財務省の決裁文書の次は自衛隊の日報問題かあ…
財務省の決裁文書「書き換え」問題の次は自衛隊の日報問題のようですね。報道によれば、防衛省が昨年2月に国会などで「存在しない」と説明していた日報(陸上自衛隊がイラクに派遣された時のもの)が見つかったということです。
日報といっても、376日分で約14,000ページ(1日平均で37ページ程度)もあるそうなので、かなり細かな内容まで記録されているのかもしれませんね。
当時の防衛大臣(稲田さん)が辞任に追い込まれた南スーダン日報問題の再発防止策の一環として、各部局に散在していた日報を集約したところ発見された…ということらしいです。
また、この問題について野党は、日報を「発見できなかった」と答弁していた稲田さんの参考人招致を要求するようですね。おそらく、財務省の決裁文書の問題と合わせて政府の責任を追及したい(政権叩きをしたい)のでしょう。
ただ、官僚が起こしたことに過剰に反応し、政権との因果関係を追及するだけでは何も変わらないと思います。それに、稲田さんを参考人として呼んだところで、何もわからないと思いますけどね。
野党の皆さんは、「当時の防衛大臣だったあなたが隠蔽したに違いない」とか、「隠蔽していないと言うのであれば自ら潔白を証明しろ」とでも言うつもりでしょうか…。
でも、そんなことをするよりは、国会の中に「公文書のあり方」について議論する委員会なりプロジェクトチームなりを作って、そこで継続的に議論したほうが良いと思いますけどね。
今のように、文書の一部分を切り取って責任を追及するようなことばかりしていると、そのうち、国に関わることについての正確な記録が残らなくなってしまうと思います。
「後々面倒な話しになるかもしれないから書かないでおこう」とか…。
そうならないうちに、何をどのように記録し、それをどう保管するのか。この機会に、もう一度しっかり決めたほうが良いと思うのですよね…。
さて、話しは日報問題に戻りますが、この問題については野党にも責任があると思いますね。
陸上自衛隊のイラク派遣の話しは、小泉首相(当時)が国会で、「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、今私に聞かれたって分かるわけがない」と答弁し、野党の皆さんが「無責任だ」といって非難していた話しです。
その時にしっかり検証しておけば、10年以上経った今になって、当時の日報云々の話しなんてしなくても済んだと思いますが…。
また、イラク派遣(2003年12月から2009年2月)の直後(2009年9月)には民主党政権になっていたわけですから、その時に民主党所属だった方であれば、政府・与党の立場で検証することもできたはずなのですけどね。
この問題について、「日報はそこで何が行われていたのかを国民に明らかにするもので、故意に隠していたとすれば大きな問題だ」と発言している立憲民主党の辻元さんも、当時は民主党に所属していたはずですが…。
まあ、当時の辻元さんは国土交通副大臣という政権側の立場だったので、思うように行動できなかったのかもしれませんが、少なくとも検証作業の働きかけくらいはできたのではないかと思います。
でも、結果としては何もできなかった…。そして、そうしたことができなかった当時の民主党の皆さんが、途中で看板を民進党に変えて、そこからさらに希望の党や立憲民主党に移り、今の政府の責任追及をしているわけです。
聞いた話しでは、希望の党と民進党が合流して、「新しい民主党」になるといった話しもあるようですが、そういうことをしている時間があったら、もう少し国民にとって良い結果につながるようなことをして欲しいですね。
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