日経平均株価は上がる?「半値戻しは全値戻し」は本当なのか?
正月三が日も終わり、今日が仕事始めでした。できればもう少し休みたかったなあ…と思いつつ出勤し、新年のあいさつなどをして定時で帰ってきましたが、まだ休んでいる方もいらっしゃるのでしょう…行き帰りとも電車は空いていました。
また、帰りの電車では、乗り合わせた多少お酒のにおいがするサラリーマン風の人たちの会話をそれとなく聞いていたのですが、今年の景気は期待できるんじゃないか?といった話しをしていましたね。
また、その人たちの話しでは、昨年に引き続き今年も株価は上がりそうだ…とのことです。(今日は日経平均株価がかなり上がったみたいですね)
まあ、実際にそうなるのかどうかはわかりませんが、昨年の秋ごろからそんな感じの報道はありましたからね。少なくとも、景気は良い方向に向かっている…と感じている人は多いのかな…と、そんなことを考えながら帰宅しました。
そして帰宅後、当時の新聞記事などを検索してみたのですが、日経新聞の記事で、「日経平均26年ぶりの高値、半値戻しは全値戻し」といった見出しの、株価は期待できそう…という内容の記事が見つかりました。
この記事のタイトルにある「半値戻しは全値戻し」というのは、相場の世界の格言だそうで、大きく下げた株価が反転した際、下落幅に対して半分まで株価が戻れば、その後はもとの株価まで戻っていく上昇力があると判断できる…という意味だそうです。
この記事が出た頃の日経平均株価が、この格言にある「半値戻し」の状態だったようですね。
ということで、過去の日経平均株価のデータを見てみましたが、最高値は1989年12月29日の38,957円44銭(終値は38,915円87銭)で、その後の最安値は2009年3月10日の7,021円28銭(終値は7,054円98銭)でしたので、半値戻しは22,989円36銭(終値を基準にすると22,985円43銭)ということになります。
そして、昨年11月頃の日経平均株価は…というと、確かにこのくらいですので、「半値戻し」というのは間違いなさそうです。とすると、さすがにバブルの頃の株価(38,000円台)まで戻ることは無いにしても、ひょっとしたら、日経平均株価は30,000円程度まで上がるのかもしれません…。
ただ、さらに過去に遡ってデータを見てみると、「半値戻しは全値戻し」って本当なの?と思えるようなものもありました。
例えば、1961年7月に日経平均株価が1,822円02銭という最高値を記録したときですが、その後の最安値は1962年10月の1,216円04銭でした。また、このときの「半値戻し」は1963年4月の1,634円37銭です。
格言通りであれば、その後の日経平均株価も上昇するはずですが、実際は「半値戻し」の後の2年間、株価が上がるどころか下がり続けていまして、結局、もとの株価(1,800円台)まで戻ったのは1968年9月です。
確かに、これを長期的に見た場合は「半値戻しは全値戻し」と言えますが、実際にそうなるまでに5年以上かかっています。また、この話しの嫌なところは、1964年が東京オリンピックの年だったことですね。
これらを時系列に見ると、
最 高 値 … 1961年
最 安 値 … 1962年
半値戻し … 1963年
--- オリンピック(1964年) ---
全値戻し … 1968年
といった感じです。
そして、今回も2020年に東京オリンピックが行われる予定です。仮に、今回も前回の東京オリンピックのときと同じように日経平均株価が推移するとしたら、
最 高 値 … 1989年
最 安 値 … 2009年
半値戻し … 2017年
--- オリンピック(2020年) ---
全値戻し … 2022年?
といった感じになりそうですがどうでしょうか。
もしこの通りだとすると、仮に日経平均株価が30,000円台になるとしても、それは2022年頃で、今年と来年の日経平均株価は低迷するかもしれませんね。
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