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2018/05/27

まるで罵詈雑言集?財務省が公開した「森友学園等との交渉記録」

 

財務省が23日、森友学園との国有地取引をめぐる交渉記録を国会に提出しましたね。産経新聞の記事によれば、この交渉記録には、

 

「あんたら、いじわるや。死んだら地獄に行くぞ」

「もうやめだ。鬼、悪魔。あんたらばちあたるで」

「お前らは信用できない。子供にもたたるぞ」

 

といった、森友学園側から近畿財務局側に対する「罵詈雑言」の数々が克明に記されていたということです。また、

 

「大声で怒鳴る」

「激高して電話を切った」

「怒って一方的に退室した」

 

といったこともあったということです。近畿財務局(や大阪航空局)は対応に苦慮したでしょうね…

 

ということで、財務省のサイトに掲載されていた平成25年6月28日から平成28年6月20日までの「交渉記録」をざっと読んでみました。

 

交渉記録には、契約書案といった交渉に関係する資料も含まれているので、表紙や目次を除いて全部で957ページもありました。

 

また、最初のほうはふつうの話しです。早いタイミングで鴻池事務所からの問い合わせがあったりしますが、これもふつうのやり取りだと思います。

 

雲行きが怪しくなってくるのは、交渉が始まってから3ケ月くらい後のやり取り(44ページ)からですね。

 

■ 44ページ 大阪府(私学・大学課)と近畿財務局のやり取り

 

(大)森友学園籠池理事長と話しを進めているが、話が噛みあわない点もあって、対応に苦慮しているところ。教えていただきたいが、国有地を借受けると聞いているが、賃料はどうなるのか。

 

(財)貸付料として適正な時価額を支払っていただくことになる。賃料算定においては、不動産鑑定士に発注することを予定している。

 

(大)籠池氏は、地代は自分が決めると言っており、安く借りれるような話をしているが。

 

(財)そういうことはない。最初に相談を受けた際にも、大阪航空局と共同で対応して、貸付料は時価で算定するということは説明している。

 

(大)了解した。本件に関する現状を説明すると、認可申請に関する事前相談は受けているが、森友学園からの説明資料が不足しており審査ができない状況。校舎の設置及び運営資金として10億円程度必要であるが、資金調達の根拠が示されていないし、生徒を集める裏付け資料もない。

 

(財)森友学園から当局へ提出されたスケジュール表によると、平成26年7月の大阪府私学審議会に本件を付議し、平成28年4月開学予定とされている。先日、スケジュールについて再確認したが、スケジュールに変更はないという回答であった。当局としても、処分等相手方の決定作業に際して、本件が大阪府私学審議会に付議できるような案件かを確認したいところ。

 

(大)現状では、資料の提出がなく事前審査不可能な状況と言わざるを得ない。また、籠池理事長から小学校解説の話は聞いたが、平成26年7月の大阪府私学審議会に本件を付議したいとの話は聞いていない。当方も対応に困っているのが実情である。引き続き連携等をよろしくお願いしする。

 

     *

 

このあたりの話しを読んだだけでも、「面倒くさい話し」であることがわかります。ちなみに、籠池氏が決めると言っていた地代ですが、47ページに「月額100万円程度」とありました。これは相場よりもかなり低い金額のようですね。

 

 

■ 54ページ 籠池理事長の発言

 

そもそも、国の判断に大阪府の私学審議会などをなぜ絡ませなければならないのか。問題を複雑にしているだけではないか。土地を借りる、購入するという話と大阪府の私学審議会とは切り離しすべきではないのか。別次元の話をされても困る。

 

なぜ、国が先行して内定を出せないか理解できない。こちらは、豊中市から開発許可を得るスケジュールなども詰めており、きっちり進めている。鴻池先生もお怒りになっていることは覚えていてほしい。本件小学校新設については、設立準備委員会も立ち上げたところであり、開設後2~3年の間に土地を早期購入する考えも出てきている。

 

     *

 

小学校を作るから土地が必要という話しですから、当然、小学校の設置認可の話しになっているわけですが、噛みあっていないですよね。また、政治家の名前を使って有利に進めようとしている様子が伺えます。

 

■ 78ページ 大阪府(私学・大学課)と近畿財務局のやり取り

 

(大)計画が妥当なものだとしても、それを裏付ける資料が提出されていない。小学校名「安倍晋三記念小学校」として本当に進捗できるのか、取扱いに苦慮している。

 

■ 85ページ 大阪府(私学・大学課)と近畿財務局とのやり取り

 

