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2016/07/01

スマホで簡単に写真や動画を撮影できることの是非

昨年6月に起こった東海道新幹線の車両火災事故について、国土交通省の運輸安全委員会が事故調査報告書を公開しました。この事故は、乗客の男性が車内で焼身自殺をしたことによって起こったものですが、その巻き添えで無関係な乗客も死傷するなどの大きな被害が出ました。

 

 

東海道新幹線の車内には防犯カメラがついていますので、事故後、運輸安全委員会でその映像を確認したようですが、そこには、事故当時に複数の乗客がスマートフォンで車内を撮影しようとするなど、速やかに避難していなかった様子が映っていたそうです。

 

そうした事実などから、報告書では、乗客が速やかに避難行動をとらなかったことで被害が広がった可能性があると指摘するとともに、実際に事故が起こった際に、乗客が速やかに避難行動を起こすようにするための取り組みが必要と提言しています。

 

何か騒がしい様子があると、つい状況を確認したくなるのが人の心理だろうと思いますし、まさか新幹線の車内で火災が起こるとは誰も想像していなかったと思いますので、事故当時にこうした状況になったことは責められないですよね。

 

特に最近は、スマートフォンの普及で誰もが写真や動画を簡単に撮影することができるようになりましたからね。新聞やテレビでも、「読者提供」とか「視聴者撮影」などといって、一般の方がスマートフォンなどで撮影したと思われる映像を使っていることも珍しくなくなりました。

 

日頃からそういったものを目にしていれば、何かあったときには自分も撮影してみようといった心理にもなりますよね。実際、撮影したものをメールやSNSで友人に送ってみたいと考えている方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

思いついたときに気軽に撮影できる環境が整ったことは良いことだと思いますが、その反面、撮影に夢中になって思わぬ事故に遭うというリスクが生まれたのですよね。使う人がそれぞれで、そうした便利さやリスクについて考えておかないといけないのでしょう。

 

 

ちなみに報告書では、鉄道事業者に対して速やかな避難行動について啓発するように求めるとともに、乗務員が火災発生時に避難誘導を行うための防煙マスクや耐火手袋などを乗務員室に設置することも提言しています。

 

過去の事故から学び、将来の事故を防止するといったことは大切ですが、新幹線に防煙マスクが設置される日が来るとは思いませんでした。そのうち、飛行機と同じように手荷物検査が行われるようになるかもしれませんね。

 

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