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2015/11/02

愛されるダメ人間

もう10年も前の話しですが、「日銭を稼ぐ人」を紹介するドキュメンタリー番組を見ました。深夜の街中で小銭を拾う。若者相手に漫画を読み聞かせる。パントマイムをして投げ銭を受け取る。そんなことを仕事にしている3人の暮らしぶりを紹介した番組です。

 

 

小銭拾いを仕事にしている人は、深夜の街中を延々を歩き続けます。自動販売機の下や幹線道路の側溝を覗き込んで、小銭が落ちていればそれを拾います。側溝の中から小銭を拾い出すときは、拾いやすいように工夫した自作の道具を使っていました。元は職人さんだったそうです。

 

漫画を読み聞かせることを仕事にしている人(東方力丸と名乗っていました)は、自分のことを「ダメ人間」と言っていました。定職を持たず、安アパートで細々と暮らす姿は、確かにダメ人間なのかもしれません。

 

でも、彼が若者相手に漫画を読み聞かせると、若者たちは面白がってそれを聞いています。彼も段々と熱がこもってきて、見ていて何となくすごいなと感じます。そんな感じで漫画を読み終わると拍手が起こるのですね。こういう姿を見ると憎めないですし、少なくとも若者たちは彼のことを愛しているように見えます。

 

パントマイムを仕事にしている人(オルカと名乗っていました)も、パフォーマンスを見ている人と意気投合してお互いに盛り上がったりします。パフォーマンスが終わると、投げ銭でお酒とつまみを買って家に帰るのですが、その家は公園のブルーシートなのですよね。その中で晩酌をします。その姿は世の中にいるふつうの人たちと何ら変わらないです。

 

世間では、プータロウとかホームレスとか呼ばれて忌み嫌われる存在の彼らですが、そんな彼らにも日常があって、細々とですが日々を暮らしているのですよね。

 

 

この番組の後、オルカについては追跡取材という感じで別に2回番組が作られています。彼は北海道出身なのですが、その北海道に帰ってパントマイムをしながら旅をする姿を紹介した番組と、その後、新聞配達をしながらアパート暮らしをするようになったところを紹介した番組です。

 

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