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2016/06/07

デモを実力で妨害してもいいの?

朝日新聞デジタルに掲載された「川崎のヘイトデモ、出発直後に中止」という記事(5日の記事です)を読みましたが、読んでいて「この状況を認めてしまって大丈夫なの?」と感じました。

 

 

記事によれば、排外主義的な団体の十数人が、警察から道路使用許可を得た上でデモをしようとしたところ、それを数百人の市民が取り囲み、路上に座り込むなどしたため、出発後10メートルほど進んだところで進行できなくなって中止になった…といった状況だったようです。

 

警察から許可が出ているということは、少なくとも合法的なデモであったと思いますが、それを圧倒的な大人数で取り囲んで中止させたというのは、メディアなどがもっとも嫌う「言論の自由」への侵害行為ではないでしょうか。

 

取り囲んだ市民に、デモを妨害する意図があったのかどうかは不明ですが、デモが進められず中止になった以上、デモを妨害したことに間違いありません。また、人数比からいって、威圧したと受け取られても仕方がないでしょうね。

 

「排外主義的な団体」というのが、具体的に何を主張している団体なのかは不明ですが、例えば、移民政策に反対しているといった主張であれば、好き嫌いや賛否は別にして、政治的な主張として認めざるを得ません。

 

「ヘイトデモ」とあるものの、具体的に何がヘイトなのかが不明ですが、その点に言及できなかったのは、デモ自体が出発直後に中止になったため、何の主張もされなかったからではないでしょうか。

 

「路上に座り込む」といった点も、仮に公道でそうしたのであれば法令違反です。もしそうした行為があったのであれば、合法的なデモを違法な手段で妨害し、中止させたことになりますね。これはかなり問題ではないでしょうか。

 

 

私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。(ヴォルテール)

という言葉があります。

 

それだけ言論の自由は大切なものだということでしょう。他人の意見について、好き・嫌い、賛成・反対はあると思いますが、主張すらさせないというのは、ちょっと危険な考え方ではないかと思いました。

 

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