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2017/11/18

公衆電話の設置台数の推移をグラフにしてみました

 

携帯電話やスマートフォンを持つことが当たり前の時代になりましたが、その普及とともに、街中で公衆電話を見かけることが少なくなりましたよね。今、全国でどのくらいの公衆電話があるのかと思い、現在の設置台数や過去の設置台数の推移を調べてみました。

 

設置台数のデータは、総務省の情報通信白書やNTT(日本電信電話株式会社)東西が毎年度末の数値を公表しているのですが、それによると、平成28年度末(平成29年3月31日)現在の全国の公衆電話の設置台数は161,375台だそうです。

 

また、設置台数がもっとも多かったのは、昭和59年度末(昭和60年3月31日)の934,903台なのですが、それと比べると、今の設置数は773,528台の減少(82.7パーセント減少)です。減っているのはわかっていましたが、ここまでとは思いませんでしたね。

 

公衆電話には、「総務省の基準に基づき設置される公衆電話」(第一種公衆電話)というものがあり、それを市街地では約500メートル四方に1台、それ以外では約1キロメートル四方に1台を設置することになっていますので、そろそろ減少傾向にも歯止めがかかるのではないかと思いますが…。

 

携帯電話が普及したとはいえ、今でも災害時には公衆電話が活用されていますので、あまり数が少なくなってしまうのも、それはそれで問題だと思いますね。

 

さて、せっかくですので、データを見つけられた昭和43年から平成28年までの全国の公衆電話の設置台数の推移をグラフにしてみました。このグラフに使用した数値は、NTTが設置した公衆電話の台数です。

 

昭和63年頃から平成11年頃までは、日本テレコム(当時)とKDD(当時)の公衆電話も設置されていたのですが、その台数は合わせて1,000台ちょっとでしたので除外しました。

 

公衆電話の設置台数の推移をグラフ化

 

グラフにしてみると、設置台数の推移(減少傾向)が一目瞭然ですね。時代の流れとは言うものの、今は自分が生まれた頃の設置台数よりも少ない台数になっています。

 

このグラフを見ると、昭和の時代にずっと右肩上がりだったものが、昭和59年度をピークにして、昭和60年度と昭和61年度で約100,000台も急激に減少しているのですが、このあたりは自動車電話が普及してきた頃ですよね。

 

 

まあ、それが原因で減少したのかはわかりませんが、移動体通信という手段が普及すれば、公衆電話の需要が下がってくると考えた可能性はあると思います。

 

実際、昭和62年度以降、しばらくは800,000台前後でほぼ横ばいになっていますからね。少なくとも、公衆電話を増やしていこう…とは考えていかなったのでしょう。

 

それが800,000台を切ったのは平成7年度です。この年から、携帯電話の安価版といった感じのPHS(簡易携帯電話)が登場していますので、その影響によるものかもしれませんね。

 

当時はNTTも、NTTパーソナルという会社を設立してPHSのサービスを提供していましたが、その会社のキャッチフレーズは「みんなを電話にする会社」でしたよね…。

 

それから20年が経ちましたが、今の社会を見ていると、このキャッチフレーズの通りになったような気がします。大人だけでなく、子どもまで携帯電話を持つようになっていますからね。

 

■ 公衆電話の通話料金(市内通話)の変遷

 

大正13年(1924年)までは5分以内の通話料金ですが、それが大正13年(1924年)からは3分以内の通話料金に変わりました。

 

また、昭和16年(1941年)からは通話時分制が廃止され、1回の通話あたりの通話料金に変わりましたが、昭和44年(1969年)には3分以内の通話料金に戻りました。

 

そして、平成5年(1993年)10月からは90秒10円に。平成6年(1994年)4月からは1分10円の通話料金に変わっています。

 

明治23年(1890年)  5銭

  30 (1897 ) 10

  32 (1899 ) 15

  36 (1903 )  5 (特別加入区域内との通話は10銭)

  39 (1906 )  5

 

大正13年(1924年)  5銭

 

昭和16年(1941年)  5銭

  19 (1944 )  5 (1級局との通話は10銭)

  20 (1945 ) 10

  21 (1946 ) 20

  22 (1947 ) 50

 

昭和23年(1948年)  1円

  26 (1951 )  5

  28 (1953 ) 10 (加入区域外からの通話は15円)

  44 (1969 ) 10

 

平成 5年(1993年) 10円(10月から90秒間10円)

   6 (1994 ) 10円(4月から1分間10円)

  26 (2014 ) 10円(4月から57.5秒間10円)

 

■ 公衆電話機の移り変わり

 

明治33年(1900年)9月、それまで電信局・電話局内の電話所だけに設置されていた公衆電話機が、初めて街頭(上野駅と新橋駅の構内)に設置されました。それ以降、さまざまな公衆電話機が登場していますが、そのうち代表的なものを一覧にしてみました。

 

明治33年(1900年) 磁石式公衆電話機(初めて街頭に設置された公衆電話)

  36 (1903 ) 共電式公衆電話機

 