(大)都合の悪い話になると怒り出すだめ、建設的な話し合いにならないのが実情。

 

■ 88ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

近畿財務局の担当者の心証

 

相手方の対応は、国が判断するに当たり大阪府も豊中市も関係ないという言い方を繰り返し、早期に貸付契約の締結を行うよう動いてもらいたいとの主張に終始した。

 

国の対応の非難及び自己の主張の妥当性を一方的に述べるのみであり、今後も、当方指示に真摯に対応することは期待し難いという印象。

 

     *

 

周囲が「『安倍晋三記念小学校』とか言ってるけど、本当に大丈夫なの?」といった感じになっているところで、当人は都合の悪い話しになると「怒り出す」ので話にならない…といった感じですね。

 

また、交渉記録の中に担当者の心証が記載されていますが、こういったことは一般的なのでしょうか。もしそうでないとしたら、担当者として「書かざるを得ない」といった気持ちがあってのことだったのですかね?

 

 

■ 115ページ 近畿財務局と鴻池事務所のやり取り(電話)

 

(鴻)特に4月には日参に近いような状態で、曰く「大阪府と近畿財務局双方とも、折衝に時間を取られている」など、愚痴めいた話が多かった。また、「いついつ、だれだれが来た(注:総理夫人の現地訪問を指すよう)」などの報告もあった。

 

     *

 

鴻池事務所も、やや困惑気味といった感じでしょうか…。

 

また、国会でも大騒ぎになった「昭恵夫人」に関する話しですが、注書き程度の扱いですね。野党とマスコミは、こんな話しを延々とやっていたわけです。

 

■ 116ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り(電話)

 

(森)資金が足りなければ、借入れを受けて買う。当たり前の話。そんなことまでゴチャゴチャ言うな。

 

(財)審査を円滑に進めるためお願いしている話。何でも審査が通るという訳ではない。

 

(森)関係ない話をするな。生徒が100%集まるのもわかっている話である。

 

(以下、話が噛みあわないままコンサル業者に電話が切り換えられたため、コンサル業者に、改めて適切な資料作成を依頼した。)

 

     *

 

新聞記事にあった「『罵詈雑言』の数々」の一例ですね。

 

■ 129ページ コンサル業者と近畿財務局のやり取り

 

※その他オフレコとして確認

 

(財)個人的なご意見として伺いたいが、仮に28年4月開校が無理となった場合、理事長はこの事業計画を諦めると思うか。

 

(コ)実際に相当な数の支援者から寄付金を既に入金させていることもあり、事業計画自体は断念しないのではないか。仮に28年4月開校が無理となった場合、延期してでも開校に漕ぎつけたいとして諦めないと思う。

 

     *

 

「オフレコ」と言いながら記録に残しているのですね。また、この後、145ページで話題になった「2億円の寄付金」の話しが出てきます。

 

■ 228ページ 大阪府(私学・大学課)と近畿財務局のやり取り

 

(大)本日の審議会の結果であるが保留となった。

 

(財)継続審議ということか。

 

(大)継続審議ではなく保留となる。本件についてはかなり厳しい意見が出ており、認可適当と判断するためには既存の資料では不足しているため、追加資料の提出が必要となったもの。

 

     *

 

平成26年12月の審議会の結果が「保留」であったという話しですね。翌月(平成27年1月)までに結論が出ないと、翌々月(同年2月)の国有財産の審議会に間に合わないわけですが、この時点でもなお資料不足とは…。

 

近畿財務局も大阪府も豊中市も、この問題を注視している…といった雰囲気です。「森友さん、計画通りにやってよ」といった感じ?

 

 

■ 298ページ 平沼事務所と近畿財務局のやり取り

 

(平)貸付料が高く、このままでは学校経営が厳しい状況。何とかならないか。

 

(財)はっきり申し上げますが、価格の点はどうにもなりません。会計検査院も見ており、仮にそうした行為をした場合、大変なことになります。

 

     *

 

政治家に忖度するどころか、しっかり断っていますね。「忖度があったに違いない」とばかりに言っている野党やマスコミの皆さんは、こういった部分は見なかったことにするのでしょうか?

