私たちは正義です
ある通信社の記者が、自身の短文投稿サイトに「私達記者は正義」と書き込んで話題になっているようです。自分で自分(達)のことを正義と言う人も珍しいと思いますが、このくらいの気持ちでないと、記者としてやっていけないのでしょうか…。
ただ、記者をはじめとするジャーナリストの仕事は、あくまでも事実を報道することで、自分たちが正義であると主張することではないと思います。この記者なりの思いがあって、そのように書き込んだのでしょうが、結果として自身の評価を下げてしまったように感じます。
記者がこの書き込みをしたきっかけは、慰安婦問題でした。この記者は、他の記者と同様、日本の行いは「悪」であるといった記事を書いているのですよね。それに対して出た批判に対して、自分たちは正義であり、自分たちが所属している通信社は中立で、正確な報道をしているといった趣旨の主張をしています。
そうなれば当然、「悪」である根拠(証拠)は何か…といった話しになりますよね。根拠(証拠)が無いのに、あたかも事実であるかのように言って、それを正義だと言い切っていれば、それはおかしいと批判されても仕方がないと思います。
慰安婦問題が大きな問題になるきっかけの一つであった、朝日新聞社の過去の記事についても、朝日新聞社自身が誤りを認めて記事を取り消しています。日本政府も、この問題を調査していますが、裏づけになるような事実は見つかっていません。
こうした状況の中、ジャーナリストであれば、自ら改めて事実関係を調査し、自分たちが今まで報道してきたものを見返して、訂正すべきものは訂正し、取り消すべきものは取り消すべきではないでしょうか。
こいつらは悪いに決まっている。悪い奴だから攻撃しても構わないんだ…といったことがまかり通る社会だったら怖いですよね。あるいは、自分たちが正義なのだから、自分たちと異なる考えの奴は攻撃しても構わないとか…。
これらは、今も問題になっている、いわゆるイスラム国といった集団の主張そのものではないですかね。そして、ジャーナリストなら真っ先に否定するべきことですよね。自分たちが真っ先に否定するようなことを、自分たちがやってしまっていることに、いい加減気づいてほしいと思いました。
« 諸般の事情を考慮して判断した結果 | トップページ | 10年持たないLED電球 »
「日記」カテゴリの記事
- 自衛官から「国民の敵」「気持ち悪いんだよ」と罵倒された国会議員(2018.04.24)
- 野党の国会議員が国会をサボって財務省に不法侵入?(2018.04.23)
- 赤報隊事件と同様、赤衛軍事件も忘れてはいけないのでは?(2018.04.22)
- 税金泥棒!野党6党による早めのゴールデンウィーク入り宣言?(2018.04.20)
- セクハラ疑惑:テレビ朝日の女性記者が週刊誌に情報提供!(2018.04.19)