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2017/04/20

「パノプティコンの住人」で思い出した「プロメテウスの罠」

ネット上で、朝日新聞の新しい連載記事が話題になっていました。「パノプティコンの住人」というタイトルだそうで、内容は自民1強(朝日新聞的には安倍1強でしょう)体制への批判のようです。

 

パノプティコンというのは、中央に囚人から中が見えない看守塔を置き、その周囲に囚人の独房を円形状に配置した監獄(のモデル)のことで、全展望監視システム、一望監視システムなどと言われています。

 

囚人たちは互いの姿や看守が見えないものの、看守からはすべての囚人が監視できるという構造になっているわけですね。朝日新聞はこれを、「権力(看守)が支配される側(囚人)を自己規制させるもの」として批判しているようです。

 

恐らく、朝日新聞としては安倍政権がパノプティコンだとでも言いたいのだろうと思いますが、どうでしょうね。まあ、朝日新聞らしいといえばそれまでですが、何となく違和感があります。

 

また、「1強を前にして批判が及び腰になっている」「野党や自民党の非主流派が孤独な戦いを強いられている」といった趣旨のことも言っているようですね。国会中継の動画を見る限り、とても野党が及び腰とは思えませんけど…。

 

 

この話題を見て、ふと「プロメテウスの罠」のことを思い出しました。プロメテウスの罠は、朝日新聞の原発批判の連載でしたが、いわゆる吉田調書についての誤報(捏造報道?)でコケたと言いますか、同業他社からも批判されて終わったものです。

 

吉田調書というのは、東日本大震災での福島原発事故の際に、原発の所長だった吉田氏の証言をまとめたもので、ご本人の意向もあって非公開になっていたものですが、これを朝日新聞が独自に入手し、「プロメテウスの罠」の中で記事にしたのですよね。

 

その記事というのは、「事故当時、福島原発の所員が所長の命令に反して撤退」といったものでしたが、実際は命令違反が無く、記事は間違っていました。当時、朝日新聞は過失による間違いと言っていましたが、周囲からはねつ造と言われていたのですよね。

 

これは、その間違いというのが、吉田調書をどう読めばそのような話しになるのか…と言われるくらいにひどいものだったからです。新聞記者になるような人が、そのような読み間違いをするはずがない…ということでしょう。

 

今回の「パノプティコンの住人」がどのようになるのかはわかりませんが、パノプティコンというタイトルも微妙ですし、連載記事でコケたという過去もありますので、間違いは繰り返さないでほしいと思いました。

 

 

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