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2016/08/28

子どもの相対的貧困について

最近放送された子どもの貧困問題を取り扱ったテレビ番組に批判が出ているようですね。番組の中で貧困の体験を語った女子高校生について、彼女は貧困ではない…とか、番組はねつ造ではないか…といった声があがっているようです。

 

 

番組を見たわけではないのですが、ネット上で言われていることから想像しますと、「貧困の定義」「過剰な演出」「番組が作られた経緯」の3つの問題があったのではないかと感じました。

 

1.貧困の定義

まず、貧困の定義ですが、明日食べるものすら無い状態が貧困であるという人もいれば、食べることはできても、多くの人が持っているようなモノを買うことができない状態は貧困であるという人もいます。

一般に、前者は絶対的貧困。後者は相対的貧困と言われています。絶対的貧困は、食料や生活必需品すら買えない状態。相対的貧困は、ある程度のモノは買うことができるが、決して豊かな生活とは言い難い状態…といった感じでしょうか。

この番組は「相対的貧困」をテーマにしていたようですが、このあたりの違いなどを正確に伝えられなかったのかもしれません。

 

2.過剰な演出

番組の中で、パソコンが買えないのでキーボードだけ買った…という貧困の体験が語られたようですが、見ている人は、節約すれば(別なモノを我慢すれば)買えるのではないか…との印象を持ったようです。

欲しいものを買うために、何をどの程度我慢するかは人によって異なると思いますので、この点については何とも言い難いですが、番組中、そういった印象を持っても仕方がないような場面があったのかもしれません。

 

3.番組が作られた経緯

番組の中で貧困の体験を語った女子高校生は、神奈川県が設置した「かながわ子どもの貧困対策会議」が開いたイベントに参加した方のようですが、番組の制作スタッフも、この会議の構成員だったようです。

こうした関係性は、番組が公正中立な視点で制作されたものではなく、この対策会議の考えなどを社会に反映させるために制作された…といった誤解を生むと思いますし、ねつ造が疑われる遠因になったのではないでしょうか。

 

 

子どもの相対的貧困は解決すべき課題の一つだと思いますが、そのためには、実態が正確に伝わることが大切ですね。番組を制作するのであれば、誤解を生まないような工夫や配慮が必要だと思います。

 

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