マネジメント・サイクル(PDS・PDCA・PDSCA…)
得意先の担当者との会話で、マネジメントサイクルの話題になりました。「自分が入社したときは、Plan-Do-Seeと教わっていたのですが、最近は、Plan-Do-Check-Actと教わるようですね…」という話しをしたところ、「いやいや、Plan-Do-See-Check-Actといった教え方もあるらしいよ…」といった話しになりました。
◆ Plan-Do-See (PDS)
1. Plan(計画)…目的を理解して目標(質・量・時間)を決める。
2. Do(実行)…関係者と連携して物事を進める。
3. See(評価)…計画通りだったか評価する。
◆ Plan-Do-Check-Act (PDCA)
1. Plan(計画)…実績や将来の予測をもとに業務計画を作成する。
2. Do(実行)…計画に従って業務を行う。
3. Check(評価)…計画に従って業務が行えたか確認する。
4. Act(改善)…計画から外れた部分を調べて対処する。
◆ Plan-Do-See-Check-Act (PDSCA)
1. Plan(計画)…目的を理解して目標(質・量・時間)を決める。
2. Do(実行)…関係者と連携して物事を進める。
3. See(観察)…実行しながら効果を観察・測定する。
4. Check(評価)…計画に従って業務が行えたか確認する。
5. Act(改善)…計画から外れた部分を調べて対処する。
だんだん細かくなっていますが、PDSCAの「実行しながら観察する」という視点は良いですよね。そのあとの評価が正確に行えると思います。また、これら3つのマネジメントサイクルに共通しているのは、「やりっぱなしにしない(後で検証する)」ことですね。これは重要だと思います。
ちなみに、これ以外にも、See-Think-Plan-Doというのもあるそうです。
◆ See-Think-Plan-Do (STPD)
1. See(観察)…現状を見る。
2. Think(考察)…あるべき姿を考察する。
3. Plan(計画)…考察した結果を実現できるように計画する。
4. Do(実行)…計画を実行する。
計画がいい加減だとうまくいかないから、事前によく考えてから計画したほうが良い…ということでしょうか…。
と、こんなことを話していたのですが、最後にお互いの意見が一致したことがありました。「マネジメントサイクルを日常的に実行するように…と言われたけど、実際、どう実行すればうまくいくのかは教えてもらえなかったよね…」。
何となくですが、どこの会社もこんな感じなのではないでしょうか。マネジメントサイクルが大切とはいっても、実際は、あまり実行されていないのではないかと思います。そうだからこそ、具体的な話しができないのではないでしょうか。
それに、マネジメントサイクルとは関係なく、誰かの思いつきで解決した…というようなこともありますからね。マネジメントサイクルが使える案件なら、それを使ったほうが効率よく失敗もなく進められる…ということだと思います。
また、マネジメントサイクルは、Plan-Do-Seeと教えれば良いのではないですかね。シンプルなほうが印象に残ると思いますし、印象に残れば実行しようという気持ちにもなると思います。その上で、Planとは何か。Doとは何か。Seeとは何かを細かく教えれば良いのではないでしょうか。
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