不謹慎狩り?有名人の言動がネット上で賛否を巻き起こす
ネットを見ていたところ、「西日本豪雨にまつわる有名人の言動が、ネット上で賛否を巻き起こしている」という記事がありました。いわゆる「不謹慎狩り」の話しですね。
具体的には、
モデルの女性が、インスタグラムに「日焼け止めスプレーと自身の写真」をアップしたら、豪雨による災害が起きている中で「不謹慎」だというコメントが殺到した。
フォロワー数の多いお笑いタレントの女性が、自身のインスタグラムで災害状況をシェアしたら、「私、良いことしてますって感じが、ウザい」といったコメントをされた。
人気ユーチューバーの男性が、寄付のやり方を説明する動画の中で、実際に100万円を寄付したところ、「売名行為だ」「金持ちだからできる」と否定的なコメントをされた。
といったことが起こっていたようです。
有名人のブログやSNSが炎上すること自体はよくある話しだと思いますが、今回の場合は、炎上のきっかけが「被害者の気持ちを考えろ」といった感情だったというところが特徴的なところですね。
確かに、豪雨災害のときに「日焼け止めスプレー」の写真はどうなのか…といった意見もあるとは思いますが、モデルさんであれば、そういった写真をアップすることも仕事のうちかもしれません。
それに、そうしたことをしたからといって、その人が「被災者の気持ちを考えていない」ということはないと思いますけどね。大きな災害が起これば、誰しも被災地のことは心配になりますよ。
また、残りの「災害情報をシェアした」という話しも、「100万円を寄付した」という話しについても、問題のある行為とは思えません。
どちらも善意からの行動のようですし、意図的に間違った情報をシェアしたわけでもなく、寄付したと言いながら寄付していなかったというわけでもないようですからね。
ちなみに、この記事によれば、「不謹慎」という言葉が多く使われるようになったのは、2011年に発生した東日本大震災の頃からということです。(検索サイトにおける「不謹慎」という言葉の検索数の推移が根拠だそうです)
確かに、震災当時の「自粛」ムードは、「不謹慎」という言葉が発端になっていることが多かったような気がしますね。例えば、「こういう時に宴会をするのは不謹慎ではないか」といった話しもありましたし…。
また、この記事には「共感疲労」という言葉も出ていました。共感疲労とは、「辛いことが起きた人の苦しみや悲しさに共感しすぎて心が疲れる」ことですが、それが不謹慎狩りの原因の一つではないか…といった話しもあるようです。
ただ、仮にそれが不謹慎狩りの原因の一つであったとしても、叩かれた側は叩かれた側で心が疲れると思います。叩かれても平気という人は少ないですよ。そう考えると、不謹慎狩りというのは良くないことだと思います。
「被害者の気持ちを考えろ」という気持ちは大事ですし、そういったことが考えられる人は気持ちの優しい人なのだろうと思いますが、それだけに、「叩かれる側の気持ちも考えよう」となってほしいですよね。
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