« 「約束は破るためにある」という言葉を地で行くような印象しかない | トップページ | コミュニケーションの基本は「2W1H」の情報伝達にあり »

2018/05/02

「容疑者」「被疑者」「被告」「被告人」「メンバー」の違い

 

アイドルグループのメンバーの一人が書類送検されたそうですね。結果は起訴猶予だったようですが…。そのメンバーは記者会見を開いて事実関係を認め、無期限の活動休止を発表したそうです。

 

また、アイドルというので若い人なのだろうと思っていたのですが、40代半ばの人らしいですね。自分が若い頃は、アイドルといえば10代後半でしたが、これも時代の流れなのかもしれません。

 

さて、この件ですが、書類送検というのは、警察が刑事事件の「被疑者」の身柄を拘束することなく検察官に送致することで、本人も事実関係を認めているようですので、このメンバーは犯罪を犯したということですよね。

 

ただ、マスコミの忖度(メンバーが所属している芸能事務所への忖度?)があったようで、ふつうであれば「容疑者」「犯行」などといった言葉で報道されるところが、「メンバー」「不祥事」といった報道になっているようです。

 

自分の国のリーダーに対しては、あたかも人格に問題があるかのような報道すらしているのに、一方でアイドルの犯罪については忖度して報道するというのもどうかと思いますけどね。マスコミもいい加減だなあ…。

 

ちなみに、このメンバーが所属している芸能事務所には、過去にも公務執行妨害で現行犯逮捕されるなどしたアイドルがいて、その時も、「メンバー」「不祥事」といった言葉で報道されていました。

 

確か2001年と2009年の2回だったと思いますが、公務執行妨害で現行犯逮捕ということは、警察官に対して相当悪質なことをしたのではないでしょうか。それを「容疑者」ではなく「メンバー」と言うのは明らかにおかしいですよね。

 

■ 「容疑者」と「メンバー」の違い

容疑者とは、犯罪行為が疑われている人のこと。

メンバーとは、大手芸能事務所のアイドルグループに所属している人で、犯罪行為が疑われている人のこと。

 

マスコミが犯罪を報道する場合には、このような区別があるということなのでしょう…。

 

 

と、アイドルの話しはこのくらいにして、ここであらためて、「容疑者と被疑者の違い」「被告と被告人の違い」といったことについてまとめてみました。

 

■ 「容疑者」と「被疑者」の違い

容疑者とは、警察から犯罪の疑いをかけられた人のこと。

被疑者とは、警察が犯人と確信した人のこと。

 

ちなみに、被疑者という言葉は被害者という言葉と似ているということで、警察が被疑者と言っても、マスコミは容疑者と言うそうです。

 

ただ、出入国管理及び難民認定法に違反して調査されている人は、被疑者ではなく容疑者と呼ぶらしいので、必ずしも警察などが被疑者という言葉を使い、マスコミは容疑者という言葉を使うというわけでもないようですね。

 

■ 「被告」と「被告人」の違い

被告人とは、刑事裁判において犯罪の嫌疑を受けて起訴(公訴提起)された人のこと。

被告とは、民事裁判において訴えを提起された人のこと。

 

ちなみに、公訴とは、検察官という公の立場でなされる刑事手続上の訴えのことです。これに対して、私人による起訴は私訴と言うようです。

 

何かしらの事件が起これば、当然その事件を犯した人がいるわけで、その人のことを犯人と呼ぶ。そして、警察が捜査をして犯人らしき人が浮かんでくると、その人を容疑者という。

 

さらに警察が捜査をして、この人が犯人と特定(確信)すると、その人を被疑者という。そして、検察官に被疑者の身柄が送致され、検察官によって起訴されると、被疑者ではなく被告人という…

 

ということで、順番としては「犯人→容疑者→被疑者→被告人」のようですが、マスコミは「被疑者」も「容疑者」と言い、その「容疑者」も、場合によっては「メンバー」になるということですね。

 

 

« 「約束は破るためにある」という言葉を地で行くような印象しかない | トップページ | コミュニケーションの基本は「2W1H」の情報伝達にあり »

「日記」カテゴリの記事