2019/05/21

法に触れるようなことをしたわけでもないのに議員辞職勧告?

先週末、日本維新の会を除名された丸山衆議院議員に対する議員辞職勧告決議案が衆議院に提出されましたが、議員の失言が辞職勧告の理由になるという前代未聞の出来事でもあり、これはさすがにどうなのかな…と思いました。

 

この問題の発端は、丸山議員が北方領土・国後島へのビザなし交流に参加した際、訪問団の団長の男性に対して、「戦争でこの島を取り返すことに賛成か」といった質問をしたことにあります。

 

ただ、当時の丸山議員は酒に酔っていたらしく、男性が「戦争はすべきではない。早く平和条約を結んで解決してほしい」といった趣旨の返答をしたにも拘わらず、繰り返し「戦争」に言及したようなのですよね。

 

このあたりの話しは、取材用の録音が残っているということなので、ほぼ事実なのではないかな…と思います。

 

また、これ以外にも、丸山議員は深夜まで騒いだり、訪問団の事務局や外務省の職員が制止しても聞き入れなかったという話しもあるようです。(こちらの話しは、事実なのかどうかまではわかりませんが…)

 

まあ、酒に酔った勢いで…ということもあるのでしょうけど、ちょっと酒癖が悪いというか、もしかしたら酒に依存してしまうようなところがある人なのかな…といった印象はありますね。

 

日頃はおとなしいけど酒が入ったとたんに…なんていう人は、そこそこいますし、国会議員に限ってそんなことはない…ということでもないと思いますので…。

 

でも、日本は今、北方領土返還に向けた交渉をしているところですし、そもそも、安全保障上の武力の保持と、その武力の行使とでは意味が全く異なる話しですからね。

 

その意味で、当時の丸山議員の発言は、かなり問題のある失言だったのは間違いないでしょうし、そのことで国会議員としての資質を問われたのも仕方がないとは思います。

 

ただ、それで議員辞職勧告というのはちょっと違うかな…と思います。例えば国会議員には、国会の会期中には逮捕されない…といった、いわゆる不逮捕特権が認められているように、その地位はかなり強く保障されていますからね。

 

 

いくら重い失言と言っても、それだけを理由に国会議員を辞めろというのは良くないと思いますし、仮にそれが認められたとしたら、少しでも気に入らないようなことを言ったら議員辞職勧告…となってしまうと思います。

 

例えば、少し前に話題になった「失言防止マニュアル」にあったような、「歴史認識」「政治信条」「ジェンダー」「LGBT」などについては、誰も何も言えなくなってしまうのではないかな…。

 

それに、他の野党の国会議員も、相当問題のある発言や行動をしている人は結構いますよね。たまたま反安倍という立場にいるからマスメディアが忖度して報道していないだけで、ネット上ではかなり問題視されていますし…。

 

個人的には、丸山議員の失言や行動を問題視するなら、そういう議員の失言や行動についても、等しく問題視してほしいと思いますけどね。

 

だいたい、議員辞職勧告決議案を提出した野党も、日頃は「寛容さ」が大切と主張しながら、同じ野党でも維新のような政権寄りの野党の国会議員になると、とたんに責め立てるというのもどうかと思いますよ。

 

まあ、自称リベラルの皆さんが大嫌いな「戦争」というキーワードに対して過剰に反応したということもあるのかもしれませんが、それにしても、ダブルスタンダード過ぎると思います。

 

また、今回のような「失言」を理由にした議員辞職決議案が「前例」となることについても、しっかり考えたのだろうか…と思いますね。

 

このまま行けば、与野党を問わず、誰かが失言するたびに辞職勧告決議案を出し合うような事態に発展しかねないと思うのですよ。

 

別に、今回の丸山議員の発言を擁護する気持ちはないですが、そうなってしまうくらいなら、衆議院議長からの厳重注意くらいで終わらせるほうが良いような気がします。

 

そもそも、議員辞職勧告決議案が可決しても、議員辞職しなければいけないという話しではないですからね。その意味で、議員辞職勧告というのは単なるパフォーマンスでしかないので…。

 

それよりも、最終的な判断は国民に委ねる…というほうが良いと思います。次の選挙の際、有権者が丸山議員に対して票を入れるかどうか…ではないですかね?

 

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