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2018/09/15

北海道全域停電…地震発生から約17分後にブラックアウト

 

読売新聞に、北海道地震のあとに起こった全域停電に関する記事が出ていましたが、それによると、震源近くにある苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所の1号機が、地震発生から約17分後に停止したことで全域停電が発生したようですね。

 

地震発生から全域停電までを時系列でみると、以下のような感じだったようです。地震発生と同時に全域停電になったわけではないのですね。

 

■ 北海道地震の発生から全域停電(ブラックアウト)までの時系列

 

 北海道地震が発生(午前3時8分頃)

   ↓

 苫東厚真火力発電所の2号機と4号機が地震の揺れで緊急停止

   ↓

 電力の需給バランスを保つために一部の地域を強制的に停電

   ↓

 地震発生から約17分後に苫東厚真火力発電所の1号機が緊急停止

   ↓

 知内・伊達・奈井江の3つの発電所が自動的に停止

   ↓

 北海道全域で停電(午前3時25分頃)

 

また、地震発生時に稼働していた発電所とその出力は以下の通りだそうです。地震発生時の北海道内の電力需要は約310万kWだったようですが、その需要に対して、4つの発電所で合計340万kWの電力を供給していたそうです。

 

■ 地震発生時に稼働していた発電所と出力

 苫東厚真 … 165万kW (1号機35万kW・2号機60万kW・4号機70万kW)

 知  内 …  70万kW

 伊  達 …  70万kW

 奈 井 江 …  35万kW

 合  計 … 340万kW

 

そして、地震が発生したことで苫東厚真の2号機(60万kW)と4号機(70万kW)が停止し、それにより130万kWの電力供給を失ったため、北海道電力は、一部の地域を強制的に停電して130万kW分の電力需要を減少させ、需給バランスを保とうとしたようですね。

 

その停電によって電力需要は約180万kWまで減少し、それに対して電力供給は35万kW(苫東厚真1号機)+70万kW(知内)+70万kW(伊達)+35万kW(奈井江)=210万kWありますので、計算通りであれば需給バランスは保たれたのだろうと思います。

 

 

ただ、何らかの事情(強制的な停電が間に合わずに需給バランスが崩れた?)によって苫東厚真1号機(35万kW)も停止してしまったために電力供給が不足し、その結果、残りの発電所も(過負荷による故障防止のために)自動的に停止してしまったようです。

 

 電力需要(約180万kW) > 電力供給(175万kW) ※

 ※ 知内(70万kW)+伊達(70万kW)+奈井江(35万kW)

 

これらがすべて事実だとすれば、読売新聞の記事にある通りですが、苫東厚真1号機(35万kW)が緊急停止しなければ全域停電は防げたのでしょうね。もしくは、苫東厚真1号機に見合う分の供給力が他にあれば、全域停電は防げたのだと思います。

 

泊原子力発電所(207万kW)が動いていれば全域停電(ブラックアウト)は起こらなかった…といった話しが出てきたのも、こうしたことからなのでしょうね。

 

この泊原発については、「震度2程度で外部電源を喪失するほど脆弱」といった意見もあるよですが、外部電源の喪失は、北海道全域が停電してしまったことによるものなので、泊原発が脆弱というわけではないです。

 

また、震源の近くでは震度7でしたが、泊原発の周辺では震度2だったので、泊原発が稼働していたとしても、地震の揺れで緊急停止するようなこともなかったと思いますよ…

 

ということで、震源の近くにあった苫東厚真火力発電所が機能しなくなったことは仕方がなかったと思いますが、そのときに、泊原発という電力の需給バランスを保つための冗長性がなかったことは良くなかったと思いますね。

 

そうした大切なインフラを、法的根拠もなく5年も止めている(活断層の問題で審査が進まない)ことも問題だと思いますし、命の問題だと大騒ぎして、原子力発電所を得体のしれない魔物であるかのように扱ってきたことも良くなかった…。

 

北海道の冬の消費電力は500万kWを超えるとも言われているそうですが、それに見合う供給能力が無ければ、再び今回のような全域停電(ブラックアウト)が起こります。

 

そうなる前に冗長性を確保しないと、それこそ「命の問題」になってしまいそうです。

 

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