共謀罪がない日本ではテロ事件が一件も起こっていない?
イギリス中部のマンチェスターで行われていたコンサートの会場で、爆発物を使ったテロ事件があり、多くの若者が死傷したとの報道がありました。こうした無差別な犯行には、怒りを覚えますね。
爆発物には、殺傷力を高めるために多数の金属片が仕込まれていたようで、それが飛び散ったことで被害が大きくなった可能性があるそうです。また、この事件は自爆テロのようですね。
事件についてはネット上でも話題になっていますが、その中で、いわゆる共謀罪に絡めたものがあったので紹介します。おそらく、自分と同じくらいの年齢の方の意見ではないかと思いますが、要旨は以下の通りです。
・イギリスには共謀罪がある。 それでもテロは防げなかった。日本には共謀罪がないのに、テロが起こらない。
・日本には共謀罪がなかったのだから、テロリストがテロを計画し、共謀し、準備し、実行していなければならない。でも、まだ一件もテロが起こっていない。
・イギリスでもフランスでもアメリカでも、共謀罪でどんどん逮捕され、冤罪も発生しているが、それでもテロは防げない。
日本の場合、共謀罪ではなく「テロ等準備罪」ですが、確かに法律を作っても、テロ事件を完全に防ぐことはできないです。この点については正しいですね。でも、それは何も「テロ等準備罪」に限った話しではありません。法律があっても犯罪は起こりますからね。
また、日本でテロが一件も起こっていないという部分は間違いですよね。日本でも、過去にはいろいろなテロ事件が起こっています。例えば、つい最近になって容疑者らしき男が逮捕された「渋谷暴動事件」は、過激派によるテロ事件です。
そして、渋谷暴動事件から数年後の1974年8月から1975年5月にかけて発生した爆破事件(連続企業爆破事件)も、過激派によるテロ事件です。これらは自分が子どもだった頃の事件ですが、今でもよく覚えています。
これ以外にもまだありますね。例えば、1995年に起こった地下鉄サリン事件も毒物を使ったテロ事件ですし、2015年に靖国神社で起こった爆発物を使った事件もテロ事件です。
靖国神社の事件は、都合が悪いところでもあったのか、「靖国神社爆破事件」ではなく、「靖国神社爆発音事件」と報道されていましたが、事件の第一審の判決では、この犯行を「テロ行為」と位置付けています。
共謀罪反対!と主張するのは自由ですが、このような過去を忘れてはいけないと思います。日本でもテロ事件はありましたし、これからも起こる可能性はあります。テロリズムというのは、そういうものですからね。
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