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2017/01/10

日本郵船 氷川丸 (3) - 波瀾万丈の氷川丸の歴史

氷川丸は、昭和5年(1930年)にシアトル航路用に建造された貨客船で、現在は横浜の山下公園の前に係留保存されています。戦前の日本で建造され、唯一現存する貨客船で、当時の造船技術や客船の内装を伝える貴重な産業遺産として高く評価されており、平成28年(2016年)に重要文化財に指定されました。

 

この氷川丸は、1920年頃より欧米が投入した大型船に対抗して作られた船で、当時の最新鋭の貨客船として竣工しました。大東亜戦争中は海軍の特設病院船となり、終戦までに3回も触雷しましたが、幸運にも沈没を免れています。

 

そして戦後は貨客船に戻り、昭和28年(1953年)にシアトル航路に復帰しています。昭和35年(1960年)に船齢30年で第一線を退くまでに太平洋を254回も横断し、船客数は25,000余名と、貨客船として大活躍しました。

 

そうした氷川丸(撮影当時は船齢86歳)の船内の様子などを紹介します。今回は機関室と二等船室などの写真です。機関室は、今でもオイルの臭いがしています。

 

氷川丸-見張用デッキから船首方向を撮影
見張用デッキから船首方向を撮影

 

氷川丸-機関室の風景(1)
機関室の風景(1)

 

氷川丸-機関室の風景(2)
機関室の風景(2)

 

氷川丸-エンジンの操作盤
エンジンの操作盤

左上に見える三角形の振り子のようなものは、傾斜計(クリノメーター)です。氷川丸は、竣工した昭和5年(1930年)に凄まじい船舶傾斜を経験しています。昭和5年(1930年)12月18日13時頃、シアトル航路で低気圧の中心に入ってしまい、高波に襲われたそうです。その時の船の傾きは、左舷29度、右舷25度で、テーブルがひっくり返り、デッキに積んでいた金魚の樽が海中に転がり落ちるなどの被害があったと記録に残っています。

 

氷川丸-分電盤
分電盤

 

氷川丸-エンジン(1)
エンジン(1)

 

 

氷川丸-エンジン(2)
エンジン(2)

 

氷川丸-エンジンを操作するための機器
エンジンを操作するための機器

 

氷川丸-このレバーでエンジンの出力を調整
このレバーでエンジンの出力を調整

 

氷川丸-エンジンの一部
エンジンの一部

 

氷川丸-計器類
計器類

 

氷川丸-機関室の風景(3)
機関室の風景(3) 水をくみ上げるポンプ

 

 

氷川丸-機関室の風景(4)
機関室の風景(4)

 

氷川丸-喫水線
喫水線

喫水線(きっすいせん)とは、船体が水に浮かんだ時の水面ぎわのことです。

 

氷川丸-発電機
発電機

 

氷川丸-発電機用の機器
発電機用の機器

 

氷川丸-エンジン・テレグラフ
エンジン・テレグラフ

 

氷川丸-二等船室(1)
二等船室(1)

 

 

氷川丸-二等船室(2)
二等船室(2)

 

氷川丸-船体図
船体図

 

氷川丸-
船尾の日章旗と信号旗

風になびく日章旗がきれいですね。日章旗の脇に見える4枚の国際信号旗は、氷川丸のコールサイン(無線局を識別するための文字列)であるJGXCを表しています。

 

日本郵船 氷川丸 (1) - 波瀾万丈の氷川丸の歴史

日本郵船 氷川丸 (2) - 波瀾万丈の氷川丸の歴史

 

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