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2016/12/27

今でも現役!「いろは歌」

いろはにほへと ちりぬるを
(色は匂へど 散りぬるを)

わかよたれそ つねならむ
(我が世たれぞ 常ならむ)

うゐのおくやま けふこえて
(有為の奥山 今日越えて)

あさきゆめみし ゑひもせす
(浅き夢見じ 酔ひもせず)

 

「いろは歌」と言われているものですね。今の人は五十音で仮名を覚えると思いますが、昔の人(自分の親の世代くらいの人まで?)は、この「いろは歌」で仮名を覚えたようです…と、なぜこのようなことを書くのかというと、日本年金機構が、一部の年金事務所で「いろは順」にファイルを整理しているという話しを聞いたからです。

 

 

日本年金機構では、全国にある312カ所の年金事務所のうち、114カ所では「あいうえお順(五十音順)」にファイルを整理しているそうですが、残りの198カ所では「いろは順」にファイルを整理しているとのことです。全体の6割を超える事務所で今も「いろは順」が現役というのは、日本の組織らしいところかもしれませんね。

 

・不便でも慣例になっているものは変えない

・不便なものでも工夫して使いこなす

といったことは、どの職場でもあると思います。

 

大半の職員が「いろは歌」世代ではないと思える日本年金機構でも、昔から「いろは順」だったので…とか、「いろは順」に不慣れな職員が困らないように、机に「いろは順」を書き出してあります…とか、「いろは順」でもファイルの保管場所がわかるように配置図を用意しています…といった感じで運用しているのではないでしょう。

 

仕組みの悪さを働いている人の勤勉さで補うというのは、良いことのようにも思えますが、実際は不効率の原因であって改善すべきところですよね。ところが、こういったことを積極的に変えようとする人はなかなか出てこないですし、むしろ、問題なく動いているのだから別にいいではないか…となってしまうことがほとんどだと思います。

 

 

このところ、日本の労働生産性の低さが話題になることが多いですが、こういったことが原因の一つなのかもしれませんね。職場への順応性が高く、工夫するだけの能力もあるが事なかれ主義である…といった、ある意味で勤勉な社員の存在が、実は生産性向上の阻害要因だった…といった指摘も、この先出てくるかもしれません。

 

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