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2018/05/26

女性専用車両をやめて女性優先車両にしたらどうだろう?

 

女性専用車両でのトラブルが原因で電車が遅延した…など、たまに話題になるこの問題ですが、そろそろ結論を出しても良いのではないでしょうか。

 

先日も、女性専用車両の廃止を求める団体と、それに反対する集団とが街中でトラブルになったようですが、何もこういったことで揉め続けることもないと思います。

 

■ 「女性専用車両」とは

 

そもそも女性専用車両とはどういったものなのか…ですが、国土交通省の定義によれば、「鉄道事業者において、輸送サービスの一環として導入された女性等に配慮した鉄道車両」が女性専用車両ですね。

 

一方、鉄道事業者は女性専用車両をどのように定義しているのかといえば、多くの場合、「女性、(小学生以下の)子ども、身体が不自由な人とその介助者が利用できる車両」のことを女性専用車両と言っています。

 

また、そのうちの「子ども、身体が不自由な人とその介助者」については、対象者の性別を特定していないので、「条件に該当していれば男性も乗車できる車両」ということでもあるようです。

 

女性専用車両とは言うものの、一律に男性の乗車を禁止するものではないということですね。

 

■ 「女性専用車両」が導入されることになった背景

 

近年、電車内での迷惑行為や痴漢行為が社会問題の一つとして取り上げられるようになり、女性が安心して乗車できることを目的とした女性専用車両の導入が検討されるようになった…というのが導入の背景ですよね。

 

多くの女性が社会で活躍するようになり、また、痴漢が犯罪行為であると明確に指摘されるようになったことなどの「時代の変化」があったことに加え、「女性は社会の中で守られるべき存在」といった価値観もあっての話しだろうと思います。

 

特に後者については、「男女同権」と「男女平等」の違いなど、この問題を考えるうえで重要な話しではないかと思いますね。

 

 

■ 「女性専用車両」の実際

 

さて、そのような経緯で導入された女性専用車両ですが、実際にどのように運用されているのかと言えば、いわゆる通勤ラッシュの時間帯(朝夕の混雑時)に、特定の区間で女性専用車両が実施されている…といった感じです。

 

ただ、人身事故や車両故障などで電車が遅延し、混雑が激しくなった場合には、女性専用車両が中止されることもあるのですよね。

 

基本は、車内での迷惑行為や痴漢行為が増える可能性のある混雑時に女性専用車両を運用する…といった考えなのだろうと思いますが、混雑がひどくなるとやめてしまうという、若干矛盾した運用になっているようです。

 

■ 「女性専用車両」問題とは

 

女性専用車両については、導入された当初からいくつかの議論がありましたが、この問題が取り上げられるようになったきっかけの一つは、女性専用車両であることを承知の上で乗車し、トラブルになる男性が出始めたことでしょうね。

 

意図して女性専用車両に乗車した男性らと、その車両に乗車していた女性らとの間で口論などのトラブルが発生し、それによって電車が遅延するといった実害が出ている…というのが現状です。

 

■ 「女性専用車両」問題を難しくしている原因

 

女性専用車両とは言うものの、「男性の乗車を禁止する法的な根拠がない」ところで、実際に男性が乗車すると、事実上「下車を強制される」ということが、この問題を難しくしている原因だと思います。

 

「男性に協力をお願いしている」という状況に「多くの男性が協力している」中で、そうした「お願い」には応じられないという男性がいて、そういった男性に対する厳しい見方があるということでしょう。

 

ただ、「協力のお願い」という、あくまでも「要請」ということですから、それに応じるか応じないかは「任意」であって、応じないことに対して極端な物言いをするのも少し乱暴ではないかと思います。

 

協力というのは周囲の理解を得て進めるものですが、そうした極端な物言いは、自ら「理解を得られない状況を作っている」ことにもなりますからね。

 

一番良いのは、女性専用車両に法的な根拠を与えてしまうことではないかと思いますが、今そうなっていないのは、それが難しいからでしょう。公共の施設で女性だけを…というわけにはいかないのだろうと思います。

 

 

■ 「女性専用車両」問題を解決するには

 

女性専用車両を導入した主な目的は、「痴漢被害」の防止ではないかと思います。そして、それは裏を返せば「痴漢冤罪」の防止でもあります。そう考えると、女性専用車両の存在を否定することは難しいですよね。

 

やはり、「女性は社会の中で守られるべき存在」なのだと思います。また、その意味で、「男女同権」ではあっても必ずしも「男女平等」ではないのだと思いますね。

 

では、この問題をどのように解決するか…ですが、一番の解決方法は、電車内という閉鎖的な空間で、見ず知らずの男女が身体を接するような状態で乗車しなければならないという状況を解消することではないかと思います。

 

混雑した電車の中で、そういった状況(空間)を作らないようにするための女性専用車両ですからね。そもそも、混雑していなければ良いわけで、時差出勤などを積極的に推進して、混雑を緩和すれば良いと思います。実現は難しそうですが…。

 

では、その次は…ですが、女性専用車両を廃止して「女性優先車両」を導入する…といったあたりはどうでしょうか。「優先席」と同じで、ある程度の効果が期待できるのではないかと思います。

 

もちろん、「優先」という言葉が意味することを理解できない人もいるでしょうが、それは今でも同じですからね。そういった人たちが一定数いるという前提で運用するしかないと思います。

 

そして、「女性優先車両」は「全区間・終日」で運用する…これが一番の妥協案ではないかな。

 

そうすれば、「痴漢」という「犯罪行為」の被害を受ける可能性がある「女性に対して安心で快適な環境を提供する」ことと、「そのために男性が受ける不利益を受忍できる範囲にする」ことの両方を解決できそうですよね。

 

男女(性別)について妙にうるさくなった昨今において、それに関わる社会のルールやマナーといったことを運用するには、このような感じで運用していくしかないような気がします。

 

■ 「差別」や「人権」という括りで議論するのはやめよう

 

また、「女性専用車両」問題に限らずですが、何でも「差別」や「人権」に結びつけるのはやめてほしいと思いますね。そういったことを前面に出して大騒ぎされると、物事の本質が見えなくなると思います。

 

まあ、そうした物言いをする人たちの中には、「本質を見えなくする」ことが目的の人たちもいるような気がしますが、それでは一部の人たちにプラスになっても、社会にとってはプラスにはならない、むしろマイナスだろうと思います。

 

「女性専用車両」だけでなく「男性専用車両」も作ろう。あるいは、「女性優先車両」の導入にあわせて「男性優先車両」も作ろう…といった話しを想像してみると、この手の問題に関する「差別」や「人権」といった話しの「違和感」を理解できるかも?

 

 

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