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2018/03/05

結局、当事者のサラリーマンが置いてけぼりになった

 

働き方改革の話しですが、政府は「裁量労働制」に関する法案の提出を断念したそうですね。報道によれば、「世論の理解が得られないと判断した」ということですが、本当にそれだけが理由でしょうか。

 

確かに、比較してはいけないデータを比較していたとか、データの中に不適切な数値があったというのは事実だと思いますし、それに対する批判も出てはいましたけどね…。

 

でも、政府側の姿勢は、「ゴタゴタするくらいなら出さない」という感じに見えますし、野党側の姿勢も、「ゴタゴタさせて政権を攻撃できれば良い」くらいにしか見えないです。

 

結局、当事者のサラリーマンが置いてけぼりになっただけのような…。

 

野党側の言い分もわからなくはないですけどね。今でも過労死の問題があるのに、裁量労働制になって労働時間が増えたりしたら、今よりもっと酷い状態になるとか、これは命の問題なんだ…といった話しはその通りだと思います。

 

ただ、「だったらそれを改善する法案を出せ!」ですよね?

 

また、そうした法案が出せないのなら、政府から出るであろう法案を、より良いものにしていくための議論をしてください!…ですね。反対しているだけでは何も変わらないです。

 

そして、今と変わらないということは、野党が言う「大切な命」が、これからも失われていくということですからね。

 

 

■ 不適切なデータというけれど

 

さて、今回問題になった厚生労働省のデータですが、「1日の残業時間が1週間の残業時間よりも長い」など、確かにおかしいものが混ざっていますね。でも、調査というのはこういうものですよね?

 

自分の勤め先にも、たまに公的な機関から調査依頼がありますけど、すべての質問の意図を正確に理解し、正確な数値を誤りなく記入できているか…と聞かれたら「まったく問題ない」とは言えないです。

 

そして、こういったことは調査を依頼する側もわかってやっていると思います。一つ一つのデータに多少の間違いがあったとしても、多くのデータを集めることで実態を把握できる…というのが調査ではないでしょうか。

 

もちろん、明らかにおかしなデータは除外するべきだと思いますし、その意味で今回の厚生労働省のデータには問題があったと思いますが、大事なのは、そういったデータがどの程度結果に影響したかだと思います。

 

■ 労働時間が増えること・残業代が出ないことが問題ではない

 

また、裁量労働制で労働時間が増えるという話しも、労働時間が増えること自体が問題ということではないと思います。問題なのは、

 

・過労死ラインを超えるような労働時間になること

・労働時間に見合う賃金が支払われないこと

 

ですよね?

 

そして、裁量労働制になると残業代が出ないと言いますが、残業代が出ないことが問題なのではなくて、(労働時間が同程度と仮定した場合に)

 

・今までの賃金(固定給+残業代) > 裁量労働制になったときの賃金

 

になることが問題だと思います。

 

■ 大事なのは働き方改革による生産性向上

 

結局、大事なのは、働き方改革をして今よりも生産性を向上させることだと思いますけどね。また、そうするには、健康を害するような長時間労働を無くして、ある程度自由な働き方ができるようにしないとダメだと思います。

 

国会でするべきことは、こういった議論ですよね?

 

■ 罰則も強化してほしい

 

また、違法な労働をさせている企業に対する罰則も強化してほしいですね。以前、電通の女性社員の過労自殺が問題になりましたけど、これなどは罪に対して罰が軽すぎると思います。

 

こうしたことは、罰則を強化しない限り無くならないです。

 

 

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