決裁文書「書き換え」問題で証人喚問…疑惑は深まった?
今日の午前と午後の2回、国会で佐川氏(当時の理財局長)に対する証人喚問がありましたね。午前中が参議院の予算委員会での証人喚問で、午後が衆議院の予算委員会での証人喚問だったようです。
事前の予想では、決裁文書の書き換えについては、「刑事訴追の恐れがある」という理由から「証言しない」だろう。
また、森友問題の過去の経緯については、佐川氏が理財局長になる前の話しもあって「証言できない」(そもそも知らない)だろうということでしたが、実際のところはどうだったのでしょうか…。
ということで、午前中に行われた証人喚問の様子を録画した映像の最初のほうを見てみました。証人喚問では、最初に委員長から総括的な質問が行われるようで、今回も委員長の質問から始まっていました。
■ 金子委員長
「証人はこの決裁文書の書き換えを知っていましたか。仮に知っていたならば、誰がどのような動機でいつ誰に書き換えを指示したのか示してください」
■ 佐川証人
「私は、現在、告発を受けておる身でございます。本件、決裁文書の書き換え問題につきましても、捜査を受けている身でございます」
「従いまして、今の委員長のご質問でありますいつとか、私がその決裁文書の書き換えにいつどのように認識をしたかといったことにつきましては、私が捜査の対象であり、刑事訴追を受けるおそれがございますので、その点につきましては答弁を差し控えさせていただきたいというふうに思います」
■ 金子委員長
「(書き換えられた)14件の決裁文書を書く機会に関し、財務省幹部や政治家などによる関与はなかったのか伺います」
■ 佐川証人
「本件は、理財局の国有財産部局における個別案件でございます。従いまして、こういう個別案件につきましては、理財局の中で、資料の要求に対する対応をいたします」
「従いまして、私ども理財局の外、例えば財務省の中の官房部局にご報告や相談をするとか、あるいはましてその総理官邸に対してですね、何かご報告をするとか、そういうことはございませんし、そういう意味では官房や、官邸等からのご指示もございませんで、本件は理財局の中で対応したということでございます」
といった感じでした。このあたりは、佐川氏が国税庁長官を辞任した時点の話しと変わっていませんね。また、書き換えが発覚した以降、財務省が国会で説明してきたこととも変わっていません。
また、委員長の次に丸山委員(自民党)が質問に立ちましたが、
「明確な指示でなくても従わざるえない何らかの圧力はあったのか」→「無かった」
「昭恵氏が名誉校長だったことの影響はあったのか」→「無かった」
「森友の取引に総理や夫人が関わっていないと断言出来るか」→「総理や夫人の影響はなかった」
「なぜ文書の書換えという行為に繋がったのか」→「当時の局内は連日連夜朝までという日々で、休むこともできないような中で余裕がなかったというのが実態」
といったやり取りがありました。
ちなみに、「なぜ文書の書換えという行為に繋がったのか」の部分については、前日の委員会で太田理財局長も、
「国会答弁の一部分が新聞やテレビで報道されて本意が伝わっていない。そして、そういった報道をもとに次の質問が始まる。それを気にした結果が文章の書き換えに繋がったと思う」
といった感じの答弁をしていました。
この時、太田理財局長は「新聞は紙面の関係で。テレビは放送時間の関係で全部を伝えられないのだとは思うが」とあらかじめ断っていましたが、そもそも、本意を伝える気がないようなメディアもありますからね。
このあたりのことについては、相当な苦労があったのだろうと思います。また、佐川氏の証言にある「連日連夜朝までという日々」が本当の話しであれば、正常な判断ができなくなっていた可能性もありますね。
「厄介な土地を多少無理して売却したので、細かい話しを突っ込まれても返答に困る」→「(野党からの質問通告に)連日連夜朝まで対応」→「答弁しても本意が伝わらない」…
こんな状況では、あってはならないこととは分かっていても、魔が差すこともあるのではないでしょうか。何となくですが、これが決裁文書「書き換え」の動機のような気がしますね。
残りの動画も、時間のあるときに見てみようと思います。
■ 追記
立憲民主くんは憲法に疎いようです。
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