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2018/08/09

とても大手の新聞社の社説とは思えない内容だなあ…

 

7日の毎日新聞に「陸上イージスの導入経費 青天井で膨れ上がる危険」という社説があったので読んでみたのですが、毎日新聞も相変わらずですね。とても大手の新聞社の社説とは思えない内容です。

 

タイトルにある「陸上イージスの導入経費」というのは、随分前に防衛省が参考価格として説明した約800億円(イージス・アショア1基あたりのシステム部分の価格)のことで、これが実際は約1,340億円になるから「青天井で膨れ上がる危険」という話しなのですね。

 

まあ、ここまでの話しはこれで良いと思いますが、問題はその後です。突然、「これを2基分に30年間の運用経費などを加えると約4,664億円に達する」という話しになるのですよ。タイトルで「導入経費」だと言ってその話しをしている途中で、突然、より金額が大きくなる「運用経費」込みの話しになる…。

 

しかも、イージス・アショア1基の話しからスタートして、突然、それが2基分という話しになる…。

 

こういうことをするから「メディアは印象操作をしている」と言われてしまうのですよね…というか、この社説も印象操作していますよね?

 

そして話しは、「貿易赤字を減らすため米国製の兵器購入を迫るトランプ大統領の要求に手っ取り早く応えられるのが陸上イージスだったのだろう」と続き、最後は、「費用対効果などで納得のいく説明がないままでは、配備先の自治体、住民が反対するのも当然だ」という話しになりますが…。

 

まず、陸上イージス(イージス・アショア)は「北の核の脅威に対抗するため」のもので、「貿易赤字を減らすため」のものではないです。

 

そして費用の話しですが、仮に30年間で5,000億円として計算すると、

 

5,000億円÷30年=約167億円/年

約167億円÷約1億人=約167円/人

 

ですよ。国民1人あたり1年間に167円のコストで「北の核の脅威」に対抗できるのなら、安いものではないですか?

 

 

また、これよりもっと安くしたいなら、「撃ってきたら撃ち返すぞ」という選択肢を持てば良いと思いますよ。でも、毎日新聞さんとしても、この選択肢には絶対に反対ですよね?

 

だから相手が「撃ってきたものを何とかしよう」という効率の悪い話しになっているわけです。そして、効率が悪いことをするので、費用対効果も悪くなるわけです。

 

ということで、今回の毎日新聞の社説はちょっとどうかな…と思いましたね。また、さすがに朝日新聞でもこんな社説は書かないだろう…とも思いましたよ。ただ、念のためと思って朝日新聞の社説を見返してみたところ…

 

1日の朝日新聞の社説にイージス・アショアの話しが出ていますね。タイトルは「陸上イージス 導入ありきは許されぬ」です。「ようやく芽生えた緊張緩和の流れに逆行する」「費用対効果の面からも、やはりこの計画は、導入の是非を再考すべき」かあ…。

 

あれ?朝日新聞も毎日新聞と同じようなことを書いている…。

 

そして、6日の社説(「原爆投下から73年 核廃絶へ市民の連帯を」)では、「両国の首脳はその後、握手の初対面を演じたが、非核化への具体的な進展はまだみえない」「不確実さを増す国際政治に核のボタンが預けられている現実をどうすればいいのか」と書いていますね。

 

つい5日前には、「ようやく芽生えた緊張緩和の流れに逆行する」と言って陸上イージスに反対していたのに、5日後には「現実をどうすればいいのか」って…。だからイージス・アショアなのに…。

 

まあ、社説は持ち回りで書いているのだと思いますので、こういった矛盾が出るのも仕方がないのかもしれませんが、それにしてもね…。

 

 

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