« 滋賀・櫟野寺の十一面観音菩薩坐像を鑑賞 | トップページ | 日本には内なる敵がいるらしい »

2016/12/05

「間接部門が仕事の邪魔をする」という話し(仕事の無駄とは?)

 

昼休みにネットのニュースサイトを見ていたところ、「間接部門が仕事の邪魔をする」というタイトルの記事が目に留まりました。その記事によれば、最近は「こうした不満を持つ直接部門の社員が増えている」のだそうです。

 

何だろうと思って記事の内容を読んでみると、「間接部門はコストアップ要因と見なされることが多い」「間接部門をどこまでスリム化できるか」と続き、最後は「クラウドサービスで省人化」という話しで終わっていました。

 

この記事は、いわゆる「ステルスマーケティング」(略して「ステマ」)ですね。あたかも中立的な立場で批評しているように装いつつ、商品の宣伝をするという手法ですが、こういうやり方はどうかな…と思いますね。

 

さて、話しは間接部門のことに戻りますが、この記事にあるように、実際に「間接部門に不満を持つ直接部門の社員が増えている」のかどうかは分かりません。

 

ただ、「間接部門=コスト」といった話しや、「直接部門(ライン)と間接部門(スタッフ)の間の軋轢」といった話しは昔からありましたからね。当たらずとも遠からじ…かもしれません。

 

「無駄を省いてコストダウンしろ」→「無駄って何ですか?」→「売上に結びつかないこと(顧客に価値を提供していない仕事)」といった感じで間接部門が責められるという話しは、どこの会社でもあることだと思います。

 

まあ、そう言いたくなる気持ちもわからなくはないですけどね。

 

でも、「無駄」という言葉の定義は少し違うかな…とも思います。例えば、経理部門(間接部門)がする会計や税務の仕事は、確かに売上には結びつきませんが、法人である以上は必要な仕事ですからね。特に税務申告などは義務ですし…。

 

このように、必要とされていることはやらないわけにいきませんから、その意味では「無駄なこと」ではないと思います。

 

ただ、クラウドサービスなどを利用することで(機械化することで)省人化することができる部分もあると思いますので、まったく無駄がないのか…といえば、そういうことでもないとは思いますが…。

 

 

結局のところ、この話しは、間接部門だから(直接部門ではないから)無駄だとか、必要なことなのだから(義務なのだから)無駄ではない…といった話しではないのですよね。

 

「無駄」というのは、「本来であればやる必要がなかったこと」を言うのだと思います。

 

クラウドサービスの利用にしても、「本来であれば(人が)やる必要がなかったこと」を機械にやらせるわけですからね。

 

また、このような基準で仕事を見ていけば、間接部門に不満を持つ?直接部門にも、随分と無駄なところがあると思いますよ。少なくとも、一つの無駄もない…なんていうことは無いと思います。

 

ということで、コストダウンにしても何にしても、何かを変えようとするときなどには、最初に「言葉の定義」をしっかり決めておいたほうが良いですね。言葉の曖昧さは、問題解決の妨げになりやすいと思います。

 

それと、言葉絡みでもう一つ。間接部門に対して、いくら不満があったとしても、「間接部門が仕事の邪魔をする」といった言葉遣いは良くないと思いますね。

 

直接部門にいろいろな事情があるように、間接部門にも間接部門なりの事情があるわけですし…。

 

特に大きな会社であれば、監査対策として必要になる手順や書類といったものがありますよね。総務でも経理でも、そういった手順に従ってもらうことや、書類を残してもらうことが仕事の一つになっています。

 

直接部門にいる人からすれば、手間がかかるだけで意味のないことかもしれませんが、間接部門の立場としては、手間をかけてもらわざるを得ないのですよね。決して他人の仕事の邪魔をしたくてしていることではないです。

 

直接部門であれ間接部門であれ、同じ会社にいる以上は目的も同じはずです。間接部門が悪い(あるいは逆に直接部門が悪い)と言う前に、もう少し冷静に互いの仕事を見直してみませんか?

 

 

« 滋賀・櫟野寺の十一面観音菩薩坐像を鑑賞 | トップページ | 日本には内なる敵がいるらしい »

「仕事」カテゴリの記事

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

その他