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2015/10/30

人は本来弱いもの

このところ話題になっているマンションの傾斜の話しですが、聞けば聞くほど怖い話しだなあ…と思います。目で見て確認できない部分に問題があっても、ふつうは分からないですし、関わった業者が大手だったからまだ良かったものの、そうでなかったら補償があるかどうかも分からないです。今回のトラブルに巻き込まれた方は、本当にお気の毒ですね。

 

特に建設業界では当たり前になっていますが、実際の工事は下請けや孫請けが行っていたということも、問題を生んだ原因の一つだと思います。外注することが良くなかったということではなく、元請が外注をした責任をどこまで果たしていたのか。仕事がしっかり行われているかどうかを、しっかり確認できるようになっていたのかが気になります。

 

大きな会社では、間違いが起こらないように「内部統制」という仕組み作りに力を入れているそうです。これは、「業務の有効性・効率性」「財務報告の信頼性」「法令遵守」「資産の保全」を目的として行われるもので、要は、目先の利益ばかり追求して、企業倫理や法令遵守がないがしろにならないようにしましょうということです。そのために、たくさんの書類を作ったり、時間をかけて繰り返し社員教育をするそうです。

 

今回名前のあがった会社にも、当然こうした「内部統制」の仕組みはあったと思いますが、結果的には機能しなかったわけです。どんな仕組みも、それを動かすのは人ですが、人は誰しも間違いを起こしますし、実際に間違いが起これば、ごまかそうという気持ちも働きますし、場合によっては本当にごまかしてしまう人もいますからね。

 

そうした「人」の行動を考える場合、「人は本来悪さをしない」という「性善説」と「人は本来悪さをする」という「性悪説」の二つの考え方で議論しがちですが、もう一つ、「人は本来弱いもの」という「性弱説」という考え方も必要かなと思います。人って弱いです。正直に話すには勇気がいりますし、その姿勢を押し通すにはさらに勇気がいります。そこに至るどこかの時点で、負けてしまうのですよね。

 

 

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