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2016/01/27

日本は格差社会なの?

ここ数年、格差や貧困という言葉を目にすることが多くなったように感じます。自分が子どもの頃は、一億総中流などと言っていたのですけどね。

 

実際のところはどうなのかな…と思ったので、所得分配の不平等さを測る指標であるジニ係数という数値を調べてみました。

 

■厚生労働省の所得再分配調査にあるジニ係数

調査年 当初所得 再分配所得

1999  0.4720  0.3814

2002  0.4983  0.3812

2005  0.5263  0.3873

2008  0.5318  0.3758

2011  0.5536  0.3791

 

3年おきの数値が少し遅れて発表されるので、現時点ではこれが最新でした。また、当初所得に老齢年金は含まれておらず(このためにジニ係数が0.1程度高めになっているようです)、再分配所得は、当初所得+社会保障給付金-社会保険料-税金+現物給付で計算されたものです。

 

ジニ係数については、社会騒乱の警戒ラインが0.4で、慢性的に暴動が起こりやすいレベル0.5~0.6と言われていますので、社会保障などがまったくなかったとすると、日本もかなり不安定な国ということになりそうですね。

 

さて、当初所得のジニ係数が高くなってきているわけですが、これの主な原因は高齢化にあるようです。景気低迷の影響か、全体的に所得は減っているようで、それだけであれば格差が縮まるはず(ジニ係数が小さくなるはず)なのですが、それ以上に、年金に頼る高齢者などの低所得者が増えたために格差が広がっている(ジニ係数が大きくなっている)ようです。

 

現在は、高齢化によるジニ係数の上昇分を社会保障で吸収している状態ですが、租税による富の再分配が不十分であるため、ジニ係数の上昇を早めているという指摘もあるようです。実際、日本はOECD諸国と比べて中間所得層に対する税率が低いらしいですね。

 

また、高齢者層への社会保障に比べて若年層への社会保障が低く、養育に対する支援も少ないことが、子育て世帯の貧困率を高めているという指摘もあるようです。

 

ただ、こうした問題に対応するとなれば、当然に先立つものが…という話しになりますから、やはり最終的には中間所得層への増税ということになるのでしょう。今でもずいぶん取られているように感じますけどね…。

 

 

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