 

また、316ページには鳩山事務所とのやり取りがありますが、同様の対応ですね。

 

■ 320ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

(森)あんたら、いじわるや、死んだら地獄に行くぞ。

 

(財)冷静にお話ができないのであれば、席を外していただけないですか。

 

(森)出ていくわ。器の小さい男や。こっちも暇じゃないので帰る。

 

     *

 

こういったところも野党やマスコミの皆さんは見なかったことにしそう…。

 

ちなみに、新聞記事にも出ていた「もう止めだ。鬼、悪魔。あんたらばちあたるで」といった発言は375ページに出てきます。

 

■ 395ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

「ポーリング調査をした結果、軟弱地盤だったので貸付料の相談をしたい」ということで、ここから賃料の話しが始まります。

 

■ 476ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

「貸付料の合意ができた」ので、契約書等締結、公正証書取り交わしに向けた話が始まります。

 

■ 485ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

揉めていますね。487ページには、「※この後、副園長は興奮し、前西統括官にコースターを投げつけ、嘘つき、お前なんか信用できない、帰れ、等の暴言を吐く」といった記載があります。

 

また、511ページには、「あんた、アホやろ、こんなんで部長やから」「副園長は、無断で、部長の顔写真を撮影した」といった文言も…。

 

そして541ページには、「(副園長が一方的にまくしたてる、例によって罵詈雑言が続く)」とあります。「例によって」というくらい常態化していたのでしょう。

 

■ 631ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

安倍首相夫妻の話しが出ていますね。「何かあればいつでも首相や首相夫人に相談できるんだぞ」といった感じで名前を使っていたようです。

 

また、645ページには、森友学園の今後の予定として「平成27年9月5日(土)安倍首相夫人講演会」とあります。

 

 

■ 647ページ 工事業者?と近畿財務局のやり取り

 

このあたりからゴミ(地下埋設物)の話しが始まっています。敷地内で処理できるものは、そうしたほうが良い…みたいな話しですね。

 

ちなみに、「埋め戻し=ゴミの隠蔽」みたいな話しもありましたが、イコールではないようです。(基礎工事のあとに埋め戻す方法もある)

 

■ 675ページ 森友学園と大阪航空局と近畿財務局のやり取り

 

近畿財務局だけでなく、大阪航空局にも「罵詈雑言」を浴びせています。近畿財務局も大阪航空局も、よく我慢していると思います。

 

■ 718ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

安倍首相夫人に賃料の話しをし、首相官邸秘書に文書を送ったといった話しが出ていますが、「返答なし」といった言葉もあるので、相手にされなかったのではないでしょうか。

 

また、721ページあたりからは、首相夫人付だった人とのやり取りもありますね。この人は、事実関係の照会はしたようですが、要望を伝えるようなことは無かったようです。

 

■ 767ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

「優遇しろ、安くしろ」「無理です、できません」といった感じのやり取りですね。

 

■ 774ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

「弁護士も、ろくな職業ではない。自分の保身しか考えていない」と、自分たちが雇った弁護士とも喧嘩をしていたようです。記録を見る限りでは、この弁護士さん、いい人っぽいですけど…。

 

■ 808ページ 森友学園と近畿財務局のやり取り

 

このあたりから、地下埋蔵物(ゴミ)の話しが始まります。

 

■ 820ページ 大阪航空局と近畿財務局のやり取り

 

地下埋蔵物(ゴミ)の撤去費が膨大になる…といった話しが出ています。

 

■ 840ページ 森友学園側の弁護士と近畿財務局のやり取り

 

このときの弁護士さんは、少し前に出てきた喧嘩になった弁護士さんとは違う人ですね。

 

「※最後に相手方より以下の発言あり」との書き出しで、「(以後一切の瑕疵を認めない条件での)売買を早急にまとめることが当事者双方にとって良い解決方法」といった話しが出ています。

 

     *

 

この相手方の弁護士の発言が、「ゴールが見えた」瞬間だったのではないかという気がしますね。想定外のゴミが出てきたことで8億円の大幅値引きという結果になりましたが、解決方法としては妥当だったのではないでしょうか。

 

また、この話しは政権に「疑惑があった」というよりは、役所に「落ち度があった」話しだったのだろうと思います。ただ、落ち度はあったものの、立件されるような話しではないと思いますね…

 

といった森友問題ですが、先日、籠池夫妻が釈放されたこともあり、また騒ぎになる(野党とマスコミが騒ぎにする)のでしょうね。加計問題で攻めきれなかったので、森友問題で挽回しようとするような気がします。

 

でも、この交渉記録を見る限り、自分は籠池夫妻を擁護しようという気持ちにはなれないですね。野党やマスコミの皆さんは、どう思っているのでしょうか。安倍政権を攻撃できれば、そんなことはどうでもよい?

 

 

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