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2017/08/09

小池都知事が何を言おうと石原元都知事に賠償責任は問えない

豊洲市場用地として土壌汚染のある土地を東京ガスから購入したのは違法だとして、都民ら約40人が東京都に対し、購入を決めた石原都知事(当時)に損害賠償請求をするように求めた住民訴訟について、東京都は石原元都知事に賠償責任は問えないと判断したようです。

 

もともと東京都は、石原都知事(当時)の判断に違法性はないという立場でしたが、小池都知事の指示で、弁護団を選びなおして石原元都知事の責任の有無について再調査していたのですよね。その結果、当初と同じ結論(石原元都知事に賠償責任までは問えない)になったということです。

 

今年の3月には、わざわざ百条委員会まで開いて、病人の石原元都知事を引きずり出してまで追及していたくらいですので、小池都知事としては、石原元都知事の責任を法廷で追及したかったのかもしれませんが、もしそうだったとすれば、その狙いは外れたことになりますね。

 

また、小池都知事は、用地購入の経過が不透明で不適正と指摘されているのだから、事実関係を明らかにすることが不可欠だ…という立場だったわけですが、それを言うなら、豊洲市場への移転延期も築地市場の再開発も、不透明で不適正ですよ。

 

これらの事実関係を明らかにすることは、東京大改革という都民ファーストの会の公約を実現する上で不可欠だと思いますので、小池都知事は今すぐに徹底した調査を行ってほしいと思います。もちろん、弁護士などの第三者を入れた形でお願いしたいです。

 

 

また、憶測にもとづいて石原元都知事の責任を追及していたメディアについても、できれば検証してほしいと思います。石原元都知事は、百条委員会の前に記者会見を開いて市場移転に関する経緯などを説明しているのに、そこでの話しを無視するかのような報道を繰り返していましたからね。

 

当時の記者会見の映像を見ればわかりますが、石原元都知事は、トップとして責任は自分にあると明言しています。また、豊洲市場への移転は、ボトムアップによる先代からの継続的な事業であり、都議会も承認したものであると説明しているのですよね。

 

つまり、豊洲市場への移転は、行政における通常の手続きを踏んだプロジェクトであったということです。でも、報道では「責任を取らない石原」「部下の責任にした石原」「何も説明しない石原」でしたからね。さすがにそれは無いだろうと思いましたよ。

 

こんな報道ばかり見ていたら、「石原は悪いやつだ」「石原を懲らしめろ」になってしまいますよね。こういうのをメディアによる「吊し上げ」と言うのではないでしょうか。当時の報道は、都民にとって何の意味もないどころか、むしろ有害な報道だったと思います。

 

 

しかしまあ、小池都知事という人はどういう人なのですかね。都民らが起こした訴訟というのは、東京都の責任を問うものではなく、東京都に石原元都知事個人の責任を問えというもので、明らかに石原元都知事を狙った訴訟ですよね。

 

ふつうだったら、こんな偏った訴訟に現職の都知事が同調するなんて、あり得ないと思います。こうした訴訟を認めてしまうと、行政は萎縮してしまいますし、その結果、行政が歪むことになりますからね。

 

アメリカなどでは、こういった訴訟ができないようになっていると聞きますし、小池都知事が選びなおした弁護団ですら、それはさすがにおかしいとなったのも、そういうことからだと思います。

 

小池都知事が石原元都知事の責任を問いたいと思う理由はわかりませんが、常識的ではないことでも、自分がそう思ったらやってしまうということであれば、それは都政の私物化であって、都知事としては失格ではないかと思います。

 

都知事選挙のとき以来、メディアは小池都知事に肯定的な報道を続けていますので、小池都知事に悪い印象を持っている方は少ないと思いますが、注意して見ていないと、いつか大きな問題を起こすような気がします。少なくとも、無条件で信用するのはやめたほうが良いと思いますね。

 

 

それともう一つ。朝日新聞のことですが、相変わらずですね。この件に関する朝日新聞の記事の見出しは「石原氏の責任否定文書、都弁護団が撤回 豊洲用地訴訟」なのですよ。

 

そして、記事本文の冒頭でも、「都の弁護団は7日、石原氏に賠償責任はないとする従来の方針を支える証拠文書を撤回したことを明らかにした」となっているのですよね。

 

ここだけを読んだら、東京都は石原元都知事に賠償責任は無いと言っていたけど、やはり責任はあったのだな…となってしまいませんかね。というより、そうなって欲しいと思って記事を書いていませんかね。

 

まあ、メディアの先頭に立って「石原に責任あり」といった報道をしてきた朝日新聞としては、今回の都の弁護団の判断に納得がいかないのかもしれませんが、だからといってこういう記事の書き方をするのは良くないと思います。

 

自分が学生の頃は、(内容はともかく)朝日新聞の記事は日本語のお手本みたいな文章だから読んだほうが良いと言われていたのですけどね。でも、今の朝日新聞には、そういったところが感じられないですよ。

 

こんなことを繰り返していると、ただでさえ新聞やテレビを見ない若者の朝日新聞離れが、より一層進んでしまうでしょうね。

 

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