昭和28年(1953年) 4号自動式委託公衆電話機(赤電話機のルーツ)

  28 (1953 ) 4号自動式ボックス公衆電話機(青電話機のルーツ)

  30 (1955 ) 5号自動式卓上公衆電話機

  34 (1959 ) 特殊簡易公衆電話機(ピンク電話機のルーツ)

  41 (1966 ) 大形赤公衆電話機

  43 (1968 ) 大形青公衆電話機

  46 (1971 ) 新形赤電話機(従来の赤電話機を小型軽量化)

  47 (1972 ) 100円公衆電話機(黄電話機のルーツ・100円玉使用可)

  48 (1973 ) 新形青電話機(卓上型の青電話機)

  50 (1975 ) プッシュ式100円公衆電話機(ボタン式のルーツ)

  57 (1982 ) カード式公衆電話機(緑電話機のルーツ)

 

平成 2年(1990年) ディジタル公衆電話機(グレー電話機のルーツ)

   3 (1992 ) 新形ディジタル公衆電話機(画面サイズ大)

   8 (1996 ) 新形ディジタル公衆電話機(変造テレホンカード対策)

  11 (1999 ) ICカード公衆電話機

 

明治時代の公衆電話機は、今のような耳に当てる部分と口元にくる部分が一体になった受話器ではなく、それぞれが別になっているタイプの公衆電話機だったようですね。

 

また、一覧の中で自分が記憶している最も古い公衆電話機は、昭和43年(1968年)に登場した大形青公衆電話機です。当時、公衆電話ボックスの中にはこの電話機が設置されていて、その上に110番や119番に通話するために使う緊急呼出器も設置されていました。

 

なお、一覧にはありませんが、最近の特殊簡易公衆電話(ピンク電話)の中には、白色のものもありますね。家庭や会社にあるような、わりと小さい電話機なので、遠くから見ると公衆電話機には見えないです。

 

■ 公衆電話から110番や119番をかける方法

 

以前、行方不明になっていた埼玉県在住の15歳の少女が、公衆電話から110番通報をして警察に保護されたことから、公衆電話から緊急通報する方法に注目が集まったことがありました。

 

携帯電話が普及したこともあり、公衆電話の使い方を知らない子どもが増えているようですね。子ども向けの防犯教育で、そのようなテーマが扱われる時代ということでしょう。

 

今ある公衆電話から110番(警察)や119番(消防・救急)に通話するには、以下のような手順で操作します。

 

・緑色の公衆電話(アナログ公衆電話)

最初に受話器を手に取り、前面にある赤い色のボタン(赤ボタン)を押してから、数字キーで「1」「1」「0」(または「1」「1」「9」)と順番に押します。

 

・グレーの公衆電話(デジタル公衆電話)

最初に受話器を手に取り、そのまま数字キーで「1」「1」「0」(または「1」「1」「9」)と順番に押します。

 

自分が子どもの頃の公衆電話は、公衆電話ボックスの上のほうに緊急通報用のダイヤルがついた赤い小箱が設置されていて、それを使って110番や119番に通報したのですよね。それと比べると、今のほうがわかりやすいと思います。

 

 

※ グラフに使用した設置数のデータは以下の通りです(数値は各年度末の設置台数)

 

昭和43年度(1968年度)  364,000台

  44  (1969  )  404,000

  45  (1970  )  450,000

  46  (1971  )  507,937

  47  (1972  )  548,150

  48  (1973  )  595,522

  49  (1974  )  634,421

 

昭和50年度(1975年度)  675,714台

  51  (1976  )  724,012

  52  (1977  )  770,815

  53  (1978  )  811,499

  54  (1979  )  850,221

  55  (1980  )  881,592

  56  (1981  )  913,924

  57  (1982  )  928,225

  58  (1983  )  931,412

  59  (1984  )  934,903

 

昭和60年度(1985年度)  909,570台

  61  (1986  )  834,107

  62  (1987  )  828,200

  63  (1988  )  827,167

 

平成元年度(1989年度)  828,977台

  02  (1990  )  832,010

  03  (1991  )  830,199

  04  (1992  )  826,277

  05  (1993  )  820,131

  06  (1994  )  800,772

  07  (1995  )  799,306

  08  (1996  )  793,870

  09  (1997  )  777,200

 

平成10年度(1998年度)  753,871台

  11  (1999  )  735,812

  12  (2000  )  707,233

  13  (2001  )  680,635

  14  (2002  )  584,162

  15  (2003  )  503,135

  16  (2004  )  442,302

  17  (2005  )  393,066

  18  (2006  )  360,819

  19  (2007  )  329,301

 

平成20年度(2008年度)  307,187台

  21  (2009  )  283,161

  22  (2010  )  252,775

  23  (2011  )  231,038

  24  (2012  )  210,448

  25  (2013  )  195,514

  26  (2014  )  183,655

  27  (2015  )  171,179

  28  (2016  )  161,375

  29  (2017  )  157,972 ← 2017年8月時点の予想値

 

 

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