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2016/10/16

過労死ラインは80時間(残業時間と過労自殺の関係)

先日、大手広告代理店で起こった女性社員の過労自殺についての報道がありましたが、この会社に対して東京労働局が抜き打ち調査(臨検監督)を行ったそうですね。何か起こらなければ調査に入れないということかもしれませんが、何か起こってから調査に入っても…と思います。

 

 

調査に入ったのは、いわゆるブラック企業対策として東京労働局内に設けられた過重労働撲滅特別対策班という部署で、この会社の本社や全国の事業所を一斉に調査したようです。調査の結果、労務管理などに問題が見つかった場合は、再発防止のための行政指導を行い、悪質であれば刑事事件として書類送検するそうです。

 

また、この問題は衆議院の予算委員会でも取り上げられ、厚生労働大臣が再発防止策を講じるようにこの会社を指導したことが明らかになりました。これとは別に、官房長官も記者会見の席上、過重労働の防止に厳しく対応するといった発言をしています。ともに大きな一歩かもしれませんが、失われた命は戻りません。

 

報道によれば、この女性社員の残業時間は月100時間を超えていたそうです。過労死ライン(健康障害リスクが高まるとされている時間外労働時間)は80時間ですので、それを20時間以上も超えていたことになります。労災認定されたのも、そうしたことがあったからでしょう。

 

ただ、労働時間が長いことだけが問題ではないと思いますね。自分も若いときには、一か月休みがないとか会社に連泊したとか、残業が月100時間を超えたといったこともありました。ただ幸いなことに、働いた分だけお金になりましたし、辛さはあっても嫌な思いをするようなことはありませんでした。

 

これが働いても残業代が出ないとか、上司から文句ばかり言われて嫌な思いが続くといったことだったら、体を壊していたかもしれませんし、精神を病んでいたかもしれません。人間ですから、最後は感情の問題になると思います。

 

彼女のSNSによれば、上司から「残業のうちの20時間が無駄だ」などと言われていたようですが、月100時間も残業させたあげくに無駄なんて言われたらやっていられないですよね。過労死ラインが80時間なので、それを超える20時間を申告するなといった意味での発言だったのなら悪質です。

 

これ以外にも、「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」、「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」といったことを言われていたようですが、残業続きなのですから仕方がないだろうと思いますよね。こうした自分ではどうすることもできないこと言われるのが、もっともストレスになると思います。

 

 

同じ会社で二度も過労自殺が起こっているわけですから、会社に責任が無いというのはあり得ないと思います。今回の調査で、実態が明らかになると良いですよね。

 

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