることになっていた」ということは間違いなさそうですけどね。大きな会社で偉くなると、こういう感じなのかもしれません…

 

となると、結局いくらもらう予定だったのだろう…と思ってしまいますが、これについては、メディアによって金額が異なるものの、おおむね80~120億円くらい(報酬80億円+SAR40億円ではないかという話し)ということらしいです。

 

SAR(ストック・アプリシエーション・ライト)は株価に連動する報酬なので、この部分を不確実なものとして除いた場合が80億円で、それも受け取れたとすれば120億円という話しですね。すごい!

 

高額の報酬には高額の税金がかかる…ということになっていますので、実際に手元に残る額はかなり少なくなると思いますが、それでも十数億円は残るでしょう。

 

でも、いくら人生100年時代とはいえ、還暦を過ぎてから多額の金銭を受け取ってどうするつもりなのかな…と思ってしまいますね。(そう思ってしまう時点で庶民ということなのかもしれませんけど)

 

 

ただ、この話しが事実だとすると、やはり日産自動車の対応は不自然ですよね。80億円もの金銭を簿外で積み立てるなんていうことは常識的にはできないと思いますので、ふつうに帳簿の中でやっていたと思うのですよ。

 

そして、そういうことであれば、この事実を知っていた人もそこそこはいたはずです。ゴーン前会長に権限が集中し過ぎていた…というのは事実かもしれませんが、誰もこうしたことまでは知らなかった…というのはあり得ないでしょう。

 

また、そうだとすれば、東京地検特捜部とゴーン前会長の間で争っているであろう点についても、顧問弁護士や監査法人・公認会計士への確認・相談といったこともしていただろうと思います。

 

少なくとも、「カルロス・ゴーンの日産自動車と言われたいか、GT-Rの日産自動車と言われたいか」などと、「脱カルロス・ゴーン」の話しばかりをしている場合ではないような気がしますが、どうなのでしょうね…

 

ということで話しは戻りますが、結局、退任後に受け取ることになっていたという役員慰労金や顧問料といった金銭の扱いはどのようになるのでしょう?

 

東京地検特捜部は、「将来の受け取りが確定した報酬」といった解釈をしているような気がしますが、役員慰労金や顧問料であれば、日産自動車が支払わないと言えば支払われることはないと思うのですよ。

 

実際、日産自動車が再度経営不振になってゴーン会長が引責辞任するといったことになったとしたら、役員慰労金なんて簡単には出せないと思いますし、今回のように、不祥事で役員を解任された場合も同じではないかと…。

 

それを「受け取りが確定した報酬」(支払いを受けることの「確実性」がある報酬)と言えるのかどうか…ですよね?

 

何となくですが、そう言い切るのは難しいのではないかという気がします。少なくとも金融商品取引法違反容疑については、無罪になる可能性もあるのではないでしょうか。

 

■ 追記 (2018.10.10)

 

ゴーン前会長が、逮捕前に西川社長の解任を計画していた…という報道がありましたね。それによると、ゴーン前会長と西川社長は、アメリカ市場での販売不振や日本での検査不正問題などを巡って対立していたそうです。

 

また、日産自動車では、5年前にも業績不振などを理由に当時CEOだった志賀氏が解任されていますので、同様の事態を警戒した西川社長が先手を打ったのではないか…といった噂話しもあるようです。

 

しかしまあ、いろいろな話しが出てきますね。この状況からすると、今回のカルロス・ゴーン氏の解任劇の裏には、まだ報じられていない新事実があるような気がします。

 

 

« フランス・パリ中心部で暴動?凱旋門周辺で炎上騒ぎ | トップページ | 外国人労働者の受け入れ問題 在留管理と健康保険は大丈夫? »

「日記」カテゴリの記事

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

